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第二章

「攻めてもいけるから」
「だからなんだ」
「僕達も攻めていい」
「そうなんだね」
「ミッドフィルダーも」
「フォワード二人だけだと攻撃にボリュームがなくて」
 そして、というのだ。
「相手にも防がれやすいけれど」
「そこにミッドフィルダーも加われば」
「その攻撃のボリュームが増す」
「だからなんだ」
「僕達も攻めるべきなんだね」
「もっと」
「そうだよ、攻めてね」
 そしてというのだ。
「相手への攻撃もさせない位、そしていざとなれば」
「いざ?」
「いざっていうと」
「君達も」
 今度はディフェンス陣に話した。
「オーバラップしてね」
「僕達か」
「守らずになんだ」
「攻めるべきか」
「全員で」
「そして守る時はね」 
 その時はというと。
「いざとなればフォワードでもね」
「攻めるべきなんだ」
「そうなんだ」
「うん、皆を見ていると」
 イレブン全員をというのだ。
「攻撃も防御もバランスがいいから」
「だからなんだ」
「全員攻撃、そして全員防御」
「それでいくといいんだ」
「そうなんだ」
「何かわかるんだ」
 フランソワは考えつつ言った。
「皆の動きが」
「キーパーだと」
「そこにいるとなんだ」
「僕達の動きがよく見える」
「そうなんだ」
「うん、あと僕自身も」
 フランソワは自分のことも話した。
「君達に練習の時はシュートをね」
「打って欲しい」
「そうなんだね」
「どんどん攻めてね」
 その練習の時にというのだ。
「シュートを打って欲しいんだ、ピーケーもしたいんだ」
「ああ、一対一の」
「それもなんだ」
「やっぱりシュートを打たれたら」
 まさにその時はというのだ。
「キーパーが最後の守りだから」
「だからだね」
「守りたいんだね」
「そうだっていうんだね」
「そう、だからどんどん打って欲しいんだ」
 こう言ってだ、彼自身もキーパーとしての練習を続けた。仲間達へえのアドバイスをするだけでなくだ。そしてだった。
 彼はキーパーとしての技量も上げていった、それと。
 自分のチームのフォーメーションもだ、次から次にと考えていって仲間達に部活のミーティングの時に話した。
「相手がこう来たらね」
「このフォーメーションになって」
「それで守るんだね」
「うん、それで相手がこうして守ってきたら」
 その時のこともだ、彼は話した。 
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