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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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団結力こそ最強の力なり
成仏できない悪霊ゲキイテエー
  第37話 世界を守れ!プリキュアの新しい技!!

 
前書き
 お待たせしました。最強の団結力の技が誕生します。ここで、トリニティの振り付けを担当する師匠が登場します。 

 
 
               2009年10月16日高島平駅

 「ピンポポポピンポポポポロロローーーーン。」
 「間もなく、4番線に西高島平行き電車が到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「フォン。ゴオーーーーーーーーッキューーーーンキューーーンキューーンキューーンキューーーーーウーーーゥーーーーーッ。プシュッ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーッピューーーッ。」
 「高島平、高島平。」
 「着いたわね。」
 「あの子たちに早速お知らせしないとね。」

 赤塚公園 レッスン会場

 レッスン中である。
 「シフォン。」
 「おーーっと」
 「どうしたの、4人共。今日、麗子ちゃんを除いてダンスがバラバラじゃない。」
 「ごめんなさい。」
 「やっぱり、ノーザのこと気にしているのね。」
 「ミユキさん、お聞かせ願えますか。」
 「良いわ。」
 「麗子ちゃんはご存知ないよね。」
 「実は、シフォンや長老を狙うラビリンスにノーザと言う新しい敵が現れたんです。私たち、そいつの強い力に全然歯が立たなくてあの時も、シフォンと助太刀に来たホワイトウェスターのおかげで何とか倒すことができたんですけど。」
 「お嬢ちゃんたち。」
 「カオルちゃん。」
 「差し入れでい。」
 「ありがとう。」
 「あのオバさんについて、隼人君から詳しく聞いてみたんでい。」
 「カオルちゃん、聞かせて。」
 「合点でい。ノーザと言うオバさんは、軍幹部の1人ノーサーの母親でラビリンス最高幹部の1人で財務大臣を務めているんでい。」
 「そんなに地位ある人なの。」
 「そうでい。イースやサウラー以上に狡猾で手段を選ばないらしいんでい。」
 「そうなの。」
 「あたしたち、シフォンを守るためにもっと強くなりたいんです。」
 「そのためには、特訓しかないって話していたんですけど。」
 「実際、どうやって特訓すれば良いか分からなくて。」
 すると、マネージャーと師匠が現れた。
 「ミユキ。」
 「マネージャー、師匠。」
 「そう言うことなら、私に任せて。」
 「エッ。」
 「師匠に。」
 「エエーーーッ。特訓するのに良い場所を知っているわ。」
 「でも、そんな。」
 「遠慮する必要ないわ。」
 「私は、あなたたちのコーチなのよ。こうなったら、ダンスだけじゃない。プリキュアのコーチを引き受けたわ。」
 「エエーーーッ。」
 「おおきに、師匠はん。さすが、トリニティのダンスをお教えしてるお人や。」
 「私だって、シフォンちゃんや長老のこと守ってあげたいもの。」
 「師匠。」
 「そうね。」
 「シフォンのこと。」
 「皆で守らなきゃね。」
 「うん。」
 「タルト君、あなたも狙っているかも知れないよ。」
 「ガーーーン。」
 「ほんまかいな。」
 「あらあなたも、スウィーツ王国の妖精でしょ。」
 「それもそうや。」
 「じゃあ明日、西台駅前にあるスポーツクラブへ行ってくれますね。」
 「はい。」
 「今回の特訓、麗子ちゃんは除外よ。ゆっくり休んで。」
 「はい。」
 「では、明朝10時。プリキュアに変身してから西台駅前へ来るように。」
 「エエーーーッ、プリキュアに扮してですか。」
 「そうよ。今回の特訓は、スウィーツ王国と地元有力企業との共同開催だからね。」
 「地元有力企業って。」
 「いずれ分かるわ。」
 「それと、着地の際は裏口付近で着地して。表口は駅前広場だから騒ぎになるからね。」
 「はい。」
 ダンスレッスン及びミーティングは終了し、解散となった。

 夕方、スウィーツ王国首都アラモード内ナノ研究所

 「長老。」
 「ショコラよ。明日、プリキュアメンバーのステータスを改めて収集するのじゃ。」
 「やっぱり、ノーザが進出した影響ですか。」
 「そうじゃ。今回は、御子柴グループの支援・協力を受けてくれたからこそじゃ。」
 「御子柴グループね。」
 「ところで、ノーザが繰り出した怪物対策はどうじゃ。」
 「チームプレイの技を出すしか無いですね。」
 「その技の名は。」
 「ラッキークローバーグランドフィナーレです。」
 「長い名前じゃの。」
 「略してもLCGFです。」
 「プログラムは完成しているのか。」
 「完成しました。既に、シフォンに更新用プログラムを預けております。」
 「そうか。」
 「この技を繰り出すには我々、ナノ研究所の協力無しでは成立しません。」
 「そうか。クローバーボックスはつないでおるのか。」
 「もちろん、つないでおります。」
 「24時間、誰か必ずこのパソコンデスクにいないといけないぞ。」
 「はい。」

