魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
プロローグ
前書き
こんにちはblueoceanです。
前作が完結してから随分掛かりましたが、本日から続編をスタートします。
前とは違い、シリアスな展開が増えていくので、上手く書けるか不安な部分が多々ありますが、完結するまで書いていこうと思うので、またどうかよろしくお願いします!!
新暦73年4月………
「あん?ここはどこだ………?」
目を開けると薄暗い部屋のベットに俺はいた。
何も着ておらず、俺のビックマグナムも………
「んなことナレーションしてる場合じゃねえな………」
取り敢えず起き上がり体を動かしてみるが、問題なく動く。いや、むしろ………
「前より体が軽い………一体どうなってるんだ?」
そう思いながら付近を色々手探りで探してみる。
すると………
「あるじゃねえか服が」
取り敢えず服らしき物を見つけたのでそれを着て再び出口を探す。
「おっ、やっと開いたか………」
色々触り、色んなボタンも押したが、反応が無く、5分ほど探してやっと見つけた。
「しかし何で建物全体に光がねえんだ?まるで誰もいないみたいな………」
そんな事を思っていると、ふと1つのドアに目がいった。
『研究室C室』
「何が起こったか分かるかも知れねえな………」
ドアを何度か激しく蹴り無理矢理こじ開けた。
「ちっ、ここもか………」
薄暗くハッキリとは分からないが、人の気配が無いのは分かった。
しかし、一体何があったんだ?俺は何でここにいたんだ?
「これからどうすっかな………」
何も手がかりが分からず、近くにあった椅子に腰掛けた時だった。
「ん?これは………」
いかにも怪しそうな大きく横に並んだ本棚が見えた。
「こういうのは秘密の部屋があるって決まってるよな………」
そう思いながら探っていると………
「ビンゴ!」
本に見せかけたボタンを見つけた。
それを押し込むと………
「やっぱり隠し部屋があったか………」
本棚は静かに左右に動き、真ん中に地下に続く道ができた。
「さて、誰かいれば良いんだが………」
ゆっくりと明かりが無い中、足を踏み外さないように降りていく。
すると、下に光が見えてきた。
「よし、誰かいるみたいだな………」
男は光のある所へ降りていくと………
「何だこれは………」
そこにはカプセルに浮かんだ未成熟の赤子がぷかぷかとカプセルを漂っていた。
その下には『プロジェクトF試験体』と書いてあり、その次の文字が途切れていて読めない。
「プロジェクトFによるクローンか。だが電源が入ってないとなるとこいつら全員………」
思った通り心拍バイタルも動いていない。
ここは研究途中で廃棄されたって所か………
「胸くそ悪いな………」
まあ俺が言えた義理じゃねえがな………
「そしてこれが光の正体か………」
その部屋の中心、そのカプセルには金髪の3歳程の女の子が浮かんでいた。
「こいつが光の正体か………それにしても機械ももう持ちそうにねえな。仕方ねえ………」
機械を操作し、カプセルから液体が抜かれた。
「けほっ!けほっ!!」
「おい、大丈夫か?」
カプセルを開け、中から少女を救いだした。
体を震わせながらゆっくりと目を開ける少女、うつろながらしっかりと男を見ていた。
「………あ、あ………」
「ああ?脳がいかれてんのか?手遅れだったか………?」
「だ、誰………?」
「何だ問題なかったか………俺はバルトマン、バルトマン・ゲーハルトだ。ガキ、お前は?」
「………ヴィヴィオ」
