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リリカルビィト~才牙と魔法が交わる物語~“改稿版”

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四十話、ある夏休みの一日2

 
前書き
龍也「其ではどうぞ!」 

 
「貴様.....何故ここがわかった?」

此処に突如として現れた目の前の少年、龍也に自分達の隠れ家であるこの場所がわかったのか問いかけるリーダーの男

「素直に答えるとでも?」

龍也は感情を消した声で答える

「.....まあいい。それで、お前は何の目的でここに来た?」

見たところただの子供である、一体何が目的で此処まで来たのか

「此処に来たんだ......すずかを助けるために決まってるだろが?」

「......成程な。貴様はこの化け物の友達か……」

この子供の発言、そしてこの場まで来たということ.....冷静に考えた結果、そのような考えが浮かんだ。そして友達のためにたった一人でこの場を突き止め、ここまで来た彼に素直に凄いと心の中で称賛するリー ダー……

しかしそれとこれとは別

「だが貴様のその想いは叶う事はない。何故なら......この女がこの先の人生を歩む事は、未来永劫ないのだからな」

リーダーのその言葉を発すると同時に周りにいた 数十人のメンバーは銃やナイフ等の武器を構え龍也を囲みだす

これ程の大人数、そして何よりも自分達は武器を持ち"聖なる力"が使える。 対して侵入した子供は、"聖なる力"は勿論、手ぶらで武器を持っている感じがしない。 まあ実際は"聖なる力"……天撃は使えるし、体全体が武器のようなものなのだが……

そんな事からメンバー達は余裕の表情や見下した態度をとっている

そんな様子を拘束されている椅子から見ていたすずかはとても心配そうな目で龍也を見つめていた。龍也を信用していないわけではない。だけど今回は状況と敵が今までと違う。相手は全員が恐らく龍也と同じ力を持っており、何よりも人数が違う……

しかしそれでも龍也の表情から焦りというものは全くない

こんなもの.....前世で犯罪バスター100人を無傷で纏めて捕らえたりしてるのだからこれくらい簡単である

「この居場所を知られた以上......お前をここから出すわけには いかない。.......殺れ」

この言葉を合図に.......開戦された

「へ、そう言うわけだ。あんなカスを助けに来た事を後悔しながら死んでいけ!!」

「安心しろ。お前が悲しまないようすぐあの化け物をぶっ殺して後を追わせてやるからよ!!」

剣と斧を持った2人の男が"聖なる力"を武器に纏わせて龍也目がけて己の得物を振るう。 "聖なる力"を使えないこの子供が抵抗できるわけがない。だから少し楽観的な気持ちが入っていた

しかし言わせてもらおう........

無知は罪だと……

バキン!!

『……はい?』

得物を振った男2人、そして周りで武器を構えたメンバーは驚きを隠せないでいた

何せ龍也が腕を振るうと武器が砕けたのだから

そして....

「樹竜の翼撃!!!」

「「こばあああぁぁ!!!」」」

その動きから流れるように両腕から翡翠色の光が噴き出され、そのまま竜の羽ばたきの様に薙ぎ払い、男達を投げ飛ばしたのだ

男2人は壁に激突し、そのまま気を失った

「あ、あの2人をいとも簡単に倒すだと!!?」

「な、何なんだコイツ!!」

「しかも"聖なる力"を!!?」

「何だ今の!!? 初めて見たぞ!!?」

この光景にメンバー達は驚きと戸惑いを隠せない

先程やられた2人はこのメンバーの中でも上位に入る程の実力を持っているのだ。 油断していたとはいえ、こうもあっさり倒されるなんて思ってなかったからだ。 更に驚くべきは自分達と同じ"聖なる力"を使える事だ。しかも初めて見る類の。 驚かずにはいられないだろう

実際には魔力なのだが……

「....すずかが化け物?.....ぶっ殺す?......だと?」

先程の2人の男の言葉を繰り返す様に聞こえるか聞こえないかの様な音量で呟く龍也

周りは一体何を言ってるのか分からないといった表情をしていた。そんな時

ボワアアっ!!!!!!!!!!!!!

『っ!!?』

龍也の体から溢れんとばかりの荒々しい光が噴き出したのだ。 まるで彼の今の心情を表すかの様に.....

