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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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ALO Ⅰ
Extra Edition
  第47話

 
前書き
今回も前回の続きから…、 

 
時系列を元に戻して…、
里香『今の一連の話を聞いた所、先に好きになったのは明日奈ですね。』
明日奈『それは…って、それだったらサチはどうなるのよ⁉︎』
里香『それは…確かに。』
明日奈の話を聞いた里香は驚いたが、明日奈の発した言葉に里香は肯定するしかなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

所変わり和人達。
和人達は、先程のカウンセラーを加えた4人で、智代の手作りお弁当を食べていた。
中身は和人の好きな唐揚げに加え栄養豊富なサラダと、色合いは明日奈並に抜群であった。

『美味だわ。』
菊岡『優れた才能だね。』
和人『やっぱ智代の手料理は、いつ食っても飽きないな。』
智代『ふふ…ありがとう♪』
カウンセラーを含めた3人からは高評価だった。特に和人からの感想を聞いた智代はとても喜んだ。

菊岡『こんな料理が上手な娘と付き合っているとは、キリト君も隅には置けないね。』
『そうですね。』
和人『チョット、からかわないで下さい///‼︎』
智代『ふふっ。』
智代の手作りお弁当を食べた菊岡とカウンセラーは和人をからかい始めた。当の本人は頬を赤く染めて叫んだ。サチに至ってはクスクスと笑っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方、明日奈達は…、
里香『そういやあんた、どんな感じにアタックしていたの?』
明日奈『それは……』
明日奈達の方は、明日奈が和人にどうアタックしていたのかと言う話になっていた。それに対し、明日奈は渋々語り出した。(この件に関しては、本作第19,20話辺りを参照。)

里香『明日奈の事だからかなりの猛アタックだろうと思っていたけど、想像以上ね。』
珪子『そのくらいやらないと駄目なのでしょうか?』
明日奈『仕方ないでしょ‼︎だって、本気で好きになったんだし……///。』
『『『はは……。』』』
明日奈の話を聞いた里香と珪子は、呆れながらも驚いた。
まぁ、そんな事を聞かされたら無理も無いだろう。その後恥じらいながら明日奈が発した言葉に、3人は引きつった表情を浮かべた。

ーーーー

里香『とはいえ、あの鈍いキリトのハートを掴んだのが、サチだったとは……。』
珪子『ですね。メールで見た時は本当に驚きましたよ。』
里香『私なんかショックのあまりに、手にしていたハンマーを落としちゃったけど……。』
明日奈『私は2人から聞かされた時、この世の終わりだと思ったし。』
里香『あれ、明日奈はキリトとサチから直接聞いたの?』
明日奈『うん、<血盟騎士団>本部で2人から聞いたの。』
と言った感じで愚痴をこぼしている。

直葉の方は…、
直葉『……。』
話を聞いて呆気に取られていた。

ーーーー

それから暫し間が空き…、
直葉『そういえば、お兄ちゃんと智代さんって、どんな感じで会ったのでしょうか?』
里香『そう言われてみれば、私も聞いた事ないわね。』
明日奈『うん、私も聞いた事ない。』
珪子『私、SAOに居た時に、メールで聞きましたよ。』
明日奈『えっ、どんな感じだったの?』
珪子『それが……』
話題は和人と智代の初の出会いに変わった。
それについて明日奈と里香は聞いた事は無かったので知らなかったが、珪子はSAOの時にメールで聞いた事があるので話し始めた。(この件に関しては、本作第1話を参照。)

里香『サチってそんな感じか。』
珪子『最初は仲間として見ていたそうですけど、一緒に寝るようになってからはだんだん好意を持つようになって、<黒猫団>が壊滅した後に好きになって……』
里香『結婚したって事ね。』
珪子『そのようです。』
直葉『えっ、結婚⁉︎』
珪子『はいっ、システム上で、ですが。』
明日奈『けど…ユイちゃんって言う可愛い娘を持っているなんて……』
直葉『正直、いつの間に私が叔母さんになっていたなんて…ALOで聞くまで知らなかったですよ。』
サチの初の出会いを聞いた里香は呟いた。珪子がその後の経緯をある程度説明し、里香が最終的な事を言う。それを聞いた直葉は驚くが、システム上での結婚である事を珪子が告げた。
一方の明日奈は、和人と智代にユイが居る事に落ち込んでいた。直葉至っては、兄の和人が子持ちでいつの間にか自分が叔母さんになっていた事を思い出してショックを受けていた。
因みに直葉は、新生ALOのログイン直後に、和人と智代から聞かされた。

