新オズの腹ペコタイガー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八幕その八
「ジャガイモのお料理とか」
「そうね、じゃあジャガイモをボイルしてね」
そしてとです、ドロシーも応えて言います。
「上にバターを乗せた」
「それですね」
「それを食べましょう」
「いいねえ、ジャガイモをゆでてね」
臆病ライオンはここでも舌なめずりをして言います。
「その上にバターを乗せたら」
「美味しいわよね」
「最高だよね」
それこそというのです。
「ジャガイモを最後に美味しく食べる方法の一つだよ」
「そうだよね、だから僕もどうかって言ったんだ」
「いい考えだよ、じゃあね」
「これから食べよう」
「デザートはパンケーキがいいかしら」
ドロシーはデザートのお話もしました。
「シロップをたっぷりかけた」
「あっ、それもいいですね」
「そうでしょ、じゃあ皆で食べましょう」
「わかりました」
こうお話してでした、そのうえで。
皆で草原のところに出て敷きものを敷いてテーブル掛けの上からメニューを出して食べはじめました。ただかかしはいつも通り食べません。
ドロシーと臆病ライオン、カルロスの三人で食べますがそのジャガイモを食べてです、カルロスはにこにことして言いました。
「いや、急にです」
「お腹に溜まるわよね」
「はい、ジャガイモは」
「ジャガイモは食べたらね」
「他の食べものよりもですよね」
「お腹に溜まるのよ」
ドロシーもそのジャガイモを食べつつ笑顔になっています。
「だからいいのよ」
「美味しいですし」
「栄養もあってね」
「素晴らしい食べものですよね」
「あとサツマイモもね」
ドロシーはこちらのお芋についても言及しました。
「いいわよね」
「はい、あちらは甘くて」
「お菓子みたいでね」
「あちらもあちらで美味しいですね」
「ええ、だから私達もね」
ドロシーだけでなく、というのです。
「サツマイモも食べてるわ」
「そうなんですね」
「両方ね」
「お芋はいいよね」
臆病ライオンもジャガイモを食べています、それも沢山。
「僕も大好きだよ」
「ライオンさんお肉も食べるけれど」
「うん、こうしてね」
「ジャガイモとかお野菜も食べるよね」
「腹ペコタイガー君もそうだね」
「どれも好きなんだね」
「嫌いなものはないからね」
食べものの、というのです。
「だからね」
「ジャガイモや野菜スティックもなんだ」
「食べているんだ」
「成程ね」
「それじゃあね」
「お腹一杯食べてからね」
「また出発しよう」
こうお話してでした、皆はお昼御飯も楽しんでです。
そしてまた出発しました、そうしてその普通の道を北に向かって進んでいると三時位になってでした。皆の目の前にです。
見渡す限りの収穫間近の水田が広がっていました、もう収穫されている田んぼもあります。それを見てです。
ページ上へ戻る