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デート・ア・セブン~七つの大罪と美徳~

作者:事の葉
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プロローグ
  のんびりとした始まり

 
前書き
やぁやぁ初めましてかな?ど~も事の葉ですっ・・・あ~えっと・・・今回は第一話ですね~。原作から外れすぎず、オリジナリティを出せればいいかな~?と思ってます。うん・・・えっと~・・・話すことないですね。あ、そういえば、今まで投稿してた二つの小説。未練を断ち切る為に削除しちまいました~。すいません。
それと、今回は説明が半分を占めてます。「デート・ア・ライブの設定なんぞもう頭に入ってるわい!」というデートアライブファンの皆さん。飽きないで、見てね。


ではでは?第一話~開始~ 

 
「・・・」
彼、<朝比奈 狐珀(あさひな こはく)>は、一言も声を上げず、ぱちくりと絵本で見る黄金の果実のように美しい金色の瞳を開け、屋上に部屋全体を照らしている円形の蛍光灯が真上に見える。
はて、と思い、周りを見る。右手はだら~んと落ち、枕と思っていた場所は肘掛のようなもの。ようやく、寝ていたのがベッドではなく、ソファだと分かった。
理由は昨日、とある友人宅に留めて頂いた。ただそれだけである。
それで寝る部屋がないのでここ、リビングで寝ることになった
「起きたか?」
そんな狐珀の顔を青色の髪とこれまた青い瞳をした友人、<五河 士道(いつか しどう)>が覗きこむ。その顔は少し迷惑そうであるが、起きたことに気づくと腰に手を当て、溜息混じりに息を吐いた。
狐珀は士道と数秒目を合わせた状態を続けた後、だら~んとしていた手をばっと垂直に上げ、映画のキョンシーみたいに硬直した。
「うおっ!?なんだ!?」
ギリギリで避けなかったら自分の顔に槍みたいに硬直した指が直撃すると分かり、ソファから自らの手で身を突き飛ばし、なんとか攻撃とも思える狐珀の行動から回避を行った。
「起こして」
男と女の中間よりも少し低い程度の声を機械で再生したみたいに始まりから最後まで全て同じトーンで狐珀が士道に聞こえる程度の声で言った。
「・・・は?」
士道が理解し難いその言葉を聞き、1秒程度遅れて素っ頓狂な声を上げる。
すると狐珀は何を思ったか、腕を前に突きだした状態でまな板の上にいるとれたて新鮮の魚がピチピチ跳ねるように動きだした。しかし、あのようにうねってはいない。少ししか距離が開いてないが、どこも全く力を入れている感じも、動かしている感じもない。まるでソファの中にゲームで出る程跳ねるバネでも仕組んでるんじゃないかと思うくらい同じ体制で跳ね始めた。全く知らない人が見たらいきなり気が狂った人にしか見えないであろう。
しかし、士道が五河家に養子として入った頃から、親戚関係で合っていた為、あまり驚かず、はいはいと言って先程とは違いロデオみたいに狭い中で動き回っている狐珀の腕をがしっと掴んだ
「分かったから暴れんな」
呆れ混じりに反対側に回ると、ある程度力を入れてぐいっと引っ張る。そこまで重くないのが幸いし、ロボットみたいに一切体を動かさず垂直のままソファの端に立ち上がった
「下りろ」
「・・・命令されるの嫌」
と口では言うが、素直に下りてくれた。
この二人はこんな仲である。



