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ヘタリア学園

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第五千八十話  殺さなかったらしい

第五千八十話  殺さなかったらしい
 謎の肉人、家康さんが会った謎の妖怪についてです、日本はその時のことを思い出しながら台湾にお話しています。
「少なくとも家康さんは無闇に血を流させる方ではなかったので」
「その謎の妖怪さんもですね」
「殺しませんでした」
「ではどうしたのですか?」
「お庭から山に連れて行けと仰いまして」
 その妖怪をです。
「家臣の人達も実際にそうされてです」
「山で解放でした」
「そうしました」
「殺さなかったんですね」
「無駄な殺生を好まれない方だったので」
 このことは徳川幕府の伝統にもなりました。
「ですから」
「穏健ですね」
「物乞いの人にもそうされていたでしょう」 
 今で言うホームレスの人です。
「物乞いの人というか普通の人がお城に入ることは出来ませんでしたが」
「やはり妖怪では」
 何はともあれその謎の妖怪は殺されずに山に放り出されたのです、そうして後はどうなったのか誰も知りません。


第五千八十話   完


                           2015・8・19 
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