 翌朝、四ツ葉町ある建物の陰

 ラブたち6人は、リンクルンを出し変身用操作をし始めた。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア、ヒーーートアーーーッッップ。」
 変身を終えた。
 「さあ、西台駅前へ向かうわよ。」
 「OK。」
 フレッシュ6人は、西台駅前へ向けて飛び立った。

 西台駅前にあるスポーツクラブ

 「プリキュア隊メンバーのステータスを計測するなんて。何と大胆なことを。」
 「これも御子柴グループの援助があっての事よ。」
 「どんな強さを誇るのか、見てみたいのじゃ。」
 「御子柴会長、ありがとうございます。」
 「何。」
 すると、1人のスタッフが近付いて来ます。
 「皆様、プリキュア隊が空から来ます。」
 「では会長、私たちは迎えに行きます。」
 「頼んだぞ。」
 「はい。」

 スポーツクラブ裏口

 「プリキュア隊こっちよ。」
 「はい。」
 フレッシュの6人は着地した。
 「お待ちしておりました。直ちに、この裏口からお入りください。
 「はい。」

 スポーツクラブロビー

 「おっ、来たぞ。」
 「健人、丁重に挨拶するのだぞ。」
 「はい、お祖父さん。」
 「皆様、お待たせしました。プリキュア隊6人が到着しました。」
 「初めまして、プリキュアの皆さん。」
 「エッ。」
 「健人君。」
 「すげぇーーーっ。」
 「本物のプリキュアだ。」
 「マジで来るなんて。ピーチさん、お久ぶりっす。まさか、姉貴の師匠と知り合いだったなんて。」
 姉貴もプリキュアであることに気付いていない。
 「ど、どうも。」
 「今日は、俺たちが特訓のお手伝いをさせていただきますからね。」
 「あ、ありがとう大輔君。」
 「エッ。俺。名前言いましたっけ。」
 「わっ。」
 「うわっ。」
 「私が教えたのよ。改めて紹介するわ。いずれも、都立四ツ葉高校に通う男子高生でまず、ダンスユニット『トリニティ』のリーダー、ミユキの弟さんで知念大輔君。続いて、いがぐり頭の少年は沢裕喜君。最後、メガネをかけている少年は、御子柴グループ会長のお孫さんで御子柴健人君。」
 「よろしく。」
 「えーーーと、キュアピーチです。」
 「キュアベリーです。」
 「キュアパインです。」
 「キュアチェリーです。」
 「キュアメロンです。」
 「キュアココです。」
 「よろしく。」
 「本当、ピーチさんって素敵だよなあーー。あれ、あのチェリーってまさか。」
 「俺は断然ベリーさんだな。チェリーもスタイル良いなあ。あーーーっ。でも、俺には心に決めた美希さんって言う人が。」
 「うーーん、僕にはパインさんが。あーーーっ。でも、メロンさんも良いなあ。」
 「さあ、コンピュータールームへ来て。」
 「はい。」
 「よし、特訓ガンバるぞ。」
 「オーーーーッ。」
 スタッフに案内され、フレッシュ6人、四ツ葉高校男子高生3人、師匠及びマネージャーは第1フィットネスルームに隣接するコンピュータールームへ向かった。

 数分後

 コンピュータールームに到着した。
 「あーーーーっ。」
 「まずは、身体能力のデータを収集する必要があるわね。」
 「データですか。」
 「そう。」

 しばらく進んで

 「6人それぞれ、得意分野があるあずよ。それを調べた上で特訓に取り入れるの。」
 「あっ、私だ。」
 フレッシュ6人の過去のデータが解析されています。
 「ピーチはパンチ力、ベリーは脚力、パインは知力、チェリーは腕力、メロンは持久力、そして、キュアココは瞬発力。以上が6人それぞれの得意分野よ。」
 「そうだったんだ。」
 「全然知らなかった。」
 「だったら、あたしは瞬発力を。」
 「あたしは脚力を強くすれば。」
 「そうね。6人別々に特訓メニューを組むことができるけど、ああっ。」
 師匠は、過去のトリニティとクローバーのダンス練習風景を思い出した。
 「特訓、やらせてください。」
 「一刻も早く強くなって。」
 「シフォンたちを守ってあげたいんです。」
 「一生懸命頑張りますから。」
 「もう、後には引けません。」
 「猶予は無いはず。」
 「ええっ、分かったわ。では、各得意分野の部屋へ移動して。」
 「はい。」

 脚力特訓場(キックボクシングルーム)

 「それじゃあ行きますよ、ベリーさん。」
 「遠慮せず、ドンドン撃って来て。」
 「ボン、ボンボンボンボンボン。」
 「テヤーーッ、タアーーッ、トオーーッ。」
 「ボコボコボコボコボコッ。」
 「すごいなベリーさん、完璧だ。」