「.....もう一度すずかに、俺の友達にそんな言葉を吐いてみろ。 半殺しにするだけじゃすまないぞ!!!」

『ひぃっ!!』

龍也の人を射ぬかんとばかりに怒りに染まった目と怒声と威圧感に何人かのメンバーは思わず悲鳴を上げてしまう

「……覇気で気絶してから捕らえようと思っていたが、辞めた……徹底的に潰してやる……来い、地獄を見せてやる……」

その言葉を合図に始まるは戦いではない……





蹂躙だ……

●○●○

龍也の言葉にキレたのかリーダーを除いた全員が襲いかかる

刃物を持つ者は近くから.....銃を持つものは遠くから攻撃する

だが龍也はそれらの攻撃を見極め、躱したり受けとめたりして攻撃を防ぎ、腕や足に翡翠色の光を纏いすぐさま反撃に移る

それだけでなく、炎や氷、水、さらには岩、風、雷、光の天撃を放ち次々と倒していく

まさに鬼神のごとき戦いぶりに、メンバー達は次第に畏怖と恐怖の色に徐々に染め上げられていくのがはっきりとわかった

そんな龍也の戦いに手も足もでずやられていくメンバー達

しかし彼らだって黙ってなどいない

「舐めるな、糞ガキが!!!」

そんな中、大きなハンマーを持った男が、龍也とメンバー達との距離が空いた瞬間に、地面に思い切り自身の得物を叩きつけたのだ

そんな彼の行動を怪しむ龍也だったが、突如自身の足元から熱を感じていた。そして足元の床は赤くなっている

「もう気づいても遅い! くらえ、聖なる炎の力を!!」

そして次の瞬間、龍也の足元から炎が噴き出した

この男はこの中でと"聖なる力・炎" を得意としており、先程から確実に龍也に大技の攻撃を当てようとずっと龍也の動きを観察しながら隙を伺い、今にいたるのだ

「へっ、黒コゲだな」

それを見てそう確信した男は笑みを浮かべる

確かに普通の人間ならこの雷に包まれては無事では済まないし死んでも可笑しくはない

だが、いかんせん相手が悪すぎた

「樹竜の鎧木(がいぼく)、"マルギナトケレウス"」

龍也がそう言った途端、炎が消え、翡翠色の光を纏った龍也がたっているだけになった

「......な、なんだとッ!!? どうなってる!!?」

それを見て焦る男……

此処で作者のプチ情報……

マルギナトケレウスとはサボテンの一種なのである

そしてサボテンに含まれる水分量は80%から90%……

その為炎が効かなかったのである

「こんなもんかよ……もう終わらせてやる……感謝しな」

炎を食らった後に無表情に言う龍也

そして体内から今日初めての大出力の魔力を噴き出す

「滅竜奥義……」

『!?』

その時、リーダー以外のメンバーには、龍也が"あるもの"に見えていた

『ど・・・ドラゴン・・・!!!!』

木の葉のごとく緑色に輝く深緑色のドラゴンの姿が……

「木葉森竜嵐(このはしんりゅうらん)!!!」

生い茂る竜の嵐にメンバーは.....

『ぐわあああぁあぁぁああ!!!』

全員成すすべなく壁まで吹き飛ばされてしまった

そして当然そこで全員意識を失ってしまう

しかし例えあったとしても龍也に立ち向かう勇気がある者はいないだろう……

この部屋にいた大人数のメンバーは嘘の様にいなくなってしまった......たった1人の子供の手によって.....

○●○●

「我々と同じ"聖なる力"……それも冷気だけでなく炎や雷も……中々惜しい逸材だな」

部下が全員やられたためか....それとも何か別の意図があるのかリーダーは龍也の前へと歩み寄った

「…今頃ボスのおでましか…ボスなら仲間と共に戦えよ」

龍也の非難の目にリーダーは涼しい顔で口を開いていく

「おっと、私を部下を捨て駒の様に使う冷酷無比な将と一緒にしないでくれ。私は待っていたのだよ、何故なら」

ゴワァァァ!!!

