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『最低な女』

作者:零那
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『別居』



デリを続け、貯金も増え、別居の話も出た。
物件なども色々見て廻ったりしていた。
蒼には、お母さんに内緒でお小遣いをあげていたので、今のまんまで充分問題無さそうに言う。
それでも、此処にいれば蒼の給与はお母さんに渡っている現状。

正直、未桜は疑われると思っていた。
どこからお金が降っているのかを...。
でも蒼は疑うどころか未桜がお金を沢山持っていると勘違いしているのか...。
それとも何も考え及んでいないのか...怖い。

交友関係や会社の付き合い、飲み会など自由に行かしている。
連絡さえすれば。
お金も持たすようにしていた。
それなのに蒼は其のお金を更に増やそうとした。
上司が余計なギャンブルを教えた。
その時のお金の貸し借りもあったそうだ。

帰りが遅くなるのも連絡しない事が増えた。
物件も未桜がひとりで見に行った。
家具や家電など一式も未桜が勝手にした。

物件は、あちこち見たけれど結局は同じビルの1階下が空いたのをお母さんが聞いていてすぐそこに決められた。
お母さんにあまり不満はなかったけれど、納得もいまいちで、複雑な心境だった。

家が決まり、色々と買い、誰も何も疑わないのが逆に怖かった。
だって、どれだけのお金を使っていると...?
お母さんは蒼のお小遣いを知らないからなのか。
でも蒼すら疑わない。

いや、疑われたいワケでは決してないけれど。
必死に稼ぎを隠しつつやっているにもかかわらず、全然何も思われてないのは...なんだか取り越し苦労してるみたいで...。


 
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