 持久力特訓場(フィットネス第3ルーム)

 ここでは、キュアメロンが入り、御子柴健人君が進行します。
 「ハアッハアッハアッハアッ。もっとペースを上げてください。」
 「はい。」
 「ハアハアハアハアハアハアハアッ。」

 瞬発力特訓場(ダンスルーム)

 ここには、キュアココが入り、師匠自ら進行します。
 「行くわよ。」
 「はい、よろしくお願いします。」
 「ビューーーン、バンバンバンバン。」
 「エイッ、ハッ、ウッ、ハッ、ウッ。」

 腕力特訓場(フィットネス第2ルーム)

 ここでは、チェリーが入り。ウエイトリフティングインストラクターが進行します。
 「それではまず、握力を測定しましょう。まず左手から握力計を持って。」
 「はい。」
 「では握って。」
 「うーーーーーーん。」
 「オオッ、振り切る寸前だ。では次、右手だ。」
 「はい。」
 チェリーは、握力計を右手に持ち替えた。
 「うーーーーーーーん。」
 「グルン。」
 「うわっ、すごい。握力計の針が振り切った。では、少し休んで。バーベルを準備するから。」
 「はい。」

 知力特訓場(学科教室)

 ここでは、キュアパインが入り、御子柴会長が呼んだ複数人の大学教授が進行します。
 「パインさん、お待ちしておりました。」
 「君の頭脳を調べるべく、様々な筆記試験に取り組んでいただきます。」
 「はい。」
 キュアパインは、出された試験問題を解き始めた。

 パンチ力特訓場(ボクシングルーム)

 「それじゃあ行きますよ。」
 「よろしくお願いします。」
 「ハッ、ウッ、ハッ、ウッ、ハッ、ウッ。」
 「これでプリキュアも強くなれそうだな。」
 「ええっ。でも、これだけじゃダメなのよ。」

 ラビリンス首都ピョンピョン内財務省大臣執務室

 「人の不幸は蜜の味。嘆いて育て悲しんで育て。」
 「ジュワーーッ、ワーーーン。」
 「ホラ、できたざーます。ウフフフフッ。」

 陸軍本部内幹部女子控室

 「今度こそプリキュア隊を始末してやる。」
 「ママのあの胡桃さえ手に入れば。」
 「やっぱり、あれがないとダメなのか。」
 「今までのカードが通用しなくなったからね。」
 すると
 「コンコンコン。」
 「はい。」
 「ガチャッ。」
 「ノーザ様。」
 「皆の言う通り、力だけでは通用しないざーます。戦いには作戦が必要ざーます。」
 「ハッ。」
 「次、誰が出たいざーます。」
 「ハッ、イースです。」
 「イース、これを使うざーます。」
 「こ、これは。」
 「胡桃ざーます。」
 「ありがとうございます。」
 「無駄にならないよう、精々頑張るざーます。」
 「ハッ、精一杯頑張るわ。」
 「お行きなさい。」
 イースは控室を出た。
 「行ったわ。」
 「ママ。」
 「申し出があれば、いつでも用意するざーます。」
 「ハッ。」
 「ではこの1件、メビウス様に報告を入れるざーます。」
 「ハッ。」
 ノーザも控室を去った。

 西台駅前スポーツクラブ

 「じゃあ、仕上げに入るわよ。」
 「エッ。」
 「師匠。」
 「それってまさか。」
 「そう、ラストは6人でダンスの練習よ。」
 「エエーーーッ。」
 「プリキュアがダンス。」
 「本当に踊れるのか。」
 「まっ、まあーーーっ、何とか。」
 「でも、どうしてダンスを。」
 「踊ってみれば、もっと分かるわ。」
 ダンスが始まった。しばらく、メンバーは小言をつぶやいている。
 「師匠、どうして。」
 「これこそが、ダンスとプリキュアの両立なの。」
 「個々の能力向上は。」
 「こんなことしてる場合じゃ。」
 「もっと強くなって。」
 「シフォンたちを守らないと。」
 「ドン。」
 ピーチとチェリーが衝突した。更に、連鎖して全メンバーが衝突してしまった。
 「ドン、ドン、ドテッドテッドテッ。」
 「皆あーーー。」
 「うわあーーーっ。」
 「ドデッ、ドスーーン。」
 「わわーーーっ。」
 「勘弁してよ。」
 「ごめんーーー。」
 「思った通りね。あの夏の日のことを思い出さない限り、6人が別々に特訓してもきっと強くはなれない。今日の特訓は終了よ。」
 「エエーーーッ。」
 「プリキュアが強くなるためにはダンスよ。明日、麗子ちゃんにも来てもらうから、7人でダンスをしてもらうわ。」
 「エッ。」
 「アーーーーッ。」
 「師匠。」
 プリキュア隊全員を帰宅させた。