新暦71年10月末日………
「くうっ、………玄武剛弾!」
スバルのアームドデバイスから魔力弾が飛び、崩れてきた瓦礫を破壊した。
ここはミッドチルダの空港。
いつもなら大勢人がいるこの場所も大きな炎に包まれていた。
「うっ、うっ………」
「大丈夫、大丈夫だから………」
一緒に逃げ遅れた子供を連れながら何とか安全な場所へ移動しようとするスバルだったが、既に周りは火の海。
何処にも逃げ場は無かった。
(どうすれば………)
こんなにも危険な状況なのにも関わらず冷静なのは、武術の師匠であり、命の恩人である加藤桐谷の教えがあったからである。
(駄目、弱気にならず、どんなときでも冷静に周りを見なくちゃ………)
しかし、何処にも逃げ場が無い。
(………としたら後は空しか………)
空を移動する手段はあるのだが、スバルは移動する手段、ウィングロードをまだ教えてもらったばかりで、とても崩れた建物の合間に道を作ることは到底出来なかった。。
(ごめんなさいお姉ちゃん、桐谷さん………私………)
そう思った時だった。
「えっ!?」
周りの炎を吹き飛ばす砲撃魔法がスバルのすぐ近くを通りすぎた。
「大丈夫!?」
空からやって来たのは白いバリアジャケットに身を包んだなのはだった。
「よく頑張ったね2人共」
「………お姉ちゃんが頑張って励ましてくれたから」
「そうなんだ!!凄いね君!!」
「いえ、私は………」
「名前は?」
「えっ?」
「名前は何て言うの?」
「私は………」
新暦72年6月………
「スバル・ナカジマです………」
「ほう?自ら居眠りを名乗るとは中々肝が据わっているなナカジマ?」
「ふぇ!?………痛っ!!」
教科書で頭をしばかれ、思わず立ち上がるスバル。
「いいかナカジマ!!いくら実技でトップに近い成績を残していても筆記で足を引っ張れば上には上がれないぞ!!管理局員の仕事は何も戦闘だけでは無いのだぞ!!」
「だって………先生の声、子守唄みたいで気持ちよく………あたっ!?」
「はぁ~全くバカなんだがら………」
そんなスバルを見て隣の席に座っていたティアナが思わず呟いた。
「毎度毎度その居眠りぐせをどうにか出来ないの………?」
「だって桐谷兄が寝る子は育つって!ほらちゃんと育ってるでしょ?」
そう言って同い年の子達の中では大きい胸を張るスバル。
「バカな事言ってないの!!このままじゃアンタだけ卒業できないわよ?」
「ええっ!?でもいざとなったらティーダ先生に頼むもん!!」
「兄さんはあんなんでも教師なの!!、そんな事したらトーレさんに殺されるし、私も許さないわ」
「友達を助ける気持ちは無いの!?」
「私は厳しくしつけるの」
「私ペット!?」
「もういい加減静かにしろ馬鹿もん!!!」
そんなこんなで訓練学校は相変わらず騒がしいのだった………
『全くスバルには困ったものよ………』
「寝る子は育つって確かに言ったけど、まさかそう解釈したとはな………」
そんな会話をする桐谷。
高校に入り、昼休み。
中庭の木陰で桐谷と食事中に、桐谷は同じく昼休みのギンガの通信に出て話していた。
流石にディスプレイを展開しては周りを驚かせてしまうので電話の様に話だけだが、俺はそっちのけで結構虚しい………
「はぁ………星、ライ、夜美………」
「元気出してください………私のせんべいあげますから………」
「ありがとう………」
「って言うか何でせんべい所持?」
せんべいを持っている団子頭の小柄な女の子、彼女は植川雅。小学3年生の時に同じクラスだったらしくその後転校し、こっちにやって来たらしいのだが全然覚えていない。
