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人外と童女と紅白が異世界から来るそうですよ?

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箱庭の魔王
yes!ウサギが呼びました!
  新戦力 その2

「さて、メンバーがよくわからないから探しにくいね・・・」
安心院は1人、そう呟いた。
いくら彼女でも、他の世界の住人を探す事は難しいのである。
最も、自分の世界から来た者はもう目星が付いているようだが・・・。
「よう、お前が黒ウサギの所にいる奴か?」
其処にいたのは学ランを着た金髪の少年だった。
「と言うことは君が1人目だね。僕は安心院なじみ。親しみを込めて安心院さんと呼びなさい。」
「俺は逆廻十六夜だ。よろしくな」
「は、早すぎるのでございますよ!もう少し探していただかないと・・・」
何処からとも無く黒ウサギが現れた。
「お、黒ウサギちゃん。十六夜君を本拠地に連れて行ってあげたらどうだい?」
「い、Yes!」
黒ウサギは十六夜を連れ、ノーネーム本拠地に戻って行った。

***
霊夢は空を飛んで、残りの3人を探していた。
「霊夢じゃないかい。久しぶりだねぇ」
「あら・・・魅魔じゃない。あんたが呼ばれたワケ?ついてないわね・・・」
足がない少女・・・魅魔はニコニコと笑っていた。
「れ、霊夢さーーん!」
黒ウサギが霊夢を見上げ、声を掛けた。
「あら、黒ウサギ。こいつを本拠地に連れて行って頂戴」
「わかりましたのですよぅ・・・ウサギ使いが荒いですね・・・。あ、なじみさんが1人発見致しましたのですよ!」
「早いわね・・・」
黒ウサギは魅魔をノーネーム本拠地へと連れて行った。

***
「にゃ?お前、付喪神じゃにゃいか」
「そう言う貴方は猫さんだね。にゃあ」
余接は棒読みで言った。
「にゃはは、ご主人も承認してくれた事にゃ。この日の為に態々、態とストレスを溜めていてくれたにゃ」
と言う白髪の女の子・・・ブラック羽川はにゃはは、と笑っていた。
「皆様早すぎるのでございますよ!」
黒ウサギはさっさとブラック羽川をノーネーム本拠地へと連れて行った。

***
「皆が見つけてくれたみたいだね。あと一人か・・・」
安心院は歩きながら呟いた。
「・・・そろそろ出てきたらどうだい?」
『あはは』『バレてたかー』
「気配くらい消したらどうだい?球磨川君」
学ランを着たもう一人の少年・・・球磨川はヘラヘラ笑いながら木の影から出てきた。
「全く・・・まさか君が来るとは思わなかったぜ」
「も、もう終わってしまったのですか!?」
黒ウサギはウサ耳をウサッ!と伸ばし、かなり驚いていた。
「さ、本拠地に帰ろうぜ。」
安心院達はノーネーム本拠地へと帰って行った。

***
ノーネーム本拠地。
安心院なじみ、博麗霊夢、斧乃木余接、そして新たなる戦力、逆廻十六夜、魅魔、ブラック羽川、球磨川禊。
彼等は皆の顔を見合わせていた。
「さ、さぁ、自己紹介と行きましょう!」
黒ウサギが場の雰囲気をどうにかしようと、皆に声を掛けた。
「そうだね。僕は安心院なじみ。親しみを込めて安心院さんと呼びなさい。」
「私は博麗霊夢。巫女よ」
「僕は斧乃木余接」
と問題児(?)3人。
「俺は逆廻十六夜だ」
「魅魔だよ」
「ブラック羽川にゃ。ご主人の名は羽川翼だにゃ」
『球磨川禊だよー』
「(うぅ・・・白夜叉様はまたどうしてこんな個性的な方々ばかり・・・)」
黒ウサギは内心、かなり焦っていた。
3人なら兎も角、一気に人数が増えたのである。
「黒ウサギのお姉ちゃん!」
とその時、狐の少女、リリが黒ウサギの元へ駆け寄る。
「? リリ、どうかしたのですか?」
「これ!」
リリが一枚の封書を黒ウサギに渡す。
「・・・火竜誕生祭・・・!こんな素敵なイベントに御招待していただけたのですね!」
黒ウサギはウッキャー♪と喜ぶ。
「おい、黒ウサギ。火竜誕生祭って何だ」
そこに尽かさず十六夜が質問する。
「火竜誕生祭とは、もう本当に兎に角素晴らしいお祭りなのですよ!」
「「お祭り・・・ね」」
安心院と十六夜がニヤリ、と笑う。
『安心院さん・・・何考えているのかな・・・』
球磨川は苦笑いしていた。
「よし、その祭りに行こうじゃないか!」
魅魔がノリノリで言う。
「お、お待ちください!向こうに行くにはそれなりの賃金が・・・」
「え?もう着いたぜ?」
「・・・は?」
球磨川は兎も角、それ以外の全員は一瞬で景色が変わった事に驚いていた。
「ここが火竜誕生祭の会場でいいみたいだね。さぁ、自由行動と行こうじゃねーか」
安心院が解散を促すと、皆散らばり、各々の行きたい場所へと向かっていったのである。
「ちょっ!・・・この問題児様方あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

***
「黒ウサギぃー何故来てくれぬのだぁぁぁ!!」
自室で1人、白夜の王、白夜叉は黒ウサギが来ない事に寂しさを感じていた。
黒ウサギは元々白夜叉に頼み、火竜誕生祭の会場へ連れて行ってもらおうと考えていたのである。
「これは何らかの方法で向かったに違いない・・・待っておれ黒ウサギぃ!」
白夜叉は手をパン!と叩くと、屋敷を飛び出し、黒ウサギを探し始めた。 
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