千剣士と竜使い
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八話、新たな出会い
前書き
?「まさか、男の子だなんて……」
シリカ「解ります、その気持ち……」
リュウ「?」
キリト「其ではどうぞ!」
デスゲーム開始から一ヶ月。
「ん?」
リュウとシリカの二人は第一層迷宮区でレベリングをしながらマッピングをしていた
「? どうしたの? リュウ……」
突然辺りを見渡すリュウにシリカが問う
「いや……今……此方だ!!」
はっきりと聞こえた音に反応したリュウは走り出した……
●○●○
~リュウ視点~
一言で言えば、その剣線は“彗星”でした……
「──セァッ!」
『ガギィッ!?』
緑色の尾を引き、吸い込まれるようにヒットする突き……
細剣系ソードスキル、"リニアー"……
でも、"リニアー"ではあり得ない威力……明らかに威力とスピードがプレイヤーの動作でブーストされた剣技……
思わず、ここが迷宮区であることも忘れて見いってしまった……そして
「い、痛い、シリカさん、つねらないでください」
「……ふん」
何故かシリカさんにつねられた……
「……凄いな、アレ」
そばにいたキリトさんがそう言って来た……
……
…
ん?
「「……キリトさん、いつの間に!!?」」
シリカさんも驚きながら見る……
てかたまに連絡していたけど、ほんとにソロプレイしてんだ……
「いや、二人の姿が見えたから……っておい!? 大丈夫か!?」
キリトの叫びに振り向くと細剣使いが倒れていた……
何だ!!? とにかく、安全エリアまで………
「キリトさん!手伝って!て、一寸!どこ触ってるんですか!僕とシリカさんが運ぶから、キリトさんは護衛!」
「理不尽だ…」
いや、フード被ってるけど女性だろうが、どうみても!!? しかもあんたより一つ上位だよ!!?
デリカシー持ちなさい、あんたは!!?
~リュウ視点終わり~
●○●○
安全エリアまで運んで一息ついていると、女性が目を覚ました
「ん、…あ、貴方達、誰!?」
そう言いながら下がりつつ、剣を構える女性……
「と、とりあえず落ち着いてくれないか。事情を説明するから」
慌ててキリトが話しかける
アスナがフードを被ってて顔が見えないからだろう、女性だと気づいていない……
「はじめまして、あの男性はキリトで女性がシリカ、後、僕はリュウです。さっき、貴女がモンスターと戦ってた所をたまたま見ていたんです。そしたら、モンスター倒した後、急に倒れたので、キリトさん、シリカさんと一緒に貴方をここに運んだんのです……」
「…そう。ありがとう」
リュウの説明にアスナはそう言いながら立ち上がって迷宮区の奥へ続く道へ歩き出す
「お、おい!どこに行くつもりだ!?」
「どこって…この奥だけど。」
「わかってるのか?倒れたばっかりなんだぞ。このまま狩りを続けても、集中力が切れて死ぬだけだ」
「そうそう。無理しちゃダメだって。無闇に狩りを続けるのは効率悪いですよ」
キリトの言葉に賛同するリュウ……
「…(リュウもかなり無茶な狩り続けること多いんじゃ…)」
「シリカさん、聞こえてるよ!せめて聞こえないように呟いて!…それに貴女も、もう少しで第一層のボス攻略会議があるはず。それまでに無理しちゃダメだって」
リュウはアルゴに教えてもらっていた情報を言う
「会議って…何の為に」
「もちろんボスを倒すためだろ。早めに一層をクリアできれば、希望も見えてくるだろうしな」
女性の問いにキリトが答える
「…ほんとにクリアできると思ってるの?100層なんて…」
「可能性は0じゃない。安全マージンさえしっかり取っておけば、死ぬことは早々無いしな」
しばらく睨み合い?を続けるキリトと女性……
「(き、キリトさんがコミュ障を発揮せずに会話してる!?)」
其を見ていたリュウは驚く
「まあ、そんなことより!今は早くここから出ることが先決ですよ!」
シリカがそう言って話題を変える
「出るって…私はまだ「(ついて来てくれたらお風呂は入れますよ)」早くこんな所から出ましょう」
シリカの小声に反応した女性が意見を変えた
「……何を言ったの?」
「秘密です♪」
リュウの問いにシリカはそう言いながらウインクをした
そうして、一同はトールバーナの街へ戻ったのだった……
「あ、言っとくけど、僕男なんで」
「……はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!????」
リュウの告白に女性が叫び声をあげるのだった……
後書き
作者「其では感想、待ってます!」
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