ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五千四百七十二話 人間としてはかなり
第五千四百七十二話 人間としてはかなり
かつて日本からドイツ、この時はまさにドイツという国になってすぐだった時に日本から留学してきたお医者さんであり文豪だった人のドイツでの恋愛遍歴を日本から聞いてです、ドイツはかなり引いた顔で言いました。
「某伊藤誠さんか?」
「それが違います」
「確か日本のとりかえばや物語の中納言もそうだったな」
「よくご存知ですね」
途中で官位が上がって中納言になるのです。
「その方ともですね」
「似ているな」
「舞姫という作品がありますが」
「実際の経験が元か」
「そのお話からです」
「医者としても問題があったらしいな」
「はい」
こちらは脚気で大変なことをしてしまっています。
「そして人としてもです」
「お世辞にも、だな」
「文豪としてはともかくですが」
そうした人がドイツに留学していたのです、名作を書いているからといって人間としてどうだったかは別みたいです。
第五千四百七十二話 完
2016・3・8
ページ上へ戻る