ーーーー

直葉『そういえば皆さんは、ユイちゃんとはSAOで出会ったのですよね?』
明日奈『ええ、そうよ。それからユイちゃんは、キリト君とサチの子供なのよ。』
直葉『……。』
一連の話の直後、直葉は沈黙。

それからすぐに、明日奈がその場から立ち上がった。
明日奈『さて、練習再開するよ。』
里香『よし。速く泳げるようになって、キリトを驚かせよう、直葉。』
直葉『はい』
里香達も立ち上がって、泳ぎの練習を再開する事にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

所変わり和人達。
昼食を摂り終えた3人は再び話し始めた。
菊岡『それにしても、明日奈さん達が現実世界に帰還出来たのは、2人のおかげなんだよね?』
智代『そんな事はありません。』
和人『そうだ、智代の言う通りです。』
菊岡『しかし、ヒースクリフの正体を見破り、茅場先生との勝負に勝ったのは君達だろう?』
智代『確かにそうですけど……』
和人『……。』
明日奈達の事を窓越しに眺めていた菊岡は、明日奈達が帰還出来たのは和人と智代の功績である事を聞いたが、2人はそれを否定した。だが菊岡は、茅場 晶彦を倒したのは2人の功績である事を聞くが、智代は口ごもり、和人は目を瞑って茅場との最後の戦いを思い出しながら菊岡に話し始めた。(この件に関しては、本作第39話を参照。)

菊岡『消滅、君達が?』
智代『はい。』
菊岡『間違いないのかい?』
和人『間違いありません。』
和人の話を聞いた菊岡は驚いた。
無論、この話は嘘でも何でも無い。茅場 晶彦との勝負の後、2人は白い光りに覆われて消滅した。(本作第39話の中間辺りを参照。)

菊岡『しかし、何故君達は消滅する事となったのかな?』
智代『システム的な理由、又は、茅場 晶彦の意思。っと言ったら良いのでしょうか?』
和人『おそらくな。』
落ち着いた菊岡は、2人が消滅する事になった理由に疑問を抱いていた。もとより、SAOにはそんな機能は存在しない。それなのに2人が消滅する事になったのは不思議としか言えない。

菊岡『茅場先生は、茅場君達との勝負の後に、ナーヴギアで自らの脳を破壊。まぁ検死結果と合致するね。』
和人『でしょうね。』
智代『≪コクリッ≫』

ーーーーーーーーーーー

3人がそんな話を続けていると、辺りはすっかり夕方の時間帯になっていた。
その頃にもなると、直葉はすっかり泳ぎが上達していた。

菊岡『ところで、茅場先生は立ち去る前に君達に言ったかな?
デスゲームを始めた理由について。』
智代『いえ』
和人『憶えていませんね。』
菊岡は2人に更なる質問をした。これに対し2人は、憶えていないと答えたが、その時の事はある程度憶えていたが、敢えて2人は言わない事にした。

≪ピロピロピロ……≫
その時、和人の携帯が鳴り、和人が確認すると、それは直葉からのメールだった。「お兄ちゃん。私、明日奈さん達のおかげで泳げるようになったよ。」と言う内容だった。

智代『誰から?』
和人『直葉から、泳げるようになったそうだ。』
智代『それは良かったね。』
和人『ああ……後の事は前に話した通りです。』
智代『この後、ALOで待ち合わせるので、もう帰ってもいいですか?』
菊岡『構わないが、最後のもう一つ。<ザ・シード>って名前を、聞いた事あるかな?』
智代『はい』
和人『勿論です。』
メールを確認する和人に智代は送り主が誰か聞いた。相手が直葉で、本人が泳げるようになったと知った智代は喜んだ。携帯をポケットに仕舞った和人は後は菊岡に話した通りだと告げ、智代は明日奈達とALOで待ち合わせているから帰りたいと告げた。これに菊岡は承諾したが、菊岡は最後に<ザ・シード>の件を2人に聞いた。
2人はそれについて聞いた事があると告げると、部屋を後にした。 
 

 
後書き
今回はここまでにします。次回作は早ければ週の半ば辺りに公開の予定で行きます。 
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