そして突っ込んだ男が吉井明人。温厚な性格で誰とでも簡単に馴染める様な奴で、以前星達がいた中学の元クラスメートでもある。
4月、清々しく高校デビューを果たした俺達だったが、まさかのクラスは俺だけ別。星達はA組、俺達がB組、フェリア、アリサ、すずかがC組とみんなバラバラになった。俺のクラスで知っている奴は桐谷だけと中々先が思いやられる組み合わせだったのだが、それでも世間は広いのか間接的に接点がある人がおり、何だかんだ仲良くなっていた。
まあそれだけではなく、こっちの事情に多少突っ込ませてしまったのもあるのだが………
「でも零治君、そんなに寂しいの?家でも一緒なのに………」
「………まあ寂しいかと言われたらそうでも無いけど………ねぇ?」
「いや、僕に聞かれても………」
「何か物足りないんだよな………」
「役不足でごめんなさい………私のマシュマロあげるから………」
「今度はマシュマロ?」
「ポテチがいい?」
「いやそうじゃなくて………」
「分かった、きな粉餅だね!!和風なお菓子が好きなんだ零治君」
「いや、飯食ったばかりで食えないって」
「零治君、分かった!私の取っておき、翠屋の特製バームクーヘンだね!!」
「あのさ、先ずは人の話を聞こうか?」
「ふぇ?」
「てか何でそんなにお菓子持ってるんだ明人………」
「僕が知るわけ無いだろう………」
「何を話してるの2人共………?」
「何でそんなにお菓子持ってるんだ?むしろそんな小さなバックに入るのか?」
「私のは四次元バックなんです」
自身満々に言う植川だったが、にわかに信じられない話である。
「どれどれ………」
そう言ってバックの中を見ようとする明人。
「駄目だよ、乙女のバックを覗こうとするなんて」
「あっ、ごめん………」
そう言って取り上げてしまった。
でも一瞬見えてしまった。
無限に広がる闇を………
と、とにかく見なかった事にしよう。
「つうか桐谷、いつまで話してんだよ………」
「また荒れそうだね加藤家」
桐谷の家の事情を知っている明人は拝むように桐谷を見て呟いたのだった………
「レイーーー!!!」
「ぐあっ!?」
放課後、荷物をまとめ、明人と桐谷と共に教室を出ようとしたらいきなりライが俺に向かって飛んできた。
高校生になって身長もスタイルもますます大人になっていくライ達。
当然不意打ちにしっかり耐え切れる訳も無く………
「こ、腰が………」
「一緒に帰ろ!!」
「ら、ライちゃん、零治の腰がヤバイくらい曲がってる!!」
「それでまだ平気なのが零治だな」
「いや、関心してる場合じゃないだろ桐谷………」
「ら、ライ一旦離れてくれ………」
平気だと桐谷は言ったが、結構そうでもない………
「え~僕は全然気にしないのに………」
「我らが困るんだ馬鹿者!」
「あたっ!?」
そんなライを引き離す夜美。
その隣には星とフェリアもいた。
「星、翠屋のバイトは無いのか?」
「ええ、今日は休みです。レイこそ、今日は道場で訓練じゃありませんか?」
「まあそうだけどいつも通り夜からさ。だから………どうすっかな?」
「俺はさっさと帰るな。ノーヴェと夕飯の買出し行く約束してるからな」
「………」
そう言ってさっさと帰ろうとする桐谷。
最近ノーヴェと共に居ることが多くなってきた。
「フェリア、良いのですか?」
「わ、私は………」
「今のままじゃ確実にノーヴェに負けるぞ。それにギンガもよく連絡してるみたいで、フェリアだけがとり残されているのだぞ………?」
また何やら星と夜美はフェリアにこそこそ話しかけている。
………一体何の話なんだよ?
