ヘタリア学園
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第五千四百九十六話 優しい心
第五千四百九十六話 優しい心
イタリアは当時のことを思い出してです、ロマーノに言うのでした。
「子供達が荒れていたら辛いね」
「あの頃のことかよ」
ロマーノにもすぐにわかりました、イタリアがここで言いたいことを。
「確かにあの時は俺も嫌になったぞ」
「子供達が荒れてるとね」
「見ている方も辛いぞ」
「やりきれない気持ちになるよね」
「あの時どうしていいかってな」
ロマーノにしてもです。
「思っててな」
「何とかしたいってね」
「思ってたんだよ」
「教育って大事だね」
「字とか知識とか教えるだけじゃないだろ」
「うん、人間としての心もね」
教えないと駄目だというのです。
「さもないととても悲しいよ」
「人間って優しさも必要だからな」
優しさだけじゃ生きていけないといってもです、心に優しいものがないと人間としてとても悲しいことなのです。
第五千四百九十六話 完
2016・3・21
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