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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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ALO Ⅰ
雑談編
  その2

 
前書き
今回はアリシャ・ルー,及びストレア、そしてユージーンによる掛け合いを書きます。 

 
【アリシャ・ルー】
レコンとの一件から数ヶ月後の9月中旬、場所はユグドラシルシティ。

『あ、キリト君じゃない‼︎』
突然甲高い声がキリトの足を止めた。声は、甲高さから察するに女性。キリトが後ろを向くと…、
アリシャ『ふっふん。』
キリト『アリシャさん、久しぶりですね。』
アリシャ『本当そうだね。』
そこに居たのはケットシー領の領主 アリシャ・ルーだった。
余談だが、キリトは以前、サクヤの紹介でアリシャ・ルーと対面した為、今回が初対面では無い。
アリシャ『今キリト君暇?暇だったら、お姉さんに付き合ってくれない?』
キリト『はい、俺で良ければイイですよ。』
アリシャ『本当?ヤッター‼︎』
するとアリシャ、キリトに付き合えと言い出した(付き合うとはいえお茶に付き合うとかそう言う話。)。これに対しキリトは了解し、アリシャ・ルーは喜んだ。
≪パアァ〜〜‼︎≫
そしてアリシャ・ルーは闇魔法を発動してキリトの背丈と同じくらいの鏡を出現させた。
キリト『これは?』
アリシャ『これは<月光鏡>って言って、遠くのプレイヤーの事を見る事も話す事も出来るの。』
キリト『ヘェ〜。』
キリトはアリシャ・ルーが出現させた鏡の事が気になり本人に聞いた所、当の本人はそれを<月光鏡>だと答えた。

普通、魔法で<月光鏡>のようなアイテムを出す事は無理だが、アリシャ・ルーのような例外は実際にある。

≪パアァ〜〜‼︎≫
突然<月光鏡>から光がほとばしったと思った次の瞬間、広めの社長室のような部屋が映し出された。しかもその部屋の中にはウインドウに目を通すサクヤの姿があった。
キリト『これは、サクヤさんの執務室?』
アリシャ『そうだよ。』
キリト『ヘェ〜、凄いですね。』
アリシャ『そうでしょ、そうでしょ。』
<月光鏡>に映し出されたサクヤの姿を見たキリトは驚き、感心した。
一方のアリシャ・ルーは嬉しそうにしている。

すると…、
サクヤ「うん?」
サクヤがキリトとアリシャ・ルーに気付いた。
アリシャ『ヤッホー、サクヤちゃ〜ん♪』
サクヤ「ハア〜。
またかお前か、アリシャ。」
アリシャ・ルーは上機嫌にサクヤに挨拶するが、サクヤの方は呆れた顔を浮かべている。
しかも本人の言葉から察するに、以前からこういう事があるようだ。
サクヤ「まぁ良い、丁度キリがついたしな。おや、キリト君も居るのか?」
キリト『はい、暇なら付き合って欲しいと言われまして。』
サクヤ「そうだったのか、なら仕方ないか。」
するとサクヤ、立ち上がった直後にキリトに目が止まった。キリトから事情を聞いたサクヤは、キリトの言葉に納得した。

その後3人は鏡越しに会話し続けた。

____________________

【ストレア】
アリシャ・ルーとの一件から数日が経過したユグドラシルシティの噴水前。

キリト『えっ、ストレア、その姿は?』
ストレア『ふふっ、驚いた?』
突然キリトはある事に気付いた。それはストレアの姿。ストレアは普段プレイヤーの姿で居るが、今回はそうでは無くピクシーの姿だった。ピクシーとしての姿はユイに似ているが微妙に違う。
全体的に薄い紫色の格好を除いてユイとそっくりである。
ストレア『私って、プレイヤーとしての姿以外にもピクシー姿にもなれるんだよね。』
キリト『そうか。確かにストレアはユイと同じだから、プレイヤーおろかピクシー姿になれるのもおかしくは無いな。』
ストレアの話を聞いてキリトは頷く。
確かにキリトが言っている事は間違っていない。
現にユイは、ピクシー姿だけでなくSAOの時の様にプレイヤーの姿にもなれる。それを考えれば、ストレアがピクシー姿になれるのも当然の話である。
ストレア『……。』
≪ス……トンッ≫
するとストレア、何を思ったのか、キリトの肩に乗った。
キリト『ストレア、どうしたんだ急に。』
ストレア『ふふっ、キリトの肩に乗った方が心地イイんだもん♪』
これがストレアの自論だった。