リーダーから何かが噴き出たのだ。その何かによってこの部屋の空気はピリピリとし、重い圧力がかかる

「私の大きすぎる力では、周りを巻き込みかねないのだからな.....」

ボスは自信満々な顔をして言う

だが……

「……そんなもんか?」

「はっ?…!!!!??」

龍也も発言と同時に力を解放する……

その力は剣也には1割にも満たないものたがリーダーの出しているもの以上である

「……解らんな……」

「?」

リーダーが言う

「それ程の力を持っていながら何故こんな化け物を助けようとする?」

「……すずかは化け物じゃない」

すずかとそれなりに長く過ごしてきた龍也にとって、すずかに助けられる価値がないという言葉に怒りを抱きながら答える

しかし対照的にすずかは思わず顔を下に向けてしまう

「成程.....お前は知らないようだな。折角だ、貴様に教えてやる。貴様は.....『夜の一族』を知っているか?」

「んうぅっ!!?」

下を向いていたすずかはリーダーに『言わないで』と顔を上げ思わず声を上げる

龍也にだけは.....龍也にだけは知られてほしくない。自覚していないとはいえ、意識してい る目の前の少年に知られたくない

これはわかっていても人間誰もが持つ無意識な気持ち。これは誰にも否定できない

「....."夜の一族"? 吸血鬼の末裔だろ? それがなんだ?」

龍也は一応陰陽師の家系に生まれていたためにそういうのは知っているのである

「なら……こいつが……」

「んーんーんー(だめーー)!!!」

「その夜の一族の末裔ということもか!!!」

「ん……(ああ……)」

見限られる.....そう感じ、また涙 が出そうになるすずか......だが、予想もしなかった言葉が龍也の口から聞かされる

「....知ってるが?」

「...........は?」

龍也の返答に理解できず、呆けてしまうリーダー格の男だが、それはすぐに驚きへと変わる....

何故なら

「武天流体術、棍突拳」

いつの間にかリーダーの間合いまで詰め、拳を叩き込んでいたからだ

「くぅぅっ!!」

あまりに急な事ゆえ吹き飛ばされ、すずかの近くから遠ざけられた

それを確認した龍也はすぐさま天力の風ですずかを捕らえていた拘束具を切り、すずかを救出 した

「大丈夫だったか、すずか?」

「...龍也...君?」

優しい笑みを浮かべながら安否を確認してくれる龍也をよそにすずかは戸惑っていた。 何故自分を助けたのか?

自分は化け物なのに……

「き、貴様!! 私の話を聞いていたのか!!? そいつは化け物だぞ!!?」

リーダーも同じ気持ちなのか、怒声を上げながら龍也を睨みつける

「あのさ、夜の一族は吸血鬼の末裔なんて言われてるけど、実際は身体能力が高くて容姿端麗、知能が高く、幻覚とかの精神系のものの耐性が強くて栄養を維持する為に時々血を飲まないとだめなだけ……そんなことも知らんのか? ただの"変わった体質"なだけだよ」

「な!!?」

「.......っ!」

"変わった体質"で済ませた龍也のその言葉に信じられないという表情のリーダー

「それに…すずかが化け物だろうがなんだろうが.......この子が俺の友達である事は変わらない」

「っ!!」

龍也のそんな言葉に思わず口を抑えるすずか。そして再び目頭が熱くなる。でもそれは先程の悲しさからではなく、逆の.....

「それに人間として生きているのに化け物として殺そうとするお前らのほうが余程化け物だと思うぞ」

「何だと!? 私達が化け物!? 正義の為に殺している我々が!! 化け物を殺して何が悪い!!」

「正義だからなにしても良い…そんな腐った考えを持ってる時点で化け物なんだよ」

「.....どうやら、私とお前が解かり合う事はなさそ うだ」

「......そうだな」

先程の口論で、自分の意見と相手の意見は交わらず、互いに譲れない事を感じた。だからリーダーは....