 その後のスポーツクラブでは

 「振り付けの先生、何かお気付きになりましたか。」
 「個々の力だけではダメですわ。」
 「どんな力が必要だと言うのかね。」
 「団結力ですね。チーム力とか組織力とも言いますね。」
 「流石は、振り付けの先生。天晴れです。」
 「ありがとうございます。」
 「それは、会社組織でも求められる力だ。良いところに着目してますね。」
 「では、会長。明日、ダンスルームのみの貸切だけに留めておいてください。」
 「そうか、相分かったぞ。」

 外へ出たプリキュア隊は

 四ツ葉町へ向かって空を飛んでいる。
 「何でダンスなの。」
 「強くなるための特訓ができると思ったのに。」
 「あたし、明日は元の特訓に戻してもらえるように頼んでみる。」
 「でも、何か考えがあってのことだとしたら。」
 「ちょっと、ここで着地して話し合おう。」
 プリキュア隊6人は、南の森へ着地した。
 「じゃあ、キュアココ。その考えって何。」
 「うっ。」
 「そんなきつい言い方しなくても。」
 「分からないから、聞いてるだけでしょ。」
 「だったら、私たちの師匠に聞いてみれば。」
 「でも、直接聞けば良いってものでも。」
 「じゃあ、どうしろって言うのよ。」
 「そんなこと分かんないよ。」
 「ベリー、キュアココ。落ち着いて。」
 「もーーーう、皆やめてよ。」
 「キュアーーーーッ、ケンカダメ。ウワーーーンウワーーーン。」
 「ごめんね、シフォン。皆がケンカして悪かったね。」
 「ケンカしない。」
 「うん、ベロベロバアーーーーッ。」
 「キュアーーーッ。」
 「皆、今は言い争ってる場合じゃ。」
 「そんなあ、皆が悪いような言い方しなくても。」
 「エッ、私、そんなつもりじゃ。」
 「大体、ピーチが大きな声出したら、シフォンが泣いたんでしょ。」
 「それは、その....、ごめんなさい。」
 「とにかく明日、特訓をどうするか各自持ってから考えましょう。」
 「はい。」
 プリキュア隊はピーチを除いて、ここで変身を解いた。そして、解散し家路へ向かった。
 「あーーーっ、あっ。ちょっと待って。ああーーーっ。」

 スウィーツ王国ナノ研究所

 「そうか、団結力か。」
 「その力は絶大じゃからのう。」
 「でも、プリキュアの皆はんあきまへん。」
 「タルト皇太子。」
 「個々の鍛錬し始めたら、自己主張が強うなってまんねん。」
 「また帰って来たのか。」
 「ヘッ、スポーツクラブはペット持ち込み禁止やさかい。」
 「分かった。アズキーナも子供たちもいるだろ。行ってあげなさい。」
 「ヘェ。」

 タルトはナノ研究所から去った。

 「その内分かるじゃろ。」
 「シフォンに預けたあの団結力プログラムが作動すれば。」

 翌朝、ラビリンス総連本部

 「昨日は遅くて出動できなかったけど、今日こそ向かうわ。スイッチ・オーバー。」
 東せつなはイースに変身した。その後、ラビリンス携帯を出しプリキュアメンバーの居場所をGPSで調べ始めた。」
 「見つけたわ。6人全員ここに集結している。行くわ。板橋区西台駅前へ。」
 「シューーーーッ。」

