千剣士と竜使い
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九話、ハプニング
前書き
キリト「リュウ、あれは痛いぞ……」
リュウ「……龍也の一撃よりマシだろ」
シリカ「(そんなに痛いんですか?)」
アスナ「其ではどうぞ!」
何とかトールバーナの街に帰ってきた一行……
「よし。ここまで来れば圏内だから安全だ。俺はこれからリュウとシリカが泊まってる宿に行くけど、アスナ……もついてくるんだな。了解」
無言の圧力だけで意見を通したアスナ…
という訳で、リュウ達は宿に戻った……
だが、彼等は知らない
そこで悲劇が待ってる事など……
●○●○
リュウとキリトは、アスナが風呂に入っている間に龍也からのある人物の情報が載ったメールを見ていた
「「……酷いな……」」
そう呟く二人
コンコン
「リュー坊いるか?」
ドアがノックされ、誰かがリュウを呼ぶ
「アルゴさん?はい。今出ます」
そう言いながらドアに向かうシリカ……
おそらく攻略会議の件できたのだと思う……
て、ああっ!?
作者と同時にリュウとキリトの二人も気付いたらしく、止めようとするが……
「?どうしたんダ?リュー坊」
「……」orz
「遅かったか…」
フードを被った女性を見て落ち込むリュウとキリト……
一方でシリカは頭に?を浮かべている
「ふーン。オレッチに言えない隠し事があると見たんだが?」
問いかけられたシリカは、数瞬考えた後、なぜ止めたのか理解したのだろう。物凄く慌てふためきながらアルゴを連れ出そうとする
「ア、アルゴさん!何もないです!すいません、今日のところは引き上げて下さい!お願いします!」
「シリカ…それじゃ逆になにかありますって言ってるようなもんだぞ…」
キリトの突っ込み
シリカの説得(自白?)を受けた、何かあると確信したのだろう。そのまま部屋に居座るアルゴ
「あ、そうだシーちゃん。そろそろさん付けはいらないゼ。もう知らない仲じゃないしナ」
「い、いえ。そう言うわけには……えっと、なにか要件があって来たんですよね?なら、早く済ませちゃいましょう!」
どうやら要件を済ませて帰らせる方向にシフトした様子のシリカ……いい判断である
ー……暗殺任務を実行するときよりも緊張しているのは気のせいだ……
リュウは心で呟きながら頷く
「それでアルゴ。要件はやっぱりボス攻略会議のことか?」
「まあ、それもあるナ。とりあえず、今回のレイドを束ねるリーダーの情報を少しナ」
ー只で良いぞ
そう言いながらキリト達を見るアルゴ
「…アルゴさんから情報をタダで貰えるなんて、嫌な予感しかしないんだすが…」
冷や汗を流しながら言うリュウ……
「安心しろヨ。タダじゃあないからナ」
「?どういう事ですか?」
?を浮かべるシリカ……
「さっきから、キー坊もシーちゃんもリュー坊も、部屋をチラチラ見てたからナー。隠したい物があるのはここカ」
そう言ってドアを開けようとするアルゴ
「「「(マズイ!!!!)」」」
其々が行動を起こすのにはもう遅く……
「ご開帳〜!」
「きゃあっ!えっ!?な、なに!?なんなの!?」
咄嗟に顔を背けるキリト
そして、リュウは……
ドゴォォォォォン!!!!!!!
「グフゥッ!!!!!!!???」
キリトを鎖を巻き付けた右腕で殴った……
先に言うが、圏内ならノックバックだけなのでカーソルの色が変わることはない……
「ちょっ…リュウ!? 何してるの!!!??」
驚きながら聞くシリカ……
「いえ……つい反射的に……ってあれ?アスナさん、もう服着たんですか?」
「う、うん。この世界の着替えは一瞬で済むから…それより、キリト君は大丈夫なの?」
「……死んでませんよ?」
「そういう問題!!!??」
リュウの言葉にアスナも流石に突っ込むのだった……
●○●○
「悪いのは俺じゃなくアルゴだと言う事を理解して欲しいです、はい」
数分後、復活したキリトがそれぞれ武器を構えたリュウ、アスナ、シリカの三人に弁明していた……
「大丈夫よ。アルゴさんとは今後情報料の3割引って事で話はついたから」
「あ、俺もな」
「私もです」
余程恐ろしかったのだろう…あのアルゴが情報料を3割も値引きするとは……
「という訳で、キリト君にも何らかの罰が必要だと思うんだけど?」
「仰る通りです…」
「…じゃあ1つ。キリト君とシリカちゃん、リュウ君?に。お願いがあるの」
「オイコラ、何で俺だけ疑問系なんだ?」
青筋を立てながら聞くリュウ
「…私を、貴方達のパーティに入れてくれませんか?」
「「良いぞ(ですよ)」」
「「早っ!!?」」
リュウ、シリカの速答に思わず叫ぶアスナとキリト
「といってもキリトさんは私達のパーティーには入ってませんし、ソロですし……」
「…いっそのことこれを機にパーティーにいれますか?」
「いや、俺はこのまま」
「HA☆I☆RE♪」
「……はい」
「「(脅した!!?)」」
こうして、リュウ、シリカのパーティーに二人が加わった……
「」
●○●○
「おーイ。オレッチを忘れてもらっちゃ困るんだけどナー」
「あ。アルゴさんいたの?」
「…すいません、忘れてました」
「…二人とも酷いナ」
リュウ、シリカの二人の反応に泣きそうになるアルゴだった……
後書き
アルゴ「んじゃ、感想待ってるゾ♪」
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