「ならば貴様を殺し、私のこの意思が正しい事を証明してくれるううぅぅ!!!」

先程の涼しい顔とは違い、怒り滲んだ表情で拳に大出力の炎を纏わせ、高スピードで龍也に拳撃を喰らわせる

対して龍也はそれを右腕一本でそれを受け止める

「なにっ!!?」

"聖なる力"の炎を纏った拳を右腕のみで止められ、それに驚きを隠せないリーダー

「貴様の様な下衆の輩が......私の思いを否定するなあああぁぁぁ!!!」

この男が戦う理由は、自分の考えがいかに正しいのかを目の前の男に倒してでも思い知らせる事。そして目の前の男もまた、自分の思いを通そうと戦ってるに違いないと思い、更に力を増そうとする

だが残念ながら、龍也が今戦っいてる理由は....... そんな事なんかじゃない

「そうかい......なら俺は――――」

龍也が思い浮かべるのは......目の前の男の言葉で酷く傷つけられ、自分にとって知られたくない秘密をばらされ、酷く悲しんだあの女の子

「―――傷つけられた友達のために戦う」

ドッゴォ!!

「ごわっ!!」

受け止めていた反対の腕に光の天力を纏い殴り飛ばした

そんな中すずかは、龍也のその言葉を聞き、抑えていた涙を流す......これは悲しさではなく....嬉しさによって

吹き飛ばされたリーダーは受け身をとる事で体勢を立て直し、自分の手からを炎を放つ

しかし

「水鞭撃蹴!!」

水を纏う足を鞭の様に振るい、向かって来る炎にむけ薙ぎ払う。それにより

ジュウゥゥゥウゥウゥゥウゥゥゥ!!!

龍也に向かってきた炎は全て掻き消される

「ば....馬鹿な!!?」

驚くリーダーに目を置く事はなく右手に天力を溜め

「天撃の雷弾!!」

雷の玉を放つ

「ぐおおおおぉぉぉおお!!!」

リーダーはそれを真正面から受けてしまった

手加減されたおかげでダメージ を抑えられたが、リーダーは驚きを隠せない

「(ど、どういう事だ!? 我の攻撃が通用しない!?).....くそが......くそがあああぁあぁ!!!」

そんな事ありないと頭で否定しながら、"聖なる力"を使って龍也に再び攻撃を仕掛ける
だが龍也はそれを余裕な感じで反撃し返す

「はぁ.....はぁ.......おのれ.....」

あれから数多の自分の技を繰り出したリーダーであったが、どれも通用せず。逆に龍也の攻撃を喰らってしまい今は立っているのがやっとの状態

「....こう...なれば、私の最大出力で.....貴様を消し去ってくれる!!」

リーダーは自分の力を全て解放し、一か所に集め、何かを生成している

それはやがてある生き物の姿へと変わっていく。 その生き物は.....簡単な言葉で言うなら.....雷の 『獅子』

「これが.....私の切り札、『聖なる雷の獅子』だ」

確かに言葉の通りこの技は切り札といっていいだろう。何せこの獅子からとんでもない力を感じ る。 下手をすればなのはの『ディバインバスター』と同等かもしれない

そんな状況であるにも関わらず、恐れる事などなく龍也はただ静かにそれを見つめている

「.....私の歩む道を......私の選んだ道を否定した貴様を.....私は許さないーーー!!!」

自分のやり方を否定する目の前の男を消さんとするために、雷の獅子を龍也にぶつけさせるのだ。獅子は龍也を飲みこまんと口を開きながら向かって来る

だが龍也はそれを静かに見据え、ゆっくり構えをとる

「.....お前がどんな道を歩もうが、俺にとってはどうでもいい。だが.....」

そして龍也は先程の大出力以上の魔力を出した

「その道の先が俺の友達を傷つけるものなら……」

そしてその魔力を右腕に集め、"ある形"を作る

「どんなものでもぶっ壊す!!」

それは全長五メートル程の突撃槍(ランス)

「滅竜奥義、弐の型!!」

…その魔法

…竜の鱗を砕き、竜の肝を潰し

…その魂を刈り取る

…竜殺しの魔法、滅竜魔法

「森羅竜勢槍(しんらりゅうせいそう)!!!」

残光を残しながら走り出す龍也

その光景、正に流星……!!

ドン!!!!

龍也と獅子が激突したが拮抗すらせずに獅子が空間ごと砕け散る

「ば……馬鹿……な……!!」

リーダーは呆然としながら向かってくる龍也になにもできず、貫かれ(実際は貫かれていない)、壁まで吹き飛ばされた……

●○●○

~龍也視点~

「大丈夫か、すずか」

「うん、大丈夫だけど・・・」

?なんだ?どうしたんだ?