「頑張れフェリア」
「我等はフェリアの味方だ」
「………分かった。桐谷、私も行きたいのだが良いか?」
「フェリア?何か用があるのか?」
「いや、そ、それは………」
「私はちょっと用事があるのでフェリアにお使いをと。すみませんが桐谷にも手伝ってもらってもよろしいですか?」
「あれ?さっきバイトは無いって………」
「私には色々あるんです」
「まあいいけど。それじゃあ行くか」
「あ、ああ………」
そう言って2人は並んで行ってしまった。
「まだまだどうなるか分かりませんなぁ………」
「明人、何ニヤニヤしてんだよ?」
「鈍い零治には一生分からないかもね」
「?」
何か俺だけ置いてかれてる気がしてならないんだけど………
夕方になり、俺は翠屋へ向かった。
早めに来て、星達と途中で会ったアリサとすずかを含めた全員で8人と大所帯で店にやってきたのだが、運よく大勢で座れる席があったのでそこで楽しく話し込んで、時間は閉店へ。
明人や雅達は暗くなり流石に帰り、アリサとすずかも習い事があるとかで車の迎えで帰って行った。
しかし星達3人は未だに翠屋にいたりする。
まあ最近は料理を覚えたフェリアが台所に立つ事が多くなり、星の負担も無くなってきたので良いのだが、ますます俺が料理をする機会が減ってしまった。
星と並んで料理をするのも結構好きなのだが………
「それじゃあ零治君、そろそろ始めようか」
「はい」
翠屋の閉店の片付けを少し手伝い、ある程度済んで士郎さんに言われた。
「分かりました、それじゃあ今日もお願いします」
「ああ」
そう言って俺と士郎さんは道場へ向かった………
「うん、中々筋は良い。やっぱり刀を使って闘ってきたことだけはある」
とお褒めの言葉を頂いた俺だったが内心大分焦っていた。
強くなるため、もっと剣術を磨くためにこうやって稽古してもらっているのに進歩した実感が全く無い。
「俺、強くなってますかね………?」
「着実にね。何を焦っているのか分からないけど、まだ二ヶ月だよ?初めて恭也にしろ美由希にしろ、一朝一夕で強くなった訳じゃない。焦らず頑張ろう」
「………はい」
と返事はするものの、目標が目標なだけにやっぱり焦ってしまう。
せめて高校卒業するまでには絶対に習得したい。
(御神流奥義、神速を………)
これを習得すれば斬空刃無塵衝も完璧な形になる。
そして何より、もし魔法が使えなくなっても闘える。
その為にも………
「レイ、お疲れさまです」
「また勝てなかったね………」
「まあ相手は達人なのだ、精進あるのみだぞ?」
俺は守りたい人達のためにも必ず習得してみせる。
ミッドチルダ本局武装隊隊舎………
「決定事項なのですか?」
「ああ。エース・オブ・エース神崎大悟とバリアアーマーのエキシビジョンマッチ予定通りの期日に行うらしい」
「自惚れたつもりはありませんが、いきなり俺とで良いんですか?」
「ああ。それも徹底的にやれとの事だ」
そう言われ顔が険しくなる神崎。
「何だ自信無いのか?」
「いえ、そうじゃなくてですね………」
「何か他に不安事か?」
「………隊長、もしや上は魔導師の数を減らそうとしていませんか?」
「………まあ確実にそうだろうな。データ上だと、空陸両方とも最低でもAランクまでいくらしいじゃないか。そうなると魔導師は一部の魔力測定が高い者だけになるだろう」
「隊長はどう思ってます?」
「個人的には賛成だな。特に地上なんかは高ランクの魔導師の数が明らかに少ないのに対して、このアーマーは魔力が無い者でも使えるし、バリアジャケットより固い分危険も少なくてすむ。高ランク魔導師の犯罪者が増えてきた今、確実に必要だろう」
そう言われ、改めて神崎はバリアアーマーの資料を見る。
バリアアーマーには特殊なマジックコーティングが施されており、プロテクションなど防御の魔法を使えなくてもある程度の魔法なら防ぐことが出来る。
そして大気中にある魔力を自動的に集め、それを使える循環システムもあり、魔力ランクが低い人でも更に戦える様になっている。
武装は基本右腕のブレード、左腕の小型のガトリングガンみたいな銃口が手の甲にある。
