ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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放課後のラグナロク
第二ラウンド・対悪神ロキと三体の神喰狼戦
堕天使側は、アザゼルの代わりにバラキエルが配置されているし、いつも傍にいるロスヴァイセも戦闘に参加する事なので鎧姿になっている。上空にはタンニーンが配置をし、ヴァーリ達は腰に帯刀している聖剣を持っている。俺だけは腰に待機状態のモンスターボールを所持してる。腕時計を見たら時間となったのか、気配だけで出現したと思ったが出てきたなロキ。
「全員戦闘態勢に入れ、来るぞ」
「小細工無しで来るとはな、恐れ入るが今の所負ける事はないな」
俺の掛け声と同時にホテルの上空の空間が歪んでロキとフェンリルが現れた。今頃ホテルの一室では、日本神話と話し合いをしているはずだから残るは邪魔者のみとなる。
「目標確認。作戦開始」
バラキエルが耳につけていた小型通信機で言うと巨大魔法陣が展開したが、これはホテル一帯を包む為の巨大結界魔法陣となっている。ソーナ達シトリー眷属が俺達を戦場に転移させる為、続けて大型魔法陣を発動。ロキはそれを感知したが動かずにいたが、ソーナは念話で成功する事を願っていると言ったので俺達は答えるかのように親指を上に立てた。
ロキは不敵に笑みを浮かべているだけで抵抗はしてない。転移が成功すると俺とヴァーリは前に出た。グレモリー眷属を確認し、ロスヴァイセとタンニーンとバラキエルも確認し、ヴァーリチームであるアーサー、ルフェイ、美猴にイリナがいる事を確認した。
「逃げないんだな」
「逃げる必要はない、どうせ抵抗するのだからここで始末した上でオーディンを始末すればいい事。各神話の協力など危険な事だ、三大勢力が和平をした所から歪みの始まりなのだ」
「元々三大勢力が和平をさせたのは、俺であり創造神黒鐵の意志でやった事だ。それを歪みの始まりだと言うのなら、ここで排除させてもらおうか。お喋りはその辺にしてそろそろ始めようか。その前に、いでよ俺の仲間達」
俺は腰につけていたモンスターボールを投げて六匹出て来た。ミュウツー・バシャーモ・エンペルト・ディアルガ・パルキア・アルセウス。そして俺とヴァーリは素早く禁手化した。
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
『Vanishing Dragon Balance Breaker!!!!』
赤い閃光と白い閃光を放ちながら鎧となって具現化する。ミュウツー達は待機だ、攻撃されても金色の結界で守られてるからフェンリルに攻撃されても心配はない。
「その生物にも驚いたが、二天龍がこのロキを倒すべく共闘するのか。こんなに嬉しい事はないぞ!」
俺とヴァーリは動くが、ヴァーリは空中からで俺は地上から攻める。ヴァーリはジグザグにして高速に動くに対して、俺は背中のウイングスラスターをふかしながらロキの真下に行く。
「赤と白の競演ッ!こんな戦いが出来るのは恐らく我が初めてだろうッ!」
「それが初めてでは無いのでね、全力で倒させてもらおうか」
『Boost!』
『Divide!』
ロキは広範囲に防御式魔法陣を展開させていくが、追尾型の攻撃をしてきたが俺とヴァーリは紙一重で避けたり腰にあったエクスカリバーで全て破壊してから一気にロキに近づいた。赤龍帝と白龍皇の力を使ったが、互いの力が神クラスへと底上がりとなった。ロキは半減により神格でも効果があったが、対抗策でもしていたのか白龍皇の力が普通に発動した。
「ヴァーリ、譲渡を送らせてもらう」
