ヘタリア学園
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第五千五百十五話 無謀ではなく
第五千五百十五話 無謀ではなく
ドン=キホーテさんは水車に突進したり従者の人を連れて旅をしたり姫と思った相手にその心を捧げたりしていました。
ですがこの人のことをです、日本はこう言うのでした。
「これ以上はなく悲しいですね」
「過ぎ去ったものへの憧れやな」
スペインも言います。
「それでああなった人やから」
「考えておられないのではなく」
「そや、憧れてや」
騎士物語の本を読み耽ってです。
「現実との区別がつかんようになってな」
「その後は、ですね」
「現実を知って力尽きたんや」
「そうなってしまいましたね」
「俺も思うわ」
スペインは日本に言いました。
「あのお話はほんま悲しいお話やねん」
「救いのないお話ですね」
「そやねん」
そうしたお話がドン=キホーテです。悲しい結末であり読み終わった後はこれ以上ないまでにそうしたl気持ちになってしまう物語です。
第五千五百十五話 完
2016・4・1
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