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ガールズ&パンツァー theオリジナル

作者:Bloo-D
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第2話

 
前書き
他の小説を書いていたらすっかり公開が遅れました。とりあえず第2話行きます。 

 
茅都川学園との親善試合受諾から2日後、茅都川学園の学園艦は、母港の名古屋港に入港していた。この時、黒森峰の学園艦も名古屋港に入港していた。

ーーーー

しほ『悪いわね、お茶に付き合ってくれて。他の人には頼めないから。』
龍二『いいんですよ。』
愛知県某所のカフェで、龍二は西住流師範の西住 しほとお茶をしていた。
余談だが、しほはスーツを、龍二は旧日本陸軍戦車長服を着用している。

しほ『それで、解っているでしょうね?』
龍二『“みほが我が茅都川学園との親善試合で勝ったら、将来みほと必ず結婚しろ。”ですか?』
しほ『そうよ。』
龍二『気が乗りませんが…貴方が親善試合の申し立てをし、更に大洗がそれを受け入れた以上、仕方ありませんね。』
と、こんな会話を交わした。
実は、茅都川学園から親善試合の申し立ては、西住 しほの差し金によるものだった。


龍二『私はまだしも、みほの気持ちを考えようとした事はないのですか?』
しほ『とはいえ、表面的な対立をこれ以上続ける訳には行かないわ。何しろ、マスコミが気付いているからね。』
龍二『でしょうね。特に、僕としほさんがお茶をしている所を、ですね。』
しほ『イイじゃない。私にとって、貴方はお気に入りなんだし。』
龍二『そうですか……。』
最後に龍二は呆れ返った。
実はしほ、表面的には龍二を嫌っているが、プライベートでは話は別。龍二を自分の息子以上に可愛がることも少なくはない。
みほとまほは、幼少期にその姿を目撃した時、ドン引きした表情を浮かべたとか……
龍二『(やはり、アレを投入するしかないかなぁ?しかし、それは古雪流の考えに反する事だが……。)』
龍二は、心の中で何かを考えていたが、悩んでいた。その後も、2人の会話は続いた。

__________________

その3日後、大洗女子学園。茅都川学園へ偵察に向かった秋山 優花理が無事戻って来た。生徒会室に戦車道のメンバー全員が集合していた。
みほ『優花理さん、どうでした?』
優花理『はい、良い情報を持ち帰ることに成功しました。』
みほからの問いに、優花理は元気良く答えた。

ーーーー

みほ達は早速、優花理が撮って来たテープを流した。
そこに映されていたのは、名古屋港に入港した茅都川と黒森峰の学園艦であった。
沙織『えっ、何で黒森峰の学園艦が?』
優花理『実はこの翌日に、茅都川と黒森峰の練習試合があったんです。』
沙織『ええええ〜〜〜⁉︎』
華『本当ですか、その話は?』
沙織はその情報を聞くと飛び上がる程に驚き、華は本当かどうか優花理に聞いた。
優花理『本当です。ちゃんとテープに録画してあります。その前に、茅都川学園の訓練風景を録画してありますが……。』
そう言って優花理は、テープを早送りした。

ーーーー

するとそこには、茅都川の練習風景が映されていた。砲撃訓練…、
龍二「撃て‼︎」
龍二の一声で砲撃が始まった。しかも、各砲撃に一切のズレも見当たらないし、的のど真ん中に命中。
次に走行訓練…、走行から急停止してからの方向転換した上での砲撃。しかも、どの戦車も皆、的のど真ん中に命中している。相当な技術力だ。
小山『凄い……。』
華『こんな技術力、見た事がありません。』
河嶋『これが、古雪流……。』
一同は唖然としていた。

ーーーー

そしてその後、上記に置ける西住 しほと古雪 龍二の会話のシーンが映された。
みほ『お兄ちゃん……。』
沙織『みぽりんのお兄さん、みぽりんの事を本当に心配しているんだ。』
麻子『だが、みほの母さんは横暴だな。表面的な争いを止める為に、親善試合を利用するなんて……。』
杏子『まあ、家の都合なんてそう言うモノだよ。』
みほは全てを知って龍二を心配した。沙織はそんな龍二を気にかけたが、麻子はしほを非難した。一方の杏子は、誰もが言いそうなことを口にした。
沙織『でもどうするの、みぽりん。私達が勝ったら、将来みぽりんは、お兄さんと結婚する事になるんでしょ?嫌じゃないの?』
みほ『ううん、私もお兄ちゃんと結ばれるのは本望だから。でもお兄ちゃんは、私の事を心配してるから……。』
『『『『『……。』』』』』
沙織は龍二と結婚する事をになってもイイのかとみほに聞いたが、みほは否定どころか肯定した。
だがみほは、龍二が自分の事を心配する事を好ましく思っていない様だ。


