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リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~

作者:setuna
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Another95 シミュレーション

 
前書き
聖竜学園でトレーニング開始。 

 
聖竜学園には電脳空間を使ったトレーニング設備がある。
そこでは授業の一環として実戦さながらの訓練を行う為に使われている。

及川『それではこれからトレーニングを開始するよ。八神ヒカリ君に高石タケル君。リーダーは本宮大輔君。彼の指示に従うように』

春休みに大輔達が通う聖竜学園に遊びに来てくれた太一達。
人間とデジモンが通う学校に驚いていたが、高い適応力で既にここに馴染んでいた。
大輔と同い年だけあり、特別に使うことを許されたヒカリとタケルは完成度が異様に高い電脳空間を見回す。
光子郎は更に対抗意識を燃やしたようだ。

大輔「大丈夫だよ。この電脳空間は普段ヒカリちゃん達が使っている物とほぼ同じだから…それに俺もこいつらの扱いに慣れないといけないからな。」

ホークモン[はい大輔さん!!お願いします]

アルマジモン[頑張るだぎゃ!!]

ホークモンとアルマジモンが大輔を見上げながら気合いを入れる。
この2体は前世の京と伊織のパートナーであるホークモンとアルマジモンとほぼ同じ個体だ。
何故大輔がこの2体と共にいるのかというと、大輔達のレベルが前世とは比較にならない程に上昇しているからだ。
そんな中、素人同然の京や伊織を入れると2人によって時間ロスなどが発生するかもしれないことを考慮して京と伊織のパートナーを大輔の一時的なパートナーとして預かることになったのだ。
実際、2人はどこか性格的な問題もある。
京はパニックに陥りやすく、伊織は生真面目すぎる故に柔軟性がない。
今の状態でこの2人を加入させても大輔達の邪魔になってしまうことは確実だ。
因みにベテランのブイモンは現実世界にてトレーニングを観戦している。

大輔「それじゃあ行くぞ!デジメンタルアップ!!」

ヒカリ「うん!!デジメンタルアップ!!」

タケル「デジメンタルアップ!!」

ホークモン[ホークモンアーマー進化!ホルスモン!!]

アルマジモン[アルマジモンアーマー進化!ディグモン!!]

テイルモン[テイルモンアーマー進化!ネフェルティモン!!]

パタモン[パタモンアーマー進化!ペガスモン!!]

4体のデジモンがアーマー体に進化し、電脳空間を駆け抜ける。








































しばらく電脳空間を駆け抜けると、デジモンのデータを使って作り出された仮想エネミーが現れた。

大輔「来たぞ!ヒカリちゃん、タケル。久しぶりの戦闘だけど戦いは覚えているか?」

ヒカリ「…少し自信ないかな?自主トレはしてたけど」

タケル「と言うか、光子郎さんが作った電脳空間じゃあこんなこと出来ないし」

大輔「まあ、そりゃあそうだな。徐々に勘を取り戻していけばいいさ」

ヒカリ「うん」

ドリモゲモンが地中に潜る。
スナイモンがかなりのスピードでこちらに迫る。

大輔「ディグモンは地中のドリモゲモンを、ホルスモンは空中のスナイモン。ヒカリちゃんとタケルは連携してタイミングを図るように」

タケル、ヒカリ「「了解!!」」

ホルスモンはスナイモンのシャドウシックルを急旋回して回避する。
ディグモンはドリモゲモン以上の速度で地面…正確には地面のデータを掘り進んでいく。

大輔「叩き落とせ!!」

ホルスモン[了解!!レッドサン!!]

ホルスモンの光線がスナイモンに炸裂し、撃墜。
ディグモンは先に地面に潜っていたドリモゲモンを発見。

ディグモン[ゴールドラッシュ!!]

ドリルがミサイルのように放たれ、ドリモゲモンに直撃。
ドリモゲモンが地中から飛び出る。

タケル「今だ!!」

ペガスモン、ネフェルティモン[[サンクチュアリバインド!!]]

撃墜したスナイモンとドリモゲモンをペガスモンとネフェルティモンが拘束技で拘束。

大輔「アーマーチェンジ」

ホルスモン[アーマーチェンジ!!シュリモン!!]

ディグモン[アーマーチェンジ!!サブマリモン!!]

ホルスモンからシュリモンに、ディグモンからサブマリモンにチェンジする。
一応サブマリモンは水中に特化したデジモンだが、一応空中戦は出来る。

シュリモン[草薙!!]

サブマリモン[オキシジェンホーミング!!]