 西台駅前にあるスポーツクラブ

 今日は麗子ちゃんもいます。
 「この方々がプリキュア隊。」
 「そうよ。」
 「麗子と申します。以後、よろしくお願いします。」
 「麗子ちゃんね。覚えておくわ。」
 その後、師匠のいるダンスルームへ向かった。そして.....
 「おはようございます。」
 「おはよう。それじゃ今日もダンスの練習をやるわよ。」
 「あたし、パスしてキックの特訓をします。」
 「私も、瞬発力の特訓をします。」
 「エエッ。」
 「どうしたの、ベリーさんにキュアココさん。」
 「私も、持久力をアップしたいです。」
 「メロンさんまで。」
 「ヘェーーーッ。」
 「そう、勝手にすれば。」
 「師匠。」
 「どうしたの、皆。一緒にダンスしようよ。」
 「そうよ、ベリーさん、メロンさん、キュアココさん。」
 「今、あたしたちに必要なのは。」
 「ダンスじゃない。」
 「特訓よ。」
 「皆。」
 「フフフフフフッ、今だ。」
 「プリーーーッ。」
 またしても、シフォンに呪いがかかった。今回、呪いをかけたのはイースであった。
 「シフォンちゃん。」
 「ああーーーーっ。」
 「ツカッ。」
 「見つけたわ、プリキュア隊。」
 「イース。」
 「ゲキイテェー3号、姿を現せ。」
 「ピューーーーッ、コンコロロロン。」
 「ドロン、ドロドロドロ。」
 「イタイヨオーーーーーーッ。」
 「ああーーーーっ。」
 「おとなしく観念しな。」
 「何言ってんの。誰があんたなんかに。」
 「私に任せて。」
 「お願いします。」
 「さあ、名乗るわよ。」
 「OK。」
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「イエローハートは祈里の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「6色揃って真の幸せの証!フレッシュプリキュア!」
 「イタイヨォーーーーーッ。」
 「何がゲキイテェーだ。」
 「あたしが妖精たちを守ってみせる。」
 「私に任せて。」
 「いいえ、私が。」
 「イタイーー。」
 「ドスン。」
 「キャーーーーッ。」
 「ドカン。」
 「ドデッドデッドデッドデッドデッドデッ。」
 「ううーーーーっ。」
 「ううーーーーん。」
 「ちょっと。」
 「急に前へ出ないでよ。」
 「ごめん、でも。」
 「皆さん、どうしたの。」
 「アッ。」
 「イタイヨオーーーッ。」
 「エイーーーーッ。」
 「シュシュシュシュシュシュッ。」
 「ボカン。」
 「キャーーーッ。」
 「イタイ。」
 「バコン。」
 「キャーーーーッ。」
 「イタイ。」
 「バコン。」
 「キャーーーーッ。」
 「うわっ、何やっているの。」
 「イタイ。」
 「バコーーーン。」
 「キャーーーーッ。」
 「ツカッ、ツカツカツカツカツカッ。」
 「全然ダメ。」
 「これじゃ。」
 「特訓した意味がない。」
 「ヘッ。ゲキイテェーの前では、プリキュアなんか赤子同然だわ。」
 「イタイヨオーーーーッ。」
 「ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ。」
 「ドカーーーン。」
 プリキュア隊は、スポーツクラブの屋上へ出てしまった。その直後、ゲキイテェー3号は天井を突き破って屋上へ出て来た。屋外へ出て来た影響で更に、巨大化した。

 西台駅前

 「おい、見ろ。」
 「スポーツクラブの屋上に怪物が。」
 「逃げろ。」
 「キャーーーッ。」
 都営地下鉄も運休になった。

 スポーツクラブ屋上

 「イタイヨオーーーーーッ。」
 「ハアーーッ。」
 「グルグルグルグル、ドコーーーン。」
 「キャアーーーーッ。」
 「ううーーっ。」
 「うーーん。」
 「どうしたらいいの。」
 「イタイヨオーーーーーッ。」
 師匠はBGMを鳴らし始めた。
 「あっ、これって。」
 「ダンスの。」
 「皆、あの日の気持ちを思い出して。大宮駅前で6人一緒に手を取り合ったあの日の気持ちを。」
 「あっ。」
 「あの日の。」
 「あの時、初めて皆の心が1つになったのよ。思い出して。ダンスを皆で踊るために何が一番大切なのか。」
 「ああーーーっ。」
 「そうだった。」
 「瞬発力じゃない。」
 「持久力でもない。」
 「ダンスを皆で踊るためには、ハートを1つにすることが必要だったんだ。」
 「うっ、私たち何やってたんだろう。」
 「自分のことばっかり考えて。」
 「一番大切なことを忘れてた。」
 「皆の想いは同じ。」
 「師匠、マネージャー、シフォンちゃんが。」
 「私たち、皆が守りたいのは。」
 「プリキュア、このアプリ使って。」
 「シフォン。」

