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その手で引き金を引け!!

作者:櫻木可憐
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第三章 過去と未来
  第七話 迅悠一2

「よ、来たか」

「迅・・・」

呼び出された私は迅を目の前に・・・殺気。
くだらないことなら許さん!!

「あまり気を張るなよ?
元々こちらに産まれてくるはずだったんだ。」

「・・・!?」

「みえてたのさ、前に。でも、いつしかみえなくなった。
だからお前が今いようが、前からいようが菊地原とお前の関係は変わらないよ」

「それを言うために・・・?」

「そう、おれのさ・・・」

「くだらなっ・・・
そんなんどーでもいいわ。
今の私は強くなるため、生きるために必死になるの。
せいぜいあんたも頑張れば?」

あ、うっかり口に出た。
あらやだ、私ったら・・・

「切り換え早いな~
じゃあこれは大真面目な話。
しばらくは何も起きないよ。メガネくんが来るまで」

「・・・そう。」

大真面目な話がそれか。


「ふぅ~これで未来は動いた。
菊地原も如月もこれで・・・大丈夫・・・」

~~~~

遠征・・・風間さんがそう言ったとき、私は困った。
そんなシーズンなのか。行きたくないな。
バナナもお菓子に入る遠征だし。
お小遣いは500円までだし。

「私は行けません」

「何故だ」

「・・・・・・」

無言の圧力。無言の圧力。
どこまでも無言。
困ったときは黙ること。
沈黙は金だ。ゴールデンタイムラバーより。

「ふん、なら腕を磨いておけ」

「ラジャー!!」

やっぱり迅より風間さんだね。 
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