| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

歌集「春雪花」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

101




 君の居ぬ

  秋ぞ近づく

   この夜更け

 歪んで見えし

    夜半の月かな



 彼がいないこの場所にも、四季のうつろいはあるものだ…。
 夜更けの風には秋の香りが交じり始め、一夜一夜…淋しさが増しているように思う…。

 そんな夜空にも月が浮かび、大地を淡い光りで照らしているが…私には歪んで映ってしまう…。

 もう…淋しさが堪える季節になるのだな…。



 肌寒き

  朝に秋を

   感じつつ

 想い眺むる

     晩夏の暁



 朝早くに窓を開けると…もう肌寒いくらいの陽気になってきた…。もうすぐ秋だと感じさせる…。

 彼とは…また会えるのだろうか…?いつ会えるのだろうか…?
 そんな下らないことを考えながら…夏暮れの暁を一人、眺めていた…。

 あぁ…今日も一人なのだ…。



 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