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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第六十七話 合宿の前にその十一

「絶対にだよ」
「注意一秒ですね」
「いつも言ってるよね、僕は」
「はい、怪我一生って」
「そう、それこそね」
 僕は後輩達にあらためて言った。
「怪我したら元も子もないし」
「合宿も楽しくない」
「嫌な思い出になるんですね」
「そうだよ、だからね」
 それでとだ、僕はさらに話した。
「皆そのことにも気をつけてね」
「怪我にはですね」
「くれぐれも」
「そういうことでね」
 こう後輩達に話しながらだ、僕は部活を楽しんだ。そしてそのお昼にだ、僕は食事を食べている時に美沙さんに言われた。
「合宿って広島よね」
「江田島だよ」
「そうよね、海自さんね」
「うん、あそこはね」
「実は海自さんにはあまり縁がないのよ」
「ああ、そういえば北海道って」
 美沙さんの言葉にだ、僕は気付いて言った。
「陸自さんは多いけれど」
「海自さんはあまり、なのよ」
「基地もないし」
「基地は大湊にあるわ」
「青森のだよね」
「あそこにあるけれど」
 北海道自体にはなのだ。
「こっちにはないから」
「あまり縁がないんだ」
「そうなのよ」
 こう僕に話した。
「これがね」
「そうだったね」
「史学研修で江田島も行くのよね」
「うん、毎年そうみたいだよ」
「楽しみね。あそこ兵学校よね」
 美沙さんもあそこの話をした。
「昔の」
「今は海上自衛隊の幹部候補生学校だよ」
 美沙さんにもこの話をした。
「あそこはね」
「由緒ある場所ね」
「うん、あそこで色々な人が勉強してね」
「海軍の歴史のこともよね」
「色々と勉強出来るよ」
「面白そうね、戦車は見たけれど」
 その北海道でだ。
「そっちも楽しみだわ」
「軍艦とか」
「護衛艦見られるかしら」
 美沙さんはこちらの話もした。
「自衛隊の」
「護衛艦観たいんだ」
「ええ、江田島にあるのよね」
「江田島にも。まあね」
 僕はここでは自分の言葉が微妙になっているのを感じながら美沙さんに話した。
「あるにはあるよ」
「あるにはって」
「けれど小さい練習用の船だから」
 その護衛艦はとだ、僕は話した。 
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