恐らく両腕の武器は零治のブラックサレナと桐谷のアルト、から来ているのだと思う。
そして一番威力がある砲撃魔法を両腰にある銃筒。主に中距離にいる相手に弾速の速い砲撃を放つ設計になっている。
これも零治のブラックサレナのレールガンを模したのだろう。
「これを見ると似てますね、黒の亡霊の装備に」
「大悟は見たことがあったんだっけか亡霊を?」
「はい、何度か」
「やはり似てるか?」
「ええ、似てます。このバリアアーマーの装備も格好も」
顔をバイザーで隠す所もブラックサレナそのままだ。
ハッキリ言ってここまで類似しているとは思わなかった。
「で、どうやって戦うつもりだ大悟?」
「まあ考えてますよ」
「へぇ、まあ楽しみにしてるよ。エース・オブ・エースの戦いぶりをね」
「で、その内容は?」
「まあ本番までのお楽しみじゃ………だめ?」
ミッドチルダのショッピングモールにある喫茶店。
そこで私服姿の男女が食事をしながら話していた。
「私のところでもバリアアーマーの講習が始まったわ。まだみんな馴染みが無いから乗り気じゃ無いけど、やっぱり魔力が少ない人にとって喉から手が出るほど欲しいものみたいね」
「そりゃあ魔力が低い人でも高ランク犯罪者と戦える様にと、仕事でも殉職者を減らせるようにってコンセプトで開発されたものだから」
「その為に大悟とデモンストレーションって訳ね。随分な自信じゃない」
「まあそれでバリアアーマーの性能が良かったらいずれは標準装備になるんじゃないかな?」
「私は要らないけどね」
「………確かに。加奈の守りは魔導師1だからね」
「まあね」
と得意気に言う加奈。
加奈は今、エリートが多く通う訓練校に通っている。
その訓練校は大悟の部隊長の推薦で入り、その訓練校でトップの成績を残している。
本人は大悟と同じ武装隊志望だが、望めばはやて並みの出世を狙える事も出来るほどである。
「まあ期待してるわ、頑張れエース・オブ・エース」
「………うん」
『それでは、エース・オブ・エース神崎大悟一等空尉対ソール・マーチス一等陸尉のエキシビジョンマッチを始めます!!』
当日、管理局本局で開催された式典のプログラムの1つとしてバリアアーマーとの模擬戦を行うことになっている。
会場はサッカー場みたいに客席で囲まれた場所で良く教導で教えるのに使ったりする場所でもある。
「それじゃあよろしくな、エース」
既にアーマーを展開しているソール。
嫌な笑みを浮かべながら大悟にそう言った。
「………よろしくお願いします、ソール一等陸尉」
彼等陸の部隊は海の魔導師を快く思っていない。ソール一等陸尉は陸でも珍しいAAランクの魔導師だ。
大悟は海では無く、本局勤めの魔導師だが、ソールは過去に本局で働いていたのだが不祥事を起こし、陸に左遷された経歴があり、海だけでなく、本局の魔導師も毛嫌いしていると聞いた事がある。
バリアアーマーを手にし、一矢報いるつもりなんだと思うけど………
「ジルディス、リミッター」
『イエス、マスター』
今回はちょっと変わった戦いかたをさせてもらうよ。
「なっ、リミッター!?魔力ランクA!?」
ソール陸尉も驚いているけど会場の雰囲気が一変した。
先程盛り上がっていたのにざわざわと話す声がこっちにも聞こえてくる。
『神崎一等空尉!貴様、真面目にやりたまえ!!』
「いたって真面目ですよ。いいから始めましょう」
『なっ!?』
大悟の真面目な態度に怒鳴ってきた本局のお偉いさんが黙ってしまった。
『良いよ、君の好きに戦いなさい。だけど負けたときは………分かっているね?』
「ええ、分かってます元帥」
『と、言うことだ諸君!さあ、エキシビジョンマッチを始めよう!!』
ヴェリエ元帥の言葉で再び会場に熱気が戻ってきた。
「………舐めたもんだな本局のエリートはそんなに優秀なのか?」
「これは自分に対しての試練みたいなものだよ。もう負けない為に、大事な物を守るために」
「何言ってるんだ………?」
「ジルディスブレイドスタイル」
『イエスマスター』
ジルディスを大剣に変え構える大悟。
「………まあいい、圧勝して陸の強さを本局の連中に見せてやる!!」
こうしてエキシビジョンマッチがスタートした………
ページ上へ戻る