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その手で引き金を引け!!

作者:櫻木可憐
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第六章 私と貴方が戦う理由
  第三話 冷蔵庫を買いに

私はただ見つめる。
見つめる以外に何をしても無駄だから。
ん~、だって相手が人なら無駄じゃないけど、機械だから。

そう、風間隊の冷蔵庫を壊しちゃいました♪
私が、足で、蹴りで、へこんだ・・・
なぜだろう。寿命かな。

風間さんは怒るより呆れ、私に買いにいく任務を言い渡したのです!!
私得には、菊地原くんと歌川くんが手を繋ぎながら~冷蔵庫を見ていたらいいんだけど~

「自分の責任を果たせないんじゃ、人じゃないね」

って言われてしまい・・・
どうしようもなく、家電コーナーに来ました・・・



大容量冷蔵庫なんて作戦室にいらないな~
やたらとバカ高い冷蔵庫もあるな~
どうしよう・・・

~~~~
オレは電子レンジを眺めている。
いや~、まさかあそこまで秀次と奈良坂に怒られるとは思わなかったしな~
たかが電子レンジじゃん?

そうやって反省もせず、眺めていると、ボーダー隊員を発見。
なぜだ。

「如月ちゃんじゃん?なにしてんの?」

「米屋か。見てわからないの?目、悪いの?」

「なんか菊地原みたいな言い方・・・
冷蔵庫、見てるぐらいわかりますけど~」

パーフェクトスルーなのが、如月さんなんだよな~
いつものことだから、知っちゃあいるが残念だ。

「オレは電子レンジみてたんだよな」

「ふーん、壊したの?」




「燃やした」




「・・・・・・・・・は?ごめん、米屋。
意味わかんない」

「間違ってアルミ温めたら燃えた」

そう、アルミが電気放って燃えたんだよ。
ボーダー本部がトリオンで出来てるから、燃え広がらなかったんだ。
あれは驚いた。
そしたら、秀次がオレに鉛弾を撃ち込んで、動けなくしてから尋問・・・
奈良坂は横で何故かアイビス構えてるし。

「まあ、いいわ。
あんたなら冷蔵庫はどのサイズがいい?
作戦室に置くやつで。」

如月さんもオレみたいに壊したんじゃん?
聞いたら、ここで生身緊急脱出がありそうだからやめよう・・・
とりあえず小さくて値段お手頃なのを指差した。

45600円

「却下」

「即答!?値段も見ずに、チラッとだけ!?」

「・・・あんたはあれを買うの?」

「いや、冷蔵庫いらないし。」

「サイズの参考にはするけど・・・
礼がわりに良いこと教えてあげる。
28900円の赤い電子レンジ、あれは買わない方がいいわよ」

赤い電子レンジ・・・
振りかえて、ちょっと先の方にある電子レンジだ。
あれ、いいと思ってたんだけど・・・

「なんで買わないの?」

「見てわからないの?」

見てわからねーから言ってんだよ。
目がよくないんでね。死んだ目だから!!

「時々あるでしょ。
はじめから壊れてたり、故障が早かったり・・・
俗に言うハズレってやつよ」

「見ただけでわかる!?」

「・・・うん。嫌な感じするから」

オレって霊力とか信じるタイプかも知んない!!
如月さんすげー!!つか、電子レンジ選んでくれ。

~~~~

「それにしても不良品が多かったわ、冷蔵庫・・・」

「見てわかるの?」

冷蔵庫を怪力で壊したバカが床にゴロゴロしながら、ぼくに呟いた。
せめて緊急脱出部屋で転がればいいのに。
親切に全身で床を掃除してくれてるよ。

「わかるわかる。嫌な感じするから。」

「霊力ってやつ?」

「・・・・・・うってぃー、バカをどうにかしてー」

バカ呼ばわりとは失礼な。
歌川も笑いながら済ませないでよ。

「はぁ。霊力はここに来た際にトリオン変換してるのよ。どう使うのさ。
・・・・・・・・・
簡単に言うと、霊力で感じていたものを勘で・・・いや、感覚で感じるみたいな?
ん、霊力があったころでさえ、よくわからなかったのに。
霊力があるとわかるオプションとか・・・
自分でいいながらよくわからないや~
第六感みたいな?まあいいや。勘って根拠に基づいてるから。」

あ、簡単に捨てきった。
まあそれはいいとしようか。
問題は・・・

「あんなデカイ冷蔵庫、作戦室にいらないよ」

「あれが一番いい気を放ってたから~」

風間さんが呆れて冷蔵庫を見上げた・・・ 
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