| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア学園

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五千七十九話  いても驚かない

第五千七十九話  いても驚かない
 その日記を読み終えてです、、プロイセンは真剣そのもののお顔でドイツに尋ねました。普段の余裕を見せる素振りは全くありません。
「どう思うんだよ、それで」
「単刀直入に言う」
 ドイツはいつもの真剣なお顔で返しました。
「実際の話としてもおかしくない」
「あの小説だってな」
「作者が何らかの事情で続きを知ってだ」
「書いていたかも知れないな」
「どうして知ったかまではわからないがな」
 それでもというのです。
「可能性としては否定出来ない」
「そうだな、だからな」
「この日記を作者が知っていてだ」
 モンスターの小説を書いたまさにその人がです。
「そしてこの日記の続きも知ったのだ」
「有り得るな」
「そう思える」
 このことを否定出来ないというのです。
 真実は闇の中です、何しろ国家であるこの二人も知りえないことですから。ですがその日記に書かれていることは嘘だと否定出来ないものが確かにありました。


第五千七十九話   完


                          2015・8・19
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