「ああ。やはり何らかの対策をしていたようだ、受け取らせてもらうぞ一誠」
『Transfer』
ヴァーリに譲渡したとしても、神クラスの力になっているのは変わらない。なので、俺とヴァーリは初手を喰らわせようとしていたら、互いの言葉が重なって聞こえた。
『とりあえず初手だ、これでも食らうといい!』
俺とヴァーリのドラゴンブラスターを近距離で撃ち込んだ、赤と白が混じる龍の火炎放射はロキに直撃したのだった。そんで配置場所に素早く帰還した。ロキの服装はボロボロだったが、まだ健在のようだ。まああのくらいでくたばると言うのは、俺やヴァーリでも楽しめないという事だしな。掃射した事で、ロキの防御魔法陣ごと破壊した俺らの剣を見ていたのか驚愕したロキだった。
「それは聖剣エクスカリバーではないか!?何故赤と白は折れた聖剣を持っている?」
「残念だったな、聖剣エクスカリバーは俺が一から創った物でね、創造神の名は伊達では無いという事だ!」
「確か貴殿は創造神であったな、なるほど。これは計算外な事態だが、そろそろこちらも本気を出させて頂こうか!神をも殺す牙、それを持つ我が僕フェンリル!一度でも噛まれればたちまち滅びる事になる。前回爪で殺ぎ落としたはずなのに、効果が無かったので強化してみたフェンリルの力を見せてやる。例え創造神である貴殿でも勝てる確率は低いだろうが、フェンリルに勝てると言うならかかって来い!」
採石場は半分以上が、崩壊寸前の一撃だった事で開いた口を閉まらない味方。空間からグレイプニルを取り出して、俺とヴァーリやタンニーンやバラキエルが掴んで投げていく。それと本物のミョルニルは、力強くて純粋な心の持ち主にしか扱えないとされている。なので本来の赤龍帝は、邪な心があるので雷が生まれないし重さも無いに等しい。
「ふん!グレイプニルなど既に攻略済みだ『果たしてそうかな?』何だと?」
グレイプニルが意志を持ったかのようにフェンリルに向かっていくが、俺の神聖魔手と黒鐵の魔力で強化された鎖だ。早々切れる事は無いだろうから、フェンリルの体に巻きついていきフェンリルが苦しそうな悲鳴をする。
『オオオオオオオオンッ・・・・!』
「フェンリル、捕獲完了だ」
バラキエルが身動き出来なくなったフェンリルを見て、そう口にした。身動き出来なくなったフェンリルだったが、流石はドワーフで作られたグレイプニルと俺の魔力により強化されたもんだ。するとロキは焦る所かまだまだ不敵な笑みを浮かべていたからか、隠し玉でも持っているのかと思ったがどうやら正解のようだ。
「スペックは落ちるが、来い!スコルッ!ハティッ!」
『オオオオオオオオオオオオオオオオンッ・・・・!』
『オオオオオオオオオオオオオオオオオンッ・・・・!』
ロキの両サイドから現れたのは、グレイプニルで捕獲された個体より小柄なフェンリルだった。月光に照らされて、二匹の小柄なフェンリルが咆哮を上げていた。フェンリルが三体いるのか、増々欲しいと思った俺達であった。俺とヴァーリは、不敵に微笑んでいるが俺達以外の者達全員驚愕していた。やはりというか俺の勘は当たるというか直感に近いが、俺とヴァーリは楽しそうに見た。
「ヤルンヴィドに住まう巨人族の女を狼に変えて、フェンリルと交わらせた。その結果生まれたのがこの二匹だ。親よりも多少スペックは落ちるが、牙は健在だ。十分に神と貴殿らを葬れるだろう。さあ行け、スコルとハティよ!父を捕られたのはあの者達だ。その牙と爪で食らい千切るといい!」
風を切る音で二匹の狼は、バラキエル達の元に向かったがそうはさせん。今回ポケモン達には自由に行動せよと指示しているので、仲間達に向かったフェンリルをミュウツーのサイコキネシスで動きを止めさせた。バシャーモの特性加速で、素早さをアップさせてスカイアッパーを放った。
