レインボークラウン
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第三百話
第三百話 日々学んで
梨花は迷いが消えてだ、そうして。
魔法の勉強を自分が出来るものからどんどん使っていった、その使える魔法のレベルアップを目指してそうしてである。
妹に言われた言葉も思い出しながら毎日勉強した、すると。
使い魔達のピエールとジュリエッタもだ、こう言った。
「はい、先生のお言葉からです」
「ご主人の魔法はよくなっています」
「これまでよりです」
「迷いが消えてです」
「そして無理なく魔法を使っておられて」
「いい感じになっています」
「そう、それならね」
二匹の言葉を受けてだ、梨花はさらにだった。
土の魔法をさらに使った、すると。
これまで使っていた石を飛ばす魔法もだった。
動きも速さもよくなっていてだ、出してから驚いて言った。
「あっ、本当にね」
「よくなっていますね」
「前よりも」
「さらに一段です」
「もっと言えば二段程」
「ううん、確かに」
使ってみた本人も言う。
「前よりも二段はね」
「よくなっていますね」
「石の魔法も」
「無理して難しい魔法を使うよりも」
それよりもというのだ。
「慣れている魔法をじっくり使っていく」
「やはりその方がいい」
「その様ですね」
「背伸びするみたいにあえて難しい魔法をやるより」
地割れの魔法を使っていたことを思い出した、その時のことを思うをどうにもと思うのが今の梨花だった。
「こうして慣れた魔法をじっくりやるべきなのね」
「基礎ですね」
「それを何度も何度もしていく」
「それがレベルアップにですね」
「一番いいみたいですね」
「そうみたいね」
二匹の言葉にも頷く、そして魔法を自分で納得するまで使ってからだった。
そのうえでだ、彼等に笑顔で言った。
「今日はこれでね」
「はい、汗をかkれましたし」
「充分ですね」
「また明日ね」
「では今日はお風呂に入って」
「勉強もされて」
「それで寝るわ」
そこまでして、というのだ。
梨花は風呂に入りそこで汗を流して身体を奇麗にしてだった。心を落ち着けてそのうえでこの日はゆっきりと寝て明日に備えたのだった。
第三百話 完
2015.12・20
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