 ナノ研究所

 「オッ、クローバーボックスが反応したぞ。」

 スポーツクラブ屋上

 「チンチンチンチンチンチン。」
 「ウォーーーーッ。」
 「な、何なの」

 ナノ研究所

 「アプリが提供された。6人のリンクルンを遠隔操作で再起動しろ。」
 「はい。」

 スポーツクラブ屋上

 「これは。」
 「どうなってるの。」
 「体中に。」
 「力が満ち溢れてくる感じ。」
 「キーーーーン。」
 「ええい。ヤレッ、ゲキイテェー3号。」
 「黙れ、イース。」
 「何。」
 「ピカッ。」
 「ビリビリビリビリ。」
 「キャアーーーッ。」
 「ドデッ。」
 「ゴロゴロゴロゴロ。」
 「イタイヨオーーーッ。」
 「ならば、痛み苦しめ。」
 「ピカッ。」
 「ビリッ。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「ゴロゴロ。」
 イースとゲキイテー3号をしばらく動けなくした。
 「プリキュア隊聞こえるか。空を見ろ。」
 「はい。」
 「ナノ研究所所長のショコラさんだ。」
 「パパ、パパーーーーッ。」
 「今から、新しい技に関して詳しく説明する。」
 「はい。」
 「まず、説明する前にピーチに質問する。『皆のハートを1つに。』って言ってたな。」
 「はい。」
 「その力を何と言うか分かるか。」
 「分かりません。」
 「では、他の誰か答えてみろ。」
 「はい。」
 「パインか、答えてみろ。」
 「団結力です。」
 「その通りだ。チーム力とか組織力とも言うな。」
 「ショコラさん、その力こそ最強の力なのですか。」
 「その通りだ。」
 「この団結力の技って。」
 「ラッキー・クローバー・グランド・フィナーレだ。」
 「ラッキー・クローバー・グランド・フィナーレ。」
 「この技は諸刃の剣だ。阻止されたら、不成立となり、最初からやり直しになる。」
 「そうなの。」
 「失敗は許されないのね。」
 「だから、手順を追って行わなくてはならない。」
 「順々にね。」
 「そうだ。では、詳しく説明するぞ。」
 「はい。」
 「その前に、この技ではキュアココは外れていたたく。」
 「なぜですか、ショコラさん。」
 「対応するクローバーボックスにホワイトハートが記載されていないのだ。」
 「そうなの。」
 「よって、キュアココはイースに阻止・妨害されぬよう、見張ってくれ。」
 「はい。」
 「新しいクローバーボックスが完成するまでキュアココは、当分の間我慢してくれ。」
 「はい。」
 「では他の5人、説明に入るぞ。」
 「はい。」
 「まず、仕掛ける前に敵を囲む必要がある。敵と接近戦・肉弾戦を行う最中の段階で、キュアメロンのリンクルンは反応する。反応する時は着信音が鳴る。マナーモードにしている場合は、振動で知らせる。」
 「この時点で私が。」
 「そうだ。なるべく、間合いから離れるな。」
 「はい。」
 「次に、取り囲むにはメロンを除く各4人は、それぞれの方角に立っていただく。」
 「方角って。」
 「ピーチは北、パインは東、チェリーは南、ベリーは西、それぞれの方角に立てば、リンクルンが反応し着信音が鳴る。」
 「そうですか。」
 「間にメロンが立っても、反応はする。」
 「これは、紋様と同じ位置。」
 「チェリー、その通りだ。全員が紋様と同じ位置に立てば、ブザーが鳴り仕掛けどころになる。その時点で攻撃されぬよう、ストップの魔法でも全員で唱えておけ。」
 「はい。」
 「その後、ブザーを切り。ピーチはこう叫べ。『正義の女神よ、私たちに力を貸して。』っと。すると、クローバーボックスが自動作動するから、空の映像からでも確認してくれ。」
 「はい。」
 「確認したらピーチ、『プリキュアフォーメーション。』と、両腕を広げながら叫べ。」
 「はい。」
 「次はメロン。」
 「はい。」
 「君に最初からメールが自動送信される。このメールをこちらで開封する。そこから、クリーンストークが届くから受け取れ。」
 「はい。」
 「受け取ったら、こう叫べ『クリーンストーク、セット。』とね。その次、このクリーンストークを敵頭上めがけて放り投げろ。」
 「はい。」
 「続いて他の4人。メロンがクリーンストーク放り投げた直後、メールが送信され各リーフが届く。これを、『プラスワン、????リーフ』と叫び、敵頭上めがけて放り投げろ。」
 「はい。」
 「各リーフ名ピーチはラブリーリーフ、ベリーはエスポワールリーフ、パインはブレアーリーフ、チェリーはハートリーフだ。しっかり覚えろ。」
 「はい。」
 「ストーク及びリーフは、磁力を帯びており空中で合体する。合体すれば、自動的に肥大し上に乗れるようになる。ジャンプして飛び上がれ。」
 「はい。」
 「飛び上がって該当するリーフとストークに乗れば、その後下降する。一定時間経過後、ストーク穴が開きます。ストークは敵脳天真上にあるからな。穴が開いて落下するメロンは、ここで敵の脳天に一撃を加えろ。」
 「はい。」
 「その後、各リーフは地面に着地するからその直前、メロンはどこのリーフでも良いから足を踏み入れろ。」
 「はい。」
 「足を踏み入れ、リーフが地面に着地したら全員で『ラッキー・クローバー・グランド・フィナーレ!』と、叫べ。」
 「はい。」
 「最後、『ハアーーーーーーーッ。』と叫べば、敵をクリスタルグラスに閉じ込め、内側で大爆発を起こすからこの時点で討伐することになるだろう。」
 「はい。」
 「説明は以上だ。まず、敵を取り囲むことから考えろ。」
 空に映っているショコラは消えた。
 「どうする。」
 「まず、あたしとパインであいつを引き付けるわ。」
 「そのスキを突いて、私とベリーで攻撃するのね」
 「私は、背後に回るわ。」
 「じゃあ、あたしはイース懲らしめに行くわ。」
 「OK。」
 すると、イースとゲキイテェー3号は立ち上がった。
 「まだビリビリする。青空なのに雷を落とすなんて。スウィーツ王国め。」
 「イタイヨオーーーーッ。」
 「作戦開始よ。」
 「レディーーー・ゴー。」
 こうしてプリキュア隊の総攻撃が始まった。
 「ビューーーーッ。」
 「イテッ。」
 「ヤイ、イース。覚悟しな。」
 「何。」
 「こっちよ。」
 「イタイヨオーーーーッ。」
 「ミコン。」