スコルとハティは何とか動こうとしたが、パルキアで空間を作りその中に閉じ込めた。ディアルガとアルセウスは俺とヴァーリのサポートを、エンペルトは仲間の防御をする役目。ロキはデカい魔術の球をを撃ち出そうとしていたが、ヴァーリの半減の力で魔弾は小さくなりそして消滅した。
『DivideDivideDivideDivide!』
「本来なら神格に対して半減の力が上手く発動しないが、一誠と鍛錬したから半減の力は発動できる。しかも遠くにいたとしても発動可能だからな、貴殿の力を貰おうか!」
ヴァーリは半減の力を使いその糧で北欧の魔術を混ぜながら、波導弾やシャドーボールを撃ち出していた。ロキはロキの魔術で打ち消そうとしたら、すかさず俺も北欧の魔術のミックスでの波導弾や魔弾を撃ち込むのだった。流石にマズイと思ったが当たってしまい、ダメージを与えた。
「流石赤龍帝に白龍皇!短期間で北欧の魔術を覚えたのか!しかもその技は見知らぬ技のようだな、霊から力を貸してもらったとでも言うのか!」
「一誠の家には、各方面の魔術書が置いてあったからね。それに短期間ではなく長期間だ。一誠の仲間になってからは、各魔術書を読んでいたのさ。それとお前が知らない技を使っているが当たり前だな、この技は俺も初めて出した技だ。最も一誠達の仲間から教えてもらったが簡単に出来るようだな」
「俺はそんな本を読まずとも覚えた、この技は異世界からの技でな。この世界にいる神々が知る訳がない技に決まっているだろうさ」
七色に輝いた膨大な魔術の波動を放つが不発に終わった。何故なら。
『DividDividDividDividDividDividDividDividDivid!』
ディバイン・デバイディングの能力で打ち消したからだ。修業前は消耗するからと余り使わなかったが、修業後の賜物になったようだ。前より白龍皇の力を発揮しているからか、現役だった頃の力並みに発動している。
「赤龍帝も白龍皇も侮れんな、どちらも熟練な強さになっている。ふむどちらを倒すか」
高速で動き回る俺とヴァーリだったが横からくる物体を捉えて躱すと、親のフェンリルがいた。なぜ鎖をつけてないと思ったら、子のフェンリルが空間から脱出して鎖を噛み切ったようだ。
すかさずミュウツーはサイコキネシスで動きを封じようとするが、素早いのか捕えきれない様子だったようなので、ディアルガの時の力で行動を止めようとしたが一歩遅かった。一瞬の隙を得てこちらに噛みついて来た俺とヴァーリ、素早い動きで1秒で双方の脇腹を砕かれて鎧を貫いていた。
「ふははははっ!赤龍帝と白龍皇を噛み砕いたぞ!」
俺は咄嗟に神の力の一つである回復で貫いた所を一瞬で回復し、ヴァーリにも回復を飛ばした。同じく鎧も修復されたが、俺の所に来る親のフェンリル。回復中なのか俺とヴァーリは動けない状態だったのか、タンニーンが俺らの前に来たのだった。前回は爪だったが、今回は牙だったので痛覚遮断しても痛みを感じた俺だった。
「流石の牙なら、痛みを感じるか。大丈夫か?ヴァーリ」
「何とかな。だが痛覚を遮断しても噛まれた痛みを感じるという事は、まだまだ強化しないといけないな」
『一誠!ヴァーリ!おのれフェンリル。これでも食らえ!』
タンニーンは火炎の球で支援しようとしたら、フェンリルが消えたと思ったらタンニーンに襲い掛かった。タンニーンはズタズタのボロボロにされていたが、奥歯に隠していたフェニックスの涙で全回復した。一応グレモリー眷属らは、全員フェニックスの涙を持っているが俺らは要らないと断ったからだ。
「いくら回復魔法でもすぐに効果があるドリンク系を貰っといた方がよかったのかもしれん」
「だが俺達にはフェニックスの涙改を持っているが、それは最終兵器のようなもんだ。使うと体力魔力が回復するが、試作品なのか副作用が後々で発生するからな」