その後、龍二が何かを思い悩むところが流された。
アケビ『龍二さん、何を悩んでいるのかな?』
磯辺『さあな、おそらく隊長の事だろう。』
龍二が悩んでいるを、磯辺はこう推測した。
だが、龍二が悩む理由は他にあった。

ーーーー

そして次に、茅都川と黒森峰の練習試合の様子が映された。
最初は火力で勝る黒森峰が有利かと思われたが、技術力を持っての連携戦闘を取る茅都川学園が、事を有利に進めた。
テープには、平原にて茅都川と黒森峰の戦車が激突するシーンが映された。
戦車は、黒森峰が19輌(使用戦車は、ティーガーⅠ1輌,ティーガーⅡ2輌,ヤークトティーガー、ヤークトパンター、エレファントが1輌ずつ,パンター7輌,Ⅳ号駆逐戦車6輌)に対し、茅都川が14輌(三式中戦車4輌,四式中戦車10輌)で、試合形式はフラッグ戦であった。

ーーーー

カエサル『あの黒森峰を相手に…流石は茅都川だ。』
カエサルは圧倒されていた。茅都川学園の三式中戦車,四式中戦車隊が、黒森峰のティーガーⅡ,ヤークトパンター,ヤークトティーガー等をことごとく撃破するシーンが映されていたからだ。すると…、
エルビィン『アレ、茅都川が撤退を始めたぞ。どうしたんだ?』
エルビィンは疑問を抱いた。茅都川の戦車が撤退を始めたからだ。みほ達も首をかしげたその瞬間…、

≪ゴゴゴゴゴゴ……‼︎≫
茅都川が撤退を始めた理由はすぐさま判明した。マウスが出て来たからだ。
≪ドーン‼︎≫
マウスの攻撃で、茅都川の三式が3輌、四式が6輌が撃破。これにより、茅都川の体勢が崩れ、黒森峰が推し始めた。
沙織『練習試合だからってマウスを投入するなんて反則じゃない⁉︎』
優花理『嫌、そうとも言えないんですよ。』
沙織『えっ、それは一体……』
≪ドーン‼︎≫
沙織が言い掛けた瞬間、一発の砲撃が、マウスの湾曲した砲塔正面で跳ね返り、車体上面に命中して大爆発。これによりマウスは走行不能となった。
『『『『『⁉︎』』』』』
これを見た一同は驚きを隠せなくなった。

幾らショットトラップを狙った射撃を行ったとしても、マウスの車体上面の装甲は薄くて100mm。茅都川の保有する戦車に搭載されている長砲身75mm砲といえども貫徹は容易ではない。

75mm砲より強力な戦車砲を搭載した戦車による砲撃としか言えない。すると…、
≪キュルキュルキュルキュル……‼︎≫
古雪 龍二が乗車する五式中戦車と自走砲ナト4輌、更にその後ろからマウス並に巨大な戦車が姿を現した。
実は龍二が悩んでいたのは、練習試合でこの戦車を出す事をだったのだ。
そど子『何なのこの大きな戦車、校則違反よ‼︎』
みほ『⁉︎まさか、あの戦車って⁉︎』
そど子は動画越しに茅都川学園に抗議したが、みほはその姿を見るとその正体を悟った。
沙織『みぽりん、知っているの⁉︎』
沙織はみほに聞いた。
みほ『古雪流が保有する戦車で最も強力な攻撃力を持つ、重戦車オイ車‼︎』
沙織『お医者?』
優花理『オイ車ですよ、沙織殿。それにしてもよく知ってますね、西住殿‼︎』
みほ『小さい頃に、お兄ちゃんが稼働させている所を見た事があるから……。』
優花理『そうなんですか。』
みほの説明したオイ車に沙織は疑問に思ったが、優花理が言い直した。優花理はオイ車を知っているみほに感心したが、龍二が稼働させている所を見て知ったと聞いた優花理は納得した。

因みにオイ車とは、戦前の日本で試作された重戦車の事(100tと120又は140tの2種類が存在したが、今回は100tの方を採用)。

麻子『だが、過去に茅都川があんな戦車を投入した事は無い筈だぞ。』
みほ『麻子さんの言う通りです。技術力を優先する古雪流では、オイ車といった重戦車を使う事は理に反する行為なんです。
ですから茅都川は、今まであの戦車を、大会で使わなかったのです。』
麻子『そうなのか……。』
杏子『それならば、無理もないわね。』
麻子は、茅都川が今までオイ車を大会で使った事は無い筈と言った。無論、この推測は当たり。それについて、みほはみんなに解説した。それを聞いた麻子と杏子は納得した。

ーーーー

そして、その後も試合は続き、結果フラッグ車の五式を撃破した黒森峰が勝利した。 
 

 
後書き
本当は親善試合直前まで書きたかったのですが、今回はここまでにさせていただきます。
次回作の公開は、今の所は未定です。 
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