 ナノ研究所

 「オイ、タルト皇太子を呼んでくれ。」
 「はい。」
 1人の部下がワッフル城へ向かった。
 「タアーーーッ。」
 「ボコボコン。」
 「ウゴーーーッ。」
 「ミコンミコン。」
 「早速、メロンが敵に近付いて、ポジションの反応を示したぞ。」
 「うまく取り囲めるのかね。」
 「調律担当。」
 「ショコラ所長、説明は。」
 「十分説明した。きっと、やってくれる。」

 スポーツクラブ屋上

 「こっちもいるわよ。」
 「イテテテテテテテテテテテテェ。」
 「ハッエイハッエイッ。」
 「イテテテテテテテテテテテテーーーーッ。」
 「テヤーーーッ。」
 「エイーーーッ。」
 「ハッ。」
 「バコン。」
 「ミコンミコンミコンミコン。」

 ナノ研究所

 「タルト皇太子、来たか。」
 「何があったんねん。」
 「あの最強技が誕生するかもしれないぞ。」
 「エッ、ホンマかいな。」
 「誕生すれは、24年ぶりの復活じゃ。」
 「これは長老。」
 「じっくり、見せていただくぞい。」
 「タルト様。」
 「アズキーナはん。」
 「見に来たのか。」
 「大丈夫、寝かしておいたどす。」
 「そうか。助かるぞ。」

 スポーツクラブ屋上

 「テヤーッ。」
 「ヤアーッ。」
 「トオー。」
 「バコバコン。」
 「バリン。」
 「ミコンミコンミコンミコン。」
 「そう。それで良いのよ。」
 「イタイヨオーーーーッ。」
 ゲキイテエー3号の持っているバーベルが復活した。
 「エッ。」
 「ハアッ。」
 「フン、ゲキイテエーをなめるな。」
 「何。」
 「バコン。」
 「イテッ。」
 「こっちこそなめるな、トカゲババア。」
 「私たち。」
 「6人一緒なら。」
 「あなたたちなんかに。」
 「絶対に。」
 「負けない。」
 「イース、このあたしが相手だ。」
 「キュアココ、後頼んだわよ。」
 「他の皆、改めて取り囲んで。」
 「OK。」
 「プリキュア。サンダータッチ。」
 「ビリビリビリビリバリバリバリバリ。」
 「ウゴーーーーッ。」
 「コンコロロロン。」
 「師匠、マネージャー、麗子ちゃん、バーベルを預けて。」
 「あいよ。」
 「さあ、一斉に行くわよ。」
 「OK。」
 キュアココを除く5人のプリキュアはジャンプし始めた。
 「クインテッド・プリキュア・キィーーーック。」
 「バコーーン。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「ミコンミコンミコンミコン、ブーーーーーーーッ。」
 「取り囲んだわ。動きを止めるわよ。」
 「OK。」
 「クインテッド・プリキュア・ストーーーーーーップ。」
 「カチカチカチカチッ、チーーーーーン。」
 ゲキイテェー3号の動きが止まった。
 「皆、ポジションOKよ。ブザー音切って。」
 「OK。」
 「さあ、皆のハートを1つにするよ。」

 ナノ研究所

 「始まるぞ。」
 「団結力の技じゃ。」
 「楽しみやで。」

 スポーツクラブ屋上

 「正義の女神よ、私たちに力を貸して。」
 ピーチは大きく右腕を上げた。

 ナノ研究所

 「おっ、蓋が開いて自動作動し始めたぞ。」
 「キーーン。」
 「ショコラはん、この紋様は。」
 「まだ四つ葉だ。キュアココを加えるには、もう1つ葉が要る。」
 「そうじゃ。だから、完成を急いでいる。」

 スポーツクラブ屋上

 ピーチは、大きく両腕を広げた。
 「プリキュア・フォーメーション。」
 すると、メロンリンクルンに着信と点滅が入った。
 「キィーーーン、バーーン。」
 「クリーンストーク、セット。」
 メロンは、ゲキイテエー3号の頭上めがけて天高くクリーンストークを放り投げた。
 続いて、他の4人にも着信と点滅が入った。
 「キィーーーン、バーーーン。」
 「プラスワン、ハートリーフ。」
 「プラスワン、ブレアーリーフ。」
 「プラスワン、エスポワールリーフ。」
 「プラスワン、ラブリーリーフ。」
 4人は同時に、各リーフを敵頭上めがけて天高く各リーフを放り投げた。
 「ピューーーーーッ、カキーーーン。」
 クリーンストークと各リーフが磁力の力でもって合体し、四つ葉フレプリ紋様を形成し肥大化し始めた。
 「合体したわ。ジャンプよ。」
 「OK。」
 「ビュンビュンビュンビュンビュンビュン。」