「ついでにコイツらと戦ってもらおうか」
ロキの足下から影が広がりそこから巨大な蛇みたいなのが出てきた、よく見ると少々小さいが量産されたミドガルズオルムだった。
「ミドガルズオルムを量産化したようだな。だが俺らの味方にそれは効果ないね」
「そうだな。ディアルガ、時の咆哮だ!」
量産型ミドガルズオルムは、一斉に火炎放射をしたがディアルガの時の咆哮で全滅した。ロキは悔しながらまた量産型ミドガルズオルムのを出して来たので、今度はアスモデウスの裁きの飛礫で一斉掃射された。流石は神と言われたポケモンだと思った。グレモリー眷属を見ると子のフェンリル二匹と死闘していたが、エンペルトの冷凍ビームで足を凍らせてた。
「エンペルトが足を凍らせてますから、今がチャンスですよ!」
「俺っちも負けられないぜ!」
「私達も見せ場を見せないといけないわ!」
「それならまずは私とお父様による、大出力の雷光をお見舞いしてあげますわ」
「そうだとも我が娘よ。手を繋いで行くぞ!」
朱乃とバラキエルが手を繋いで大出力の雷光を子フェンリルにぶつけていたし、祐斗は脱出したフェンリルに神速で動き回り聖魔剣を振り下ろす。アグニとの地獄の鍛錬のお陰だろうか。
「ギャスパーはフェンリル三体を時間停止させてから、黒歌と白音で仙術と妖術での攻撃をしろ。ゼノヴィアは、猫又姉妹が仙術による攻撃後聖剣にて攻撃しろ!」
二刀流に目覚めたゼノヴィアは、聖魔剣とデュランダルで莫大なオーラの波動を子フェンリルにぶつけていた。ちなみに司令塔は最前線にいる俺だが、リアスは消滅の魔力で牽制させてから祐斗は足元に剣を大量に生やして動きを止める。
それと本来なら、朱乃はバラキエルを嫌っているしここで『乳語翻訳』を使い、全てのおっぱいを司りし神である乳神が存在するらしいが、俺はそんな神はいないと思っている。何故なら、そんな神を創造した覚えがないし違うチャンネルを受信したとしても俺はそんなのは即消し去るつもりでいる。
『訳分からずの神など、俺には必要性がない』
『乳神とはどこの神話体系何だ?』
『その問いかけによって、開いた口が塞がらない様子となり敵味方が間を抜けた顔で戦闘を中断させる程にな』
『一応俺らは本来の道というのを知っているが、タンニーンは頭に回復をかけろと言ってたな』
『私ら二天龍は、一応本来の出来事を聞かされていましたが、それは致命傷以外考えられませんよ』
『そしてドライグにも乳の精霊の声が聞こえた事で、増々ダメージを負ったもんな』
俺ら二天龍は、一応本来の道ならこうなる事を教えておいたが教えた後に異世界の神を呼び出すとはと少々呆れていたよ。そんで乳神の加護によって、使えなかったレプリカ版ミョルニルが使えるようになったのだからな。覚えのない神格の波動によって、異世界の神は存在自体が怪しい。
「一誠、今がゲットのチャンスだと思わないか?」
「ああその通りだ、そろそろ指示を出そう。美猴にアーサーはボールを投げろ」
美猴とアーサーは、ある程度ダメージを喰らわせた後にモンスターボールを投げた。投げた後に当たり、子フェンリルは中に入ったらボールがまるで外に出たいという風に動きまくったが音が鳴ると共に動きが止まったのだった。
子フェンリルゲット完了したので、残りは親フェンリルだけだと思い俺とヴァーリでのダブル破壊光線と三体のポケモンであるディアルガ・パルキア・アルセウスによる攻撃をした。
『時の咆哮』『亜空切断』『裁きの飛礫』にてボロボロになった所で、俺はマスターボールを投げてから同じように動き回るが、さっきの子フェンリル達のボールとは違う為にすぐに動きが止まった。親フェンリル一体子フェンリル二体ゲットだぜ!
