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Fate Exter ~イレギュラーな乱入者~

作者:みやとし
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EXTRA
序章
  第一話 転生

俺は目が覚めると真っ白な空間に寝そべっていた。そこは見たことのない空間が広がっていた。

「ここは、俺は、確か……」

自分の名前『宮羽寿明(みやばとしあき)』名前は記憶している。最近の記憶、確か俺はいつも通り過ごしていたらいきなり胸が痛みだし、その後すぐ入院その後苦労しながらだが楽しく入院生活を送っていた。だが、それ以上の記憶がない。

「つまり俺は…死んだのか…」

あり得ない話ではない。だが実はここは夢で、俺は今ただ眠っているだけなのでは…けれども俺が記憶しているのはほんの数日。手術か何かをした覚えもなければ、その後症状も悪化した覚えもない。ならばやはりここは夢なのか?最悪の場合を考えれば仮死状態。そこら辺りが妥当なのではないだろうか……

「いいやここは死後の世界じゃよ」

俺が考えに耽っていると、空?上?から長い白髭を生やした老人が降りてきた。

「あんたは?」
「生物の生死を司る神と名乗っておるものじゃ」

見た目通りだった。

「ふ~ん、本当にここは死後の世界なのか神様(笑)?」
「なぜそこで笑う!?まあ細かいことは良いじゃろう。性格に言えばここは死後の世界の入り口と行ったところじゃ」
「?どういうことだ?」
「ほれ、よく言うじゃろしんだら三途の川を渡り閻魔のところに連れていかれると。ここはその三途の川のある場所の入り口じゃよ」
「ふ~ん…じゃ」

俺はそう言って神さま(笑)の横を通り過ぎようとしたのだが、

「ま、待つのじゃ」
「ん?」
「実はお主はわしの手違いで死なせてしまったのじゃ。じゃが死んでしまったては生き返させることは出来ぬ、なので詫びとしてお主を好きな世界に転生させてやろうと思うのじゃがどうじゃ?」
「だが断る!」
「なぬ!?」

俺の発言に神さま(笑)は目が出るほど驚いていた。

「な、何故じゃ!?」
「だってよくあるし、何でもかんでも転生させればいい手もんでもないだろ?」
「じゃ、じゃが悪い話でもなかろう?お主だって好きな世界の一つや二つあるじゃろう?それにある程度ならお主の好きな能力も付けやろう。な、な、好条件じゃとは思わぬか?」

俺はこのじーさんの顔をよく見ながら少しゆすってみることにした。

「なあ神さまよう、なんで俺にそこまで閻魔のところに行ってほしくなんだ?」
「そ、そんなことはないぞ…」
「そうか」

神さま(笑)は口笛を吹きながら誤魔化そうとしていた。だから俺はそう言ってまた神さまの横を通り過ぎようとした。

「ま、まて!なぜ行こうとする?!」
「何故って、爺さんが正直に話してくれないじゃないか、そんな奴を信じるほど俺はお人好しじゃあないんでね。じゃ!」

俺がまた歩みを進めようとするがこの爺さんが俺の脚にしがみついてかなり必死だ。かなり鬱陶しいが面白い。

「分かった話す!話すから待ってくれ!」

爺さんの話によると、このまま俺がが閻魔大王のところに行かれると親まって俺をしなしてしまったことがバレ、閻魔大王自身はそうでもないのだがその後に色々と神さまの世界で怒られ処罰され自分の地位が危うくなるらしい。

「なるほどそれは大変だね~www」
「あ、ああそうなのじゃ…(不安じゃ、なんかいろいろと嫌な予感がするのじゃ)」
「じゃあお望み通り俺を転生させてあげる。世界はそうだね~fateで良いよ、あそこ一度体験してみたかったし」
「そ、そうか。(思ったよりまともな回答じゃな)それで具体的にどこじゃ?fateでもいろいろあるぞ?」
「ああ、確かに。う~ん……どこでも良いよそっちの事情に任せる。サーヴァントのクラスもそっちに任せるよ。それで俺の能力は…あ、紙とペン貸してくれる?口頭で説明するの面倒うだし」

俺がそう言うと爺さんは「分かった」と言って紙とペンを貸してくれた。そして俺は能力等をその紙に書き爺さんに渡した。

「えーっと何々、魔術回路を三桁ほどと宝具並みの剣(最低C最高Aクラス以上)を二本。両方背中にセットできるように、それから礼装はあるだけ全部そして自分のパラメーターは筋力、耐久、敏捷をB~Aくらいその他はのパラメーターは自分の魔術回路と武器に合ったパラメーターで頼むじゃと…」
「それじゃあ頼んだぞ!」

すると爺さんは体を震わせながら怒鳴った。

「出来る訳なかろう!こんな規格外お主は一体どこを目指しておるのじゃ!化け物か、化け物でも目指しておるのか!?」

俺は爺さんの胸ぐらをつかみどちらの立場が上かはっきりさせた。

「おいじじい、お前一体どの立場で物言ってるのか分かってるのか?お前に課された選択肢は出来る出来ないじゃなく、やるかやらないかだ。俺は良いんだぜどっちでもよ…」
「分かった…お主の言うとうりにしよう……」

俺は爺さんから胸ぐらを離し、気さくに笑った。

「そうかそうか、最初っからそう言ってくれればよかったんだよ爺さん、アハハハハ!」
「う、ううう……」

なんか爺さんが泣いてるけど俺は気にしない!

「それで爺さん、一つ確認だけど転生先でも俺の記憶はあるんだろうな?」
「ああ、その点は心配要らん大丈夫じゃ」

俺は「そうか」と言ってとりあえずその場に座った。

「それではしばらくそこで待っておれ。今お主の転生先やお主の希望に沿えるよう、いろいろ準備してくるでな」

そう言って爺さんは何処かへ消えて行った。
数十分すると爺さんが戻って来た。ちなみに俺はその間寝ていた。

「ふあ〜あ…爺さんお帰り、どうにかなったか?」
「(お主がどうにかしろと言ったくせに……)ああ、どうにか出来たぞ。どうするいろいろと概要を聞くか?」
「いや、いい。向こうに着いたら自分で確認するから」
「そうか。ならばあの扉から入り真っ直ぐ進むが良い。気が付いたら転生先に着いておる」

爺さんの指が指す方向を見てみると分厚そうな扉というか、門が合った。

「そうか分かった。それじゃあな、世話になった」

俺はそう言って門をくぐり、転生先へと向かったのだった。 
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