ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五千七十六話 最早怪談
第五千七十六話 最早怪談
日本は何度も何度も問題を起こしているのに何故か報道資格を剥奪されない夜十時から放送されている自称報道番組を観て今日もびっくりしました。
「何ですかこれは!?」
「これは・・・・・・!!」
妹さんも仰天しています。
「後ろの旗は」
「書いてある文字は」
「何なんですか、これ」
「もう報道の中立なんてありません」
最初からこのことについて疑問を持たれている番組ではありますが。
「それ以上にです」
「このセンスは」
後ろにそうした字を書いた旗を何本も立てて報道するというそれがです。
「想像もつきません」
「誰もおかしいと思わなかったのでしょうか」
「あまりにも不気味というか」
「見ていて心地よいものを感じません」
それこそ全く、というのです。
八月十五日は確かに色々あります、ですが。
この日のこの番組は最早何かを越えたものがありました、それはもう報道というよりは怪談と言うべきものでした。
第五千七十六話 完
2015・8・17
ページ上へ戻る