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女提督の航海(後悔)日誌

作者:蘭丸
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提督と髪

 
前書き
翌る日、移動要塞型鎮守府はとある海域に停泊していた。今日の秘書艦、長波が提督を起こしにやって来る 

 
ー執務室ー


長波「おう、提督完全に朝だぞー起きろ~」

提督「んあ…今日のひしょかんはにゃがなみか…」

長波「ほらほら、寝ぼけてないで顔洗ってさっぱりしようぜ」

提督「はいはい…」

長波「はいタオルっちゃんと拭いて、髪の毛整えてっと…」

提督「朝から悪いわね…」

長波「提督がだらしねぇ格好してちゃ締まるもんも締まらないだろ?」

提督「長波は綺麗な髪してるのね~手入れもちゃんとしてるみたいだし…」

長波「な…ま、まだ寝ぼけてんのか?さっさと飯食って今日一日の作戦計画立てようぜっ」

提督「そうね~…よしっ行きましょうか」


ー翔鶴型個室ー


瑞鶴「ふぁ~ぁ、翔鶴姉ぇ、おはよ」

翔鶴「おはよう。瑞鶴寝癖ついてるわよ、解かしてあげるから着替えて鏡台に座ってくれるかしら」

瑞鶴「う、うん………よしっと」

翔鶴「蒸しタオルを髪の生え際から髪がしっとりするまで当てて」

瑞鶴「はぁ~なんかポカポカする~」

翔鶴「癖が真っ直ぐになるようにブラシで乾かして…」

瑞鶴「ちょっとくすぐったい」

翔鶴「後は髪を結んで、はい、何時もの瑞鶴の出来上がり~」

瑞鶴「ありがと翔鶴姉ぇ」

翔鶴「じゃあ朝食を食べに行きましょうか」


ー食堂ー


提督「おお、阿武隈が早起きとは珍しいわね~」

阿武隈「お早うございます提督!」

提督「髪の毛跳ねてるわよ~?」

阿武隈「ふわぁぁ~っ慌てて起きたから髪のセット忘れてましたっ」

瑞鶴「何々?どうしたの?」

長波「髪型を整えるの忘れてたってよ」

翔鶴「ああ、阿武隈ちゃんの髪もセットするのが大変そうねぇ~」

瑞鶴「そういうコト、あたしも結構面倒臭いのよねぇ」

提督「鳳翔さ~ん、蒸しタオル有る?手を拭くヤツ」

鳳翔「は~いちょっと待ってて下さいねー……えっと、新しいのは…はい、どうぞ」

提督「ありがと。えぇと、跳ねてる髪にタオルを当てて……誰か櫛持ってない?」

長波「え~提督持ってないのか~?さっきポケットに入れておけば良かったかな」

榛名「榛名の櫛で良ければどうぞ~」

提督「流石榛名、女子力が高いだけ有るわね」

榛名「えへへ、榛名褒められてしまいました」

長波「提督の女子力のさじ加減って?」

提督「これで良いかなっと」

阿武隈「あ、有難うございますっ」

提督「良いのよ~」

阿武隈「私、お姉ちゃん達以外の人に髪を触ってもらう事なかったからちょっとドキドキしちゃった」

瑞鶴「分かる様な気がする。あたしも翔鶴姉ぇ以外の人に触られたコト無いもん、それに提督に髪を触られたら尚更ドキドキするわよね」

提督「え?」

長波「提督は天然ジゴロってコトだな」

提督「天然?ジゴロ?何か褒められてる気がしないんだけど」

榛名「少なくとも元々のジゴロよりは多少マシな表現ですよ。無意識に相手を惚れさす言動をしちゃう人の事です」

提督「良く分からないけど、朝食食べましょうか~」
 
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