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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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総攻撃開始
2学期の高校生活
  第36話 ノーザ!日本国に現る!!

 
前書き
 あのノーザがラビリンスを出て日本国へやって来ます。それに対し、第32話で行った申請手続きがプリキュアパレスの審査が通過し、4人目以降チビッコプリキュア3人が新たに誕生します。プリキュア対ラビリンスの総攻撃は、史上最大人数で行われ、怪物も最大4体が登場します。 

 

              ラビリンス総連本部
 
 「ああーーーっ。」
 「またしても失敗続き。」
 「また、メビウス様からお目玉食らうと思うと。」
 「本国へ帰りづらい。」
 「ん。」
 「お久しぶりですね、四天王の皆さん。」
 「ク、クライン。」
 「君たち。今からメビウス様からの伝言を伝えておくぞ。」
 「ハッ。」
 「次の戦いからノーザ財務相が参戦することになった。メビウス様への申請手続きは既に終了しておる。いつでも、出動してよろしい。」
 「ハッ。」
 「では皆、ノーザ様をよろしく頼むぞ。」
 「ハッ。」
 クラインは去った。
 「ママが来るって。」
 「良いじゃない。強力な助っ人が来てくれるのだから。」
 「イース様、どうしたのですか。」
 「あたしは、ドラゴンイースに変身してはいけないかな。」
 「そんなことありません。ママの繰り出す怪物は植物系だけど土へ潜れば、いくらでも再生を果たすわよ。」
 「そうか。」
 「ちゃんと、弱点に対策を考えてるから。」

 メクルメク王国宮殿謁見の間

 「ウェスター曹長。」
 「ハッ。」
 「スウィーツ王国からこんな情報を手に入れたぞ。君の元上官でノーザなる最高幹部。即ち、大臣直々にこの前、外交で訪れた日本国へ襲撃しようとしている。そこで、君を助けたスウィーツ王国怪物討伐特殊部隊でもある、プリキュア隊のヘルプに対し助太刀しなくてはならないぞ。」
 「ハッ。」
 「そこでだ。君にスウィーツ王国から贈り物がある。」
 「贈り物ですか。」
 「そうだ。君がプリキュア隊と交信できるよう、タブレットなる贈り物を受け取るが良い。」
 「この。テレビ画面だけのようなものですか。」
 「そうだ。君の手と指では、大き過ぎて携帯電話が使えないと聞いておる。だから。巨大な手・指でも使えるよう、テレビ画面だけのような情報端末をスウィーツ王国が用意した。では、少しだけ試しに操作してみるか。」
 「ハッ。」
 「まず、電源を入れてみろ。」
 「ハッ。」
 ウェスターは、タブレットの電源を入れた。
 「パチッ。」
 「オオッ。映った。」
 「次に、指で画面を触れてみろ。」
 「ハッ。」
 ウェスターは、タブレットの画面を指でなぞった。
 「なるほど、こんな風にコントロールできるのか。」
 「では、反応した部分があったか。」
 「はい、ありました。」
 「その部分がコマンドだ。押してみろ。」
 「ハッ。....。オオッ、画面が切り替わった。」
 「分かったか。詳しい操作方法は、サイバー隊の兵士に聞くが良い。」
 「ハハッ。」
 「下がって良いぞ。」
 「ハハッ。」
 ウェスターは謁見の間から去った。

 2009年10月10日 桃園家 ラブの部屋

 「コラーーーーッ、シフォン。」
 「ピップゥーーー。」
 「アアーーーッ。」
 「私のおやつーーー。」
 「長老が帰って。」
 「静かになったかと思ったんだけど。」
 「キュアキュア。」
 「シフォン。」
 「シフォンのおやつは、スウィーツ王国直営レストランからでないと相変わらずダメだからね。」
 ラブはピルンを差し、横に開いてからレストランオーダーアプリを操作した。
 「うわぁーーー、ケーキだ。」
 「ラーーーブ。」
 シフォンはコケた。その後、小さなちゃぶ台に両腕を置き立ち上がろうとしております。
 「エエーーーーーッ。」
 「シフォンが。」
 「シフォンが。」
 「プリップゥーーー。」
 「立ったーーー。」
 「ラーーーブ。」
 「シフォン、いつの間に歩けるようになったの。」