「ねえ?」

すずかが訝しげに聞いてきた

「ん?なんだ?」

「龍也君は本当に何も思わないの?わたしが化け物だってことに・・・」

ああ、そんなことか

「すずか、質問に質問で返そう……俺の事は怖くないのか?」

「え?」

俺の言葉を聞いたすずかは不思議な顔をした

「天撃なんて不思議な力を使うわ、魔法を使うわ、素の身体能力で空を飛ぶわ素手でビンを斬るわ、おまけに式神とかいった訳の解らないものを使える……俺のほうが余程化け物だろ?」

ーーー『訳の解らない言うな!!!!!』by式神達

ん? なんか式神達の叫びが聞こえた気が……?

「!! そんなことないよ!!」

俺の言葉を聞いたすずかが直ぐに答えた

「それは何故?」

「だって龍也君の事を……とても優しい人だっていうことを知ってるから……無意味に力を振るうことはしない人なのを知ってるから!!」

そう毅然と答えるすずか

「そう答えてくれるとは嬉しいな……なら俺も同じ答えだ」

「え?」

「すずかが優しい子だっていうことを知ってるから……生まれなんて関係無い、すずかはすずかだ、怯える理由なんて一ミリも無い」

「た、龍也君……ぐすっ…」

俺の言葉を聞き、すずかはすすり泣く…

「……何で泣くんだ、俺なんか失礼なこと言ったか?」

「違うよ、うれじくて、ないでるの……」

そう言われどうすれば良いか解らず取り敢えず……

「ふぁ!?」

頭を撫でたら変な声を出して驚かされた

「……嫌だったか?」

「ううん!もう少しこのまま……///」

「わかった」

その後、警察が来るまで頭を撫で続けた

そして、すずかを家に送って行ったら、家がすごい事になっていた……

いや、何でかメイドさん達全員がマシンガンやらガトリング、おまけに士郎さん、恭介さんが小太刀を二本持って殺意丸出しだぞ?……あれは軽い恐怖だぞ?

おまけにバベルが来たときにリーダーが暴れだしてすずかを殺そうとしたら良いタイミング(?)ですずかが天撃の才能を開花させてリーダーを凍らせたんだぞ?

多分俺居なくても大丈夫だった気がする……

しかも、すずかを連れてきたら質問攻めにあい、その後、すずかを交えて改めてすずかの姉の忍さんに礼を言われ、"夜の一族"の説明を受けた……しかし、俺の考えは変わらないし、此れからすずかとは友達としてだけでなか天撃を教える者としても付き合っていく事を伝えた時に忍さんに……

「あら? なんなら婚約者でもいいのよ? どうやらすずかは貴方が「お姉ちゃん!!///」あらあら、御免なさいね? 続きはまた今度ね?」

とか言われたが、なんだったのだろうか?

ついでだが、帰り際のすずかの表情は心なしか明るく見えた

「隠していたことが話せて楽になったんだろうな……俺も何時か話せる日が来るんだろうか……無理だろな、転生は流石に……ま、此れから暫くしたら泊まりに行くんだし気張って行くか!!」

そして俺の長い一日が終わる……

~龍也視点終わり~

●○●○

~すずか視点~

「(まさか、龍也君に受け入れてくれるなんて……)」

私はベットに横になりながら考える

なのはちゃん達には五年生になる前に打ち明けてその時にも受け入れて貰えた(アリサちゃんには「何で黙ってたの!!!」って怒られたけど……)、その時も嬉しかったけど……

「(初恋の相手に受け入れてくれたのは凄く嬉しい///……でも、ライバル多いよね?)」

フェイトちゃん、はやてちゃん、シグナムさん達にアリサちゃん、アイちゃん、紫穂ちゃん、葵ちゃん、澪ちゃん……あと、気づいてないと思うけど、なのはちゃんも……

全員が美少女や美女と呼ばれる分類……

でも……負けないよ!!!

「あ、でもいっそ皆一緒が良いかも、今度リンディさん辺りにミッドチルダに一夫多妻制があるか聞いてみよう♪」

この時、この考えが未来で実現するとは……私も他の誰もが想像していませんでした…… 
 

 
後書き
作者「其では感想待ってます!!」 
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