女提督の航海(後悔)日誌
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明石の考え
前書き
夢にうなされ目覚めた提督。起こしに来た大和は提督を励ます。
今日も鎮守府は海をゆく。
提督「じゃ、朝食を食べに行きましょうかね」
大和「はい。今日の朝食は何でしょうね~」
提督「あ、朝からおかわりは程々にしてね?」
大和「むぅ、分かってますよっ」
ー食堂ー
提督「皆、おはよー…あれ、元気無いなぁ…」
神通「おはようございます、指令…」
提督「じ、神通、そのクマどうしたの?昨日の夜間警備は川内型じゃなかったわよね?」
神通「はい。昨日の夜間警備は天龍さん達です。このクマは川内姉さんに付き合わされて出来てしまいました…」
提督「ん?夜更かしまでして何をやってたのよ?」
那珂「夜更かしはお肌の大敵なんだけと、此れを皆でやってたら、思いの外はまっちゃったの」
提督「艦娘ブレイカー?3D艦隊対戦型ゲーム?ブレイカーって…壊しちゃダメでしょ…」
那珂「ゲームの題名だから気にしなくて良いんですよ?」
川内「砲撃や雷撃だけじゃなくて、格闘も出来ちゃうんだよこのゲーム。私達の戦闘での動きとかクセを良く再現しててね、CPUの動きを見てるだけでも面白いの」
提督「…このゲーム、どうしたの?(神通ってゲームやる様には見えないんだけどなぁ…)」
神通「明石さんが作ったそうです。なんでも、元は私達の戦闘時の行動と此れまでどの様に海域を攻略してきたかの記録を集めたモノで…」
川内「それであんなにゲーム内の艦娘の動きがリアルなんだね」
神通「ん…んん~ふあぁぁ~」
提督「神通?大丈夫?眠いんじゃないの?」
神通「ふぁ?ごごっごめんなさいっあくびなんてしちゃってっ…」
提督「いや、いいのよ」
大和「私もその話少しだけ聞いた事有りますよ」
提督「大和、もう食べてるし…聞いた事があるって?」
大和「他の海域攻略や作戦構築の参考にする時に3Dデータの方が、海図や艦娘の動きを立体的に捉えられて解り易いだろうって、作ったらしいですよ」
提督「対戦型ゲームになってるのはどういうこと?それに、これに出てくるのは艦娘ばかりじゃない。参考にするなら、私達が戦ってる相手である深海棲艦のデータも必要なんじゃ」
夕張「それは、この夕張さんが説明しましょう!」
提督「夕張、いつの間に?」
夕張「そんな事は良いんです。大間かな概要は神通ちゃんと大和さんが説明してくれた通りなんで、端折りますね。深海棲艦のある程度の行動パターンをデータ化したものは有るんですけど、まだ組み込んでいないんです」
提督「ふむふむ…」
夕張「対戦型ゲームになっているのは単なる出来心です」
提督「ほうほう…大分端折たわね。つまりその出来心で作られたこれのせいで川内達が寝不足になったと…」
夕張「え?その…えーと、作ったのは私じゃなくて…明石さんで…私はちょーっと手伝っただけでして…」
提督「川内達はこれから遠征任務に行くんだけども、寝不足のまま行かせる訳にはいかないのよねぇ…」
川内「えー?私は全然平気だよー?」
那珂「那珂ちゃん、ちょっと眠いかな~?」
神通「すみません…私も、少し眠いです…」
提督「遠征の開始時間をずらすわ。あなた達は暫く休んでてちょうだい。夕張は川内達の遠征に同行しなさい」
夕張「しょんなぁ~!」
提督「しかし、私に黙って明石がそんな事してたなんてね…」
夕張「各種データの3D化は良かれと思ってやった事で、ゲームは私が付け足したオマケですから、明石さんを責めないで下さいね?」
提督「別に責めないわよ~さ、ご飯食べちゃいましょう」
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