 ナノ研究所

 「うわっ、空中で合体したで。」
 「よし、ジェット噴射だ。」
 「ポチッ。」

 スポーツクラブ屋上

 「ボン、ゴオーーーーーーッ。」
 「うわぁぁぁぁぁぁ。」
 「こんなすごい上昇、初めてだわ。」
 「紋様の上へ来たわ。」
 「全員、着地の態勢を。」
 「OK。」
 「パタッ。」
 「ウッ。」
 「キーーーン。」
 メロンは、中央のグリーンダイヤの上に着地した。そして、グリーンダイヤは光った。
 「パタッ。」
 「ウッ。」
 「キーーーン。」
 続いて、チェリーがレッドハートの上に着地しレッドハートが光った。
 「パタッ。」
 パインがイエローハートの上に着地した。
 「キィーーン。」
 イエローハートが光った。
 「パタッ。」
 ベリーがブルーハートの上に着地した。
 「キィーーーン。」
 ブルーハートが光った。
 「パタッ。」
 最後、ピーチがピンクハートの上に着地した。
 「キィーーーン。」
 ピンクハートが光った。その後、下降し始めた。
 「皆、揃っているね。」
 「はい。」
 「メロン、行くの。」
 「はい。では皆さん、お先に。」
 「パタッ。ピュウーーーー。」
 「大丈夫かな、メロン。」
 「ドーーーーン。」
 「ウゴーーーーーッ。」
 「ツカッ。」
 メロンは、ゲキイテェー3号の脳天で尻餅を突いた。その後、離れた間合いで地面に着地した。

 一方、リーフに乗っている4人は

 「どうやらメロン、攻撃成功したみたいよ。」
 「やったあ。」
 リーフが地面の降りて来ました。リーフが地面に付く直前、メロンもリーフを踏んづけた。そして.........
 「ラッキー・クローバー・グランド・フィナーレ!」
 「シューーーーッ、カキン。」
 「ハアーーーーーーーーーーッ。」
 「ドカーーーン。」
 「シュワシュワーーー。」
 「パン、パンパン。」
 ゲキイテー3号は魂ごと消滅した。

 イースVSキュアココ戦いの現場

 「ココナッツ・クラーーーーーッシュ。」
 「バコン。」
 「ウッ。」

 一方、ゲキイテェー3号と戦った現場では

 「ああーーーーっ。」
 「すごい力。」
 「何なんだ、あの力は。聞いてないわ。」
 「待て、イース。」
 イースはワープして去った。
 「しまった、逃げられた。」
 「まあ良い。」
 「ショコラさん。」
 「皆、分かっただろ。これこそが団結力が生んだ力だ。」
 「はい。」
 「それよりも、シフォンに子守唄を聞かせてやってくれ。」
 「はい。」
 ピーチはリンクルンを出し、ダウンロードした子守唄を鳴らし始めた。更に、チェリーがイヤホーンを用意し、シフォンの耳に付けピーチのリンクルンのイヤホン端子に差し込んだ。
 シフォンの呪いが解けてきた。
 「プリーーッ。」
 「シフォン。」
 「ラーーブ、ミーーーキ、祈里、ミユキ、ナーーナ、レイカ。」
 「ああーーーっ。」
 「プリキュア、皆一緒。団結力。」
 「みーーんな一緒だよ。」
 「うん。」
 「でも驚いたわ。皆の心1つにしたら、あんなすごい力になるなんて。」
 「団結力ってすごいね。」
 「はい。」
 「ところで、師匠。」
 「何。」
 「引き上げてもよろしいですか。」
 「良いわよ。」
 「ありがとうございます。では、引き上げるわよ。」
 「はい。」
 「師匠、マネージャー、麗子ちゃん、後のことはよろしくお願いします。」
 「了解よ。」
 プリキュア隊は空を飛び引き上げた。

 ナノ研究所

 「タルト皇太子、団結力ってすごいだろ。」
 「ホンマや。」
 「わしは大分前から言っているぞい。」
 「そうでしたよね、長老。」
 「そうじゃ、団結力に勝るもの無しじゃよ。」

 一方、変身を解いた6人は

 「今の私たちなら、シフォンたちを守れるよね。」
 「当然、今のあたしたちなら完璧。」
 「絶対に守れるって信じてる。」
 「団結力に勝るもの無し。」
 「プリキュアはチームで動いている。」
 「でも、あたし。」
 「レイカさん。」
 「そう言わないで。スウィーツ王国の妖精たちは、一生懸命新しいクローバーボックスを作っているよ。」
 「それまで我慢よ。」
 「ああ、あたしも参加したい。」
 「それもそうね。」
 「さあ、皆で願おうよ。シフォンたち幸せゲットだよ。」
 「オーーーーーッ。」

     完 
 

 
後書き
 最強の団結力は成立しましたが、キュアココが不参戦なのが気がかり。キュアココが参戦するには。5つ葉マークの新しいクローバーボックスが、完成しなければなりません! 
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