 スウィーツ王国首都アラモード内ナノ研究所

 「おい、君。」
 「はい。」
 「パフェを呼んできてくれたまえ。」
 「はい。」
 部下をショコラの自宅へ向かわせた。
 その直後、ショコラのリンクルンに着信が入った。
 「もしもし、パフェは。」
 「そうよ、あなた。さっき、リンクルンで提供されてる映像を見たけど、娘が立ち上がったのよ。」
 「そうか、見ていたか。」
 「これから、研究所へ向かうわ。」
 「そうか。」
 通話を切られた。

 桃園家ラブの部屋

 「プリーーーッ、キュアキュア、キュアーーッ。」
 「シフォン、すごいよ。」
 「前より成長したのかも。」
 「何か、わいときめいてしもたわ。」

 ナノ研究所

 「あなた。」
 「どうした、ショコラ。」
 「見てください、長老、パフェ。」
 「ウワァーーーッ。」
 「本当、立っているわ。」

 ラブの部屋

 「驚いたじゃない。こいつめこいつめ。」
 「プリーーーッ。」
 「あっ、ねえねえ、皆。」
 「ホオーーーッ。」
 「どうしたの、ラブちゃん。」
 「シフォンと一緒に公園にお散歩に行こうよ。」
 「ああーーっ。」
 「でも。」
 「どうしたの。」
 「シフォンをむやみに外へ連れて行かない方がいいわ。」
 「うん、そうね。」
 「ラビリンスが狙って来るかもしれないね。」
 「ここ最近、プリキュア隊のメンバー多いから、戦力を落とす目的で拉致しようとしているからね。」
 「この前の長老拉致未遂があったからね。」
 「せやなぁーーー。」
 「プリーーーッ。」
 「大丈夫だよ。私たちが側にいれば絶対に大丈夫だよ。それに、公園にはカオルちゃんもいるし。」
 「カオルちゃん、確かに頼りになるわ。」
 「私ね、シフォンにはたくさん楽しいこと教えてあげたいんだ、ふふっ。」
 「ラブちゃん。」
 「それに、今日みたいに風が強い日の公園にはね、宝物が落ちてるんだよ。」
 「宝物。」
 「あたしは一度、寮へ戻るわ。今後のスケジュール確認したいからね。ナナ、レイカ、一緒に行ってあげて。」
 「はい。」
 「それと、由美ちゃん誘ってみるわ。」
 「それは良いね。」

 ナノ研究所

 「何や何や、わては忙しいって言うのに。」
 「国王様。」
 「これは、ご老体もいるやないか。」
 「パフェです。この映像をご覧ください。」
 「な、何や。シフォンが歩いているではないか。」
 「ヨチヨチでは無いぞい。」
 「ホオーーッ、これは驚きだ。でも、わてらとはちゃう。元々宇宙人だから、他の妖精と寿命がちゃう。あの子は長寿だから成長も遅い。それに比べわての孫は、この子よりも出生が遅いのに成長が早い。」
 「ワッフル陛下よ。人間に近い種族ほど長寿なんじゃよ。」
 「やっぱりそうか。それにしても、ウチの孫たちには手を焼く。」

 高島平団地 トリニティの寮

 「ただいま。」
 「ミユキ、お帰り。ナナとレイカは。」
 「今日、学生たちと一緒に宝物集めよ。」
 「宝物。今日、レッスンお休みにしたからね。ところでミユキ。」
 「マネージャー。」
 「ここ最近、ラビリンス侵攻の影響が大きくて仕事が全く入ってこないのよ。」
 「あの時間停止事件の影響が続いているのね。」
 「そう。だから、今日は皆と一緒にいてあげて。」
 「はい。」
 その後、ミユキは寮を再び出た。

 赤塚公園

 「ほらーーーっ、皆早く。」
 「ちょっとラブ。この公園のどこに宝物があるのよ。」
 すると、ドーナツカフェの近くまで来た。
 「お嬢ちゃんたち、毎度。」
 「カオルちゃん。」
 「待ち合わせの子来てるぜ、グハアッ。」
 「由美。」
 「由美ちゃん。」
 「ラブちゃんが宝物を探そうと言うから来たのよ。」
 「ありがとう。」
 「これから一緒に探そう。」
 「うん。」
 「ところで、お嬢ちゃんたち。ドーナツはどうでい。秋の新メニュー用意してるぜ。」
 「カオルちゃん、また帰りね。」
 「そうかい。」
 ラブたちは、更に奥へ向かった。

 数分後

 南の森へ到着した。
 「えーーーっと。あっ、この辺この辺。」
 「ラブちゃん。」
 「見てて。出て来い出て来い宝物