シュリモンの手裏剣、サブマリモンの高圧酸素誘導魚雷がペガスモン、ネフェルティモンによって拘束されたスナイモン、ドリモゲモンに炸裂して撃破する。

大輔「うん、やっぱりホークモン達は下手な進化よりもアーマー進化で臨機応変に戦った方が強いな」

タケル「うん。単体で色んな戦い方が出来るのは凄いよね」

アーマー進化なら地上、空中、水中、場所を問わずに戦える。
アーマー進化の強力さに感心しながらもこの調子で着々とトレーニングをこなしていく大輔達。








































そしてトレーニングも終わりを迎えていく。

大輔「とうとうトレーニングも終わりだ。頑張れよみんな」

ヒカリ「うん」

タケル「そう言えば、賢君のお兄さんの一乗寺治さん…だっけ?行方不明になったんだって?」

大輔「ん?ああ、そうらしい。塾から帰ってしばらく部屋に籠もっていたらしいけど、いつの間にかいなくなってたんだってよ。」

ヒカリ「何かの事件に巻き込まれちゃったのかしら?」

心配そうに呟くヒカリ。
大輔は安心させるように額を小突いた。

大輔「大丈夫だよ。いつか見つかるさ。それより冷たいかもしれないけど今はトレーニングに集中するんだ」

タケル「うん、それで最後の相手は?」

大輔「スカルグレイモン」

ヒカリ「へ?」

ヒカリが目を見開くのと同時に仮想エネミーのスカルグレイモンが登場した。

パタモン[ぎゃあああああ!!?スカルグレイモーン!!?]

かつての恐怖が蘇ったのか、涙で放物線を描くパタモン。

大輔「ホークモンは友情、アルマジモンは知識、パタモンは愛情のデジメンタル、テイルモンは希望。」

タケル「何か作戦があるんだね?」

大輔「ああ、俺を信じろ」

ヒカリ「うん」

ホークモンが友情のデジメンタル。
アルマジモンは知識のデジメンタル。
パタモンが愛情のデジメンタル。
テイルモンが希望のデジメンタルを使ってアーマー進化する。

大輔「ゴートモン、まずはお前からだ!!ミスティックベルでスカルグレイモンを!!」

ゴートモン[任せなさい。ミスティックベル!!]

特殊な超音波を喰らわせ、スカルグレイモンを一時的に混乱させ、攻撃の命中率を下げる。

大輔「リンクモン!!お前はスカルグレイモンの近くで素早く動いて奴を攪乱させるんだ!!接近さえすればスカルグレイモンは必殺技を使えない!!ディグモンはスカルグレイモンの動きを封じろ!!」

リンクモン[了解!!]

ディグモン[任せろだぎゃ!!ビッグクラック!!]

混乱状態のスカルグレイモンにリンクモンが凄まじいスピードでスカルグレイモンを攪乱させ、ディグモンがドリルを地面に突き立て、地割れを起こす。
スカルグレイモンは地割れに嵌まって動けなくなる。

大輔「ピピスモン、クレイジーソニック!!」

ピピスモン[クレイジーソニック!!]

高周波ノイズをスカルグレイモンに放ち、スカルグレイモンの感覚器官を破壊とまでは行かないが、麻痺させることが出来た。
崩れ落ちるスカルグレイモン。

大輔「とどめの奇跡のデジメンタル!!」

リンクモン[アーマーチェンジ!!ピーコックモン!!]

ディグモン[アーマーチェンジ!!エレファモン!!]

ピピスモン[アーマーチェンジ!!ライノモン!!]

ゴートモン[アーマーチェンジ!!メイルドラモン!!]

奇跡のデジメンタルはマグナモン程とはいかないが、進化したデジモンは完全体と同等な戦闘力を得ることが出来る。

大輔「スカルグレイモンにとびっきりの一撃を喰らわせてやれ!!」

ピーコックモン[レインボーシャワー!!]

エレファモン[ニトロタービンウェーブ!!]

ライノモン[アトミックバースト!!]

メイルドラモン[これでとどめよ!!アイアンプレス!!]

ピーコックモンの光線、エレファモンの衝撃波、ライノモンの突進、そしてとどめとばかりに繰り出されたメイルドラモンののし掛かりがスカルグレイモンに炸裂し、仮想エネミーのスカルグレイモンを撃破。

タケル「やった!!」

ヒカリ「スカルグレイモンに勝てたわ!!」

大輔「やっぱりアーマー体は単体より複数で戦った方が能力を活かしやすいな。色々課題が見つかったな。よし、今日はここまでにしようか」

タケル、ヒカリ「「うん」」

トレーニング終了。
満足な結果に笑みを浮かべながら子供達は現実世界に戻るのだった。 
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