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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第六十二話 お祭りの日その十

「そこで治療に使った水銀にやられたって聞いたぜ」
「水銀ってそっちの方がやばくないか?」
「昔はそれ治療に使ってたらしいな」
「梅毒の治療にか」
「それで後遺症とかあったらしいな」
「それもそうだろ」
 話を聞く彼も言う。
「あれ毒だからな」
「身体に入れたまずいらしいな」
「中毒症状出てな」
「死ぬらしいな」
「何でも始皇帝がな」 
 水銀の話を出した友人はこの人の名前も出した。
「水銀で死んだらしいんだよ」
「へえ、あの人もか」
「水銀身体に入れてたんだな」
「あの人不老不死になりたかっただろ」 
 それで色々としていたことは歴史にある。
「それで不老不死の薬も飲んでたけれどな」
「その中にか」
「水銀入ってたんだな」
「それで不老不死どころか」
「そのせいで死んだんだな」
「働き過ぎもあったらしいけれどな」 
 つまり過労だ、うちの親父だと遊び過ぎだろうか。
「水銀のせいで内蔵ボロボロだったらしいぜ」
「そうだったんだな」
「色々凄い人だったけれどな」
「それで死んだんだな」
「水銀中毒か」
「それで死んだんだな」
「らしいな、まあ不老不死とかな」 
 彼はこうも言った。
「結局この世にはないんだな」
「そんなの求めたらか」
「かえって死んだりするんだな」
「始皇帝みたいに」
「それで遊び過ぎてもな」 
 こちらの話題に戻った。
「梅毒になってな」
「それで死ぬか」
「病気で」
「そっちの治療も下手したらか」
「やっぱり死ぬんだな」
「まあ昔は薬にもな」
 梅毒の治療でも不老不死の薬でもだ。
「そういうの入れてたんだよ」
「それで死んだんだな」
「梅毒だけじゃなくて水銀も怖いな」
「というか昔はそんな薬あったんだな」
「水銀入れた」
 皆水銀がどういったものか知っていて言う。
「そんなのは御免だな」
「というか最初から梅毒になんかなりたくないしな」
「なったらアウトだぜ」
「それでな」
「そうだね、僕もね」
 ここでだ、僕も言った。
「そうした病気にはなりたくないよ」
「というか誰だってなりたくないだろ」
「身体腐るとか怖過ぎだろ」
「鼻が落ちたり斑点出来たりな」
「最悪過ぎるだろ」
「そうした病気にはなりたくないね」
 僕は心から言った、そうしたことを話しながら帰り道を通っているうちに皆と一人また一人と分かれてだった。
 八条荘に帰った、帰るとすぐにだった。
 畑中さんが僕にだ、こう言って来た。 
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