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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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ALO Ⅰ
雑談編
  その1

 
前書き
諸事情で公開が1週間ほど遅れましたが、とりあえず行きます。 

 
【サクヤ】
海底でのクエストから数週間後の8月上旬、場所は新生ALOのユグドラシルシティ。

キリトが街の中を歩いていると…、
『キリト君。』
突然後ろから声を掛けられた。キリトが向くと、そこには1人の女性プレイヤーが立っていた。年齢は2,30代くらいで、シルフ独特の耳と全体的に緑が基調の姿、腰の後ろには太刀、更に胸はリーファ並みに豊満。キリトはその女性プレイヤーに見憶えがあった。
キリト『サクヤさん。』
サクヤ『久しぶりだな。』
キリトに声を掛けたのは、新生ALOのシルフ領の領主 サクヤだった。リーファの知り合いで、稀にキリトはサクヤの手伝いをしている。余談だが、キリトは新生ALOにログインしてから数週間後にリーファから紹介で対面したので、今回が初対面では無い。


キリト『何故ここに?』
サクヤ『嫌なに、仕事が早く片付いたから、暇つぶしに街中をぶらぶらしていただけだ。それより、折角会った事だし、何処かでお茶をしないか?』
キリト『はい、喜んで。サクヤさんにはいつもお世話になっていますから、俺が奢りますよ。』
サクヤ『あら良いのかい?悪いね。』
キリトはサクヤが何故ここにいるか聞いた所、本人は仕事が早く終わったから街を歩いていただけと返した。するとサクヤは、キリトをお茶に誘い始めた。キリトは日頃から世話になっている見返りとして奢ると言い出し、2人は近くのカフェに入った。

カフェに入った2人は、店自慢のお茶を一杯飲んだ。新生ALOでは、SAOの時の様に【味覚再生エンジン】が使用されている為、お茶の味は細部まで再現されている。
サクヤ『本当に美味しいな。』
キリト『全くですね。』
これが2人の味の感想だった。その後キリトが代金を支払い、2人は即座に店から出た。
サクヤ『今回は済まないな。』
キリト『いいんですよ。』
やはりサクヤ、奢って貰った事を気にしていた。
キリト『俺個人としても、サクヤさんにはお世話になっていますから。』
サクヤ『そうか、なら良いか。だが……、』
≪ササッ……ギュッ≫
キリト『///⁉︎』
サクヤは突然、キリトの側に歩み寄り、身体を密着させた。これにはキリトも、驚きを隠せない。
サクヤ『君が求めようものなら、即座に答えるがな。』
キリト『ちょ、ちょっと///⁉︎』
しかもサクヤ、官能的にキリトを誘惑している。
サクヤ『ふっ、冗談だ。』
キリト『ほっ。』
サクヤ『だが、私がどうしてもの時は…頼むよ。』
キリト『は、はい……。(勘弁してくれよ……。)』
だがそれは、サクヤのちょっとしたイタズラだった。それを知ったキリトは安堵したが、サクヤの更なる言葉を聞いたキリトは、冷や汗をかきながら呟いた。

____________________

【レコン】
サクヤの件から数日後、場所はユグドラシルシティ一角の噴水前。

『あ、あの‼︎』
キリト『?』
キリトは後ろから誰かに声をかけられた。声は低目で、明らかに男性。キリトが後ろを振り返ると…、
『……。』
そこには緑色が基調の姿をしたシルフ姿の男性プレイヤーがいた。
キリト『君は?』
『僕はレコン、リーファちゃんの友達です。』
キリト『リーファ?
スグの友達か?』
レコン『はい‼︎』
キリトが聞くと、相手はリーファ(直葉)の友達と名乗るレコンだった。キリトはレコンと会うのは初めてである。
レコン『唐突ですが、あなたとリーファちゃんは、どうゆう関係なんですか?』
キリト『えっ?』
するとレコン、キリトとリーファの関係のついて聞いて来た。これにはキリトも驚く。
レコン『しらばっくれても無駄ですよ、既に調べがついているのですから‼︎』
キリト『……。』
しかも日頃から2人を見ていたようだ。
それを聞いたキリトは暫し沈黙した。
キリト『一応言うが、俺とスグはただの兄妹だ。勿論、嘘じゃない。』
レコン『えっ⁉︎』
キリトが自分とリーファの関係をレコンに説明、それを聞いたレコンは驚きを隠せなくなった。
レコン『そうだったんですか⁉︎ごめんなさい。僕、知らなくて……。』
キリト『気にする事は無い、心配するな。』
レコン『はい。』
レコンはついさっきまでの事を謝ったが、キリトの言葉にレコンは立ち直った。
レコン『そうだ。折角だからキリトさんの事を、今からでもお兄さんと呼んでも良いですか?』
キリト『えっ?それは別に構わないが……』
するとレコンは、キリトを“お兄さん”と呼ばせて欲しいと言い出した。
キリトは1時驚き、承認するような言葉を言いかけたが…、

リーファ『くぉ〜らあぁ〜〜〜‼︎』
≪ドカッ‼︎≫
レコン『ゲヘラ‼︎』
突如リーファが出て来て、レコンの背中に強烈な蹴りを喰らわした。
この一撃で、レコンは地面に叩き伏せられた。
リーファ『レコン、何ウチのお兄ちゃんに吹き込んでいるのよ⁉︎』
レコン『そっ、それは……』
リーファ『言い訳なんか聞きたくないわ‼︎
それとお兄ちゃん、レコンの話は信用しちゃ駄目よ‼︎』
キリト『えっ?』
リーファ『信用したら、解ってるよね〜?』
キリト『はい……。』
いきなり登場したリーファは、キリトと話していたレコンにキツイ一言を言い放った。レコンは言い訳しようとしたが、結局はリーファに言い切られ、更にキリトにもキツイあたる。
キリトは動揺するが、プレッシャーを放ちながら言い詰めるリーファの姿を見たキリトは、冷や汗をかきながら従うしか無かった。
リーファ『行くよお兄ちゃん‼︎』
キリト『おいスグ、レコンはいいのか⁉︎』
リーファ『いいから来る‼︎』
次にリーファは、キリトの手を引いてその場から立ち去ろうとした。キリトは反論するが、当の本人は聞く耳を持たない。
レコン『待ってよリーファちゃん‼︎』
リーファ『うるさい‼︎レコン、あんたはしばらく私に近づくな‼︎』
レコン『でも……』
リーファ『男なら首を縦に振る‼︎』
レコン『はい……。』
その場から立ち去ろうとリーファをレコンは止めようとしたが、本人は無視。しかもしばらく近づくなと言い出した。それに対してレコンは反論しようとしたが、リーファの高圧的な態度にレコンは縮こまり、従う他無かった。

リーファ『そう言う事で、行くよお兄ちゃん‼︎』
キリト『はい……。』
レコン『……。』
縮こまったレコンを確認したリーファは、キリトの手を引いてその場を後にした。
一方のレコンは、リーファに嫌われて背景が真っ白になって落ち込んだ。 
 

 
後書き
今回はここまでにします。次回作は、早ければ来週半ば辺りに公開の予定で行きます。 
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