「キツネ~おかわり~」
士道の可愛い妹こと<五河 琴里(いつか ことり)>が白いリボンで二つに括られた長い赤色の髪をしていて、まるで悪いことを一切知らないような純粋無垢な瞳でキッチンに立って、士道から借りたエプロンを身に付けた狐珀へ、所々米粒の残っているピンク色のお茶碗を突きだす。
ちなみにキツネとは狐珀の愛称のようなものだ。狐珀という名前に「(きつね)」の文字が入っている為、クラスで広がり、ついには五河家でもそう呼ばれるようになった。しかし、別に嫌ではない。
「私もまだ足りんぞ!」
それに対抗するかのように、士道の同級生でありながらカップル?であり、そして同居人でもある<夜刀神(やとがみ) 十香(とおか)>が腰まであろうかという夜色の美しい髪をふわっと振り、水晶の如き無垢な瞳を狐珀へと向け、手描きのきな粉パンの描かれた茶碗を突きつけた
「はいはい」
二人の茶碗を軽く身を乗り出し取りあげるとスリッパでぺたぺたと音を立てながら歩き、ご飯を二人とも言われた通りにまるで大盛りが売りの店みたいに茶碗なんかには収まりきれない量をよそい、杓文字(しゃもじ)でポンポンとある程度叩いて形を丸くするとどんと二人の目の前に置いた
「ありがと~キツネ~♪」
二人とも満面の笑みで目の前に山のようによそわれたふっくら白ご飯見て箸で士道でも軽く驚く程度の量を取り、大きく開けた口に口いっぱいに含みもぐもぐと口の中に入っている白ご飯とふりかけの味を楽しんでいた。
自分が入れたものをそんなに上手そうに食ってくれるのは、まぁ、なんというか、笑みがこぼれそうになる。
「ごっそさん。悪いな手伝って貰って」
二人をほほえましそうに見ている狐珀の後ろを通って長方形のおぼんに乗せられたお茶碗等を流し台の隣に置く
「これぐらいしか恩返し出来ない」
「そうか?」
「それに、人の幸せを見てるのは楽しいから」
狐珀の声は、少し喜んでいるようだった。
何で顔じゃないのかというと、失感情症という病気となってしまったのだ。つい一年前に起こった「日本海上空大空災」という大きな空間震(くうかんしん)の影響で家族旅行で出ていた両親も両祖父母も、姉も妹も失ったのだ。その時の絶望感で失感情症という文字通り感情を失う病気にかかったのだ。
そして、その家族全てを失った空間震とは、簡単に言うと()()()()()と称される、広域振動現象のことだ。
発生原因不明、発生時期不定期、被害規模不確定の爆発、振動、消失、その他諸々(もろもろ)の現象の総称だ。
まるでハリウッド映画みたいに大怪獣が現れ、町を破壊していくような他のどの災害よりも理不尽極まりない現象。
この現象が初めて確認されたのは、およそ30年前のことである。
ユーラシア大陸のど真ん中―――当時のソ連、中国、モンゴルを含む一帯が、一夜にして月に出来たクレーターみたいに消失した。これは後にユーラシア大空災と呼ばれることになった。
士道や狐珀のように高校生になれば、教科書で嫌という程教わっている。
まるで、地上にあるものを顔がまん丸い巨大な化物が喰らったように、はたまた隕石が墜落したみたいに削り取ってしまったかのように、何の比喩でもなく、何もなくなっていたのだ。
死傷者数、およそ1億5千万人。人類史上第二の大被害を起こした災害である。
そしてその後約半年間、規模が小さい空間震が、世界各国で似たような現象が発生した。
士道の覚えている限りでは――およそ50例。狐珀は70覚えているらしい。
そして、その1年後、ロシアの4分の1の規模を、約1日間、常に広がり続けついには、約3億人という最初に起こったユーラシア大空災の倍近い死傷者を出し、被害総額は10兆を超えるんじゃないかと言われ、重要な世界遺産や文化遺産という重要なものさえも全て消し炭にしてしまった大災害。この空間震は後に「ロシア大空災」と呼ばれ、恐れられている。
その後、さらに空間震の両は増えた。
士道の覚えている限りでは――およそ50例。狐珀は70覚えているらしい
無論、日本も例外ではない。
ロシア大空災の約6カ月後、東京都南部から神奈川県北部にかけての一帯が、まるで消しゴムでもかけたかのように、円状に焦土と化したのである。
ロシア大空災の6カ月後、東京都南部から神奈川県北部にかけての一帯が、まるで消しゴムでもかけたかのように、円状に焦土と化した。

・・・話を戻すが、何故狐珀が恩返しと言っているのかというと、彼が家族全てを失い、感情さえも失い、ノイローゼ気味になり、同じだった中学校にも全く来なくなったことに気づき、士道や琴里は狐珀に学校の面白い話をしたり、ほぼ強制的に色々な場所へと連れて行った為、ノイローゼ気味だった彼は次第に立ち直り、学校へも通うようになっていったのだ。
「それはよかった」
二人と狐珀を見て士道はふぅと嬉しさ混じりに安堵の息をついた 
 

 
後書き
やぁ~こんにちわ~。ここではキャラ紹介をしてきま~す

朝比奈 狐珀(あさひな こはく)
今作の主人公。士道と同じクラスにいる結構な人気者。金色の髪と金色の瞳をしている。
3年前、家族どころか、祖父母全てを日本海上空大空災により失い、それから失感情症という感情がなくなる病を患っている。
士道とは、親が仲が良く、ほぼ毎日のように会って遊んでいた為、士道の愚痴を聞いて、逆に狐珀の愚痴を聞いたりと、結構二人も仲が良い。琴里とも仲が良く、彼女が令音以外で唯一本音で話せる。
なにをしでかすか全く分からず、声も単調である為、折紙と似た雰囲気を出しているが、いきなり訳も分からない行動をする為、士道や琴里、最近では十香も振りまわしている。
精霊である十香と普通に話していることから憎んではいない模様。
クラスメートや琴里達には「キツネ」と呼ばれ親しまれている。 
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