キリト『ほう、なら振り落としたくなっちゃうな。』
≪ヒュンヒュンッ‼︎≫
ストレア『うわっ‼︎』
するとキリト、身体を揺さぶってストレアを振り落とした。

ストレア『もお、キリトったら酷いよ。だったら、お返しだ〜〜‼︎』
≪ヒュン……スッ≫
するとストレアは仕返しとばかりにキリトの服の中に潜り込み、くすぐり始めた。
キリト『ち、ちょっと待てストレア。
それは流石に反則だぞ!はっはははは……‼︎』
ストレア『ふ、ふーん。さっきのお返しだよ〜〜♪』
≪こちょこちょこちょ……≫
キリト『解った解った。
謝るから、謝るから勘弁して…あはははは……‼︎』
『『『『『?』』』』』
その後もストレアの仕返しは続き、その光景を目撃したプレイヤー。特にアスナ達の脳天に?マークが付いたと言うのは余談の話。

___________________

【ユージーン】
ストレアの一件から更に数日後、場所は同じくユグドラシルシティ。

『やあキリト君。』
突然キリトは、サラマンダーの男性プレイヤーに声をかけられた。
声は太くて低く、エギル並に大柄の体躯、しかも背中にはレジェンダリィ・ウェポンの<魔剣グラム>がある。
キリト『ユージーン将軍、お元気で。』
ユージーン『ああ、お互い様だな。』
キリトに声をかけたのは、サラマンダー領主 モーティマーの弟 ユージーンであった。普段はサラマンダー部隊を率いている為、“ユージーン将軍”と呼ばれている。
因みにキリトは以前、サクヤの紹介でユージーンと話したので、今回が初対面ではない。
キリト『どうしたんですか、こんなところで?』
ユージーン『嫌なに。久々に暇が出来たから、キリト君と勝負したくてな。』
キリト『そうですか。俺で良ければ、喜んで相手をしますよ。』
ユージーン『本当かい?それは良かった。何せここ最近、モンスターも強くなり始めているから、私も強くならなくてはいけなくなったのでね。けど、相手になってくれる者が居なくてな。そんな時にキリト君の事を思い出して、ここまで来たのだよ。』
キリト『そうですか。では、場所を変えて手合わせしましょうか。』
ユージーン『ああ、そうしよう。』
と言う訳で、キリトとユージーンはユグドラシルシティの郊外の平原に出るとデュエルを始めた。

ーーーー

デュエルの内容は大方で説明して、以下は省略します。

最初はキリトと互角に渡り歩いたユージーンであったが、キリトの【二刀流】ソードスキル"ジ・イクリプス"の前には太刀打ち出来ずに敗北した。

ーーーー

ユージーン『いや〜参った参った〜〜。やっぱり、キリト君は強いなぁ。私ももっと強くならなくてはな。』
キリト『そんな事はありませんよ。ユージーン将軍こそ強いですよ。第一、ユージーン将軍の"ボルカニック・ブレイザー"が発動した時はヤバイと思いましたから。』
ユージーン『そうか。』
デュエルに負けたユージーンは、キリトの実力を讃えた。しかし、実際の所は紙一重と言った差であった。
事実、ユージーンがOSSの"ボルカニック・ブレイザー"を発動して襲い掛かって来た際、キリトのLPは残り1辺りまで削られたのだ。
キリトの言う通り、ユージーンも強いと言ったら強い。
ユージーン『だが、こうやって手合わせ出来た縁だ。また相手をしてくれんか?』
キリト『勿論です。いつでも相手になりますよ。』
ユージーン『そうかそうか。なら、それまで特訓するか。では、ここで失礼する。』
キリト『はい。お気をつけて。』
キリトとの再戦を約束したユージーンは、キリトに軽く一瞥すると、その場を後にした。 
 

 
後書き
今回はここまで。
本当ならすぐにGGOに突入したいのですが、こちらの準備がまだ整っていないので、もうしばらくは雑談編を続けます。
ですから、その点については十分ご了承下さい。
次回作は今の所未定ですが、早ければ来週末辺りの予定で行きます。 
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