「そ、そんなバカな!三体のフェンリルが捕まっただと!有り得ん!」
「それが在り得るのさ、俺達の仲間となったのでそれを証明してやろう。アーサーと美猴。ボールをこちらに」
空間に手を突っ込み、美猴とアーサーがいる所に繋がりボールを貰った。俺の手元にはボールが三つあるし、すぐに回復させたので俺は投げたら親フェンリルと子フェンリルが出てきた。俺とヴァーリの前に立ち、ロキを敵として見ていたのだった。
元親であるが、俺らの仲間となったので指示を出すと神速で、ロキに足爪でダメージを与えてから神を殺すと言われる牙でロキを噛み砕いた。これには、グレモリー眷属やバラキエルとロスヴァイセも驚きで一杯だった。
「ゴフッ、な・・・・何故だぁぁぁぁぁ、身体が燃えるように熱い!これがフェンリルに噛み付かれた者への末路なのか!?」
「だからホントの事だと言ってるだろうに、さてともうお喋りはお終いだ。もう終盤なので、このまま倒れてくれ北欧神話の悪神ロキ。雷神トールから借りた、ミョルニルの力を喰らうといい!」
ミョルニルを空間から出して、オーラを流したら大きくなり雷が生まれた。一応戦いの中で、数十回倍加したのを赤龍帝の贈り物にてミョルニルに譲渡。すると増々雷が強くなってハンマーが羽より軽くなった事で、俺はウイングスラスターを全開にしてロキの真上に上がってから振り下ろした。
直撃なのか当たった瞬間雷のオーラが拡散するが、雷を集束してロキに当てながら地面に激突と同時にロキから離れた。それと同時に魔法陣が展開されてドラゴンが出てきた。黒い龍、俺は一度だけ見た事があるぞと思ったがこの龍は黒邪の龍王ヴリトラだ。
『相棒、ヴリトラの意識を感じる』
『復活したというのか、だがあの時とは少々違うような気がするがドラゴンの中に匙の気配を感じる』
俺はしばらく黒い龍を見たら通信が入ってきたが、相手はシェムハザだった。
『一誠様聞こえますか?』
『ああ聞こえるが、この黒い龍はヴリトラか?』
『はい。アザゼルが少々計算ミスをしてしまい、トレーニング開始後そのままの状態となってしまったのです。時間が来たのでこの状態のまま送ったのですが、どうやら敵味方の区別はついているようですね』
『もしかしてヴリトラの神器をくっつけたのか?』
『はいその通りです。ヴリトラは退治されて神器に封じられてしまいましたが、何重にも魂を分けられてしまいました。なのでヴリトラの神器所有者は多いのですが、種別に関しては知っての通りです。神器が多少の違いにより、各所有者に秘められていました。グリゴリが回収をして、保管しておいたヴリトラの神器を匙君に埋め込みました。一誠様との接触により、ヴリトラの意識が出現したので全ての神器が統合されたとアザゼルはそう言ってました』
『結果的には神器は統合されて、ヴリトラの意識は復活した事になるな。復活したばかりなのか、俺の無効化をすればいいのだな?』
『その通りですが、一誠様の無効化の力で無効化して下さい』
『了解した』
通信してる間、ロキはルフェイの捕縛魔魔法術で網にかかっていた。無効化の弾丸を撃ち出したら、黒い龍は消えて匙は倒れていた。ロキのとこに行くと捕縛魔術を解除しようとしていた。ヴリトラは直接的な攻撃よりも特異な能力を持っているから、他の龍王よりもパワーは無いが技の多彩さは随一だろうな。
それに元々神器を後天的に付加する事は危険行為となっているからか、二度としないが今回は特異なケースだからだと思う。新たな力を得ても悪魔の駒は変動しないし、基本ベースは黒い龍脈だから匙自身のステータスに変化はない。
「何だこれは北欧の魔術じゃない?これは何だ」
「さっき言ったろ、各方面の魔術書を読んだと。ミックスしてるから解けないぞ」
「という事で眠っていろ、ロキ」
またミョルニルに雷が宿った状態でハリセンにて叩き殴った結果、網はそのままだったが中で落雷したかのように黒煙が上がっていた。
「『聖書に記されし神シャルロット』が、なぜ禁手という現象と神滅具等と言う神を殺せるだけの道具を消さずに残したのか。こういう事が起きると想定したのか?なぜ人間に神殺しの術を持たせようとしたのだ?」
最後に言い残し、完全に気を失った悪神ロキだった。気を失って無かったら、もう一発撃ち込む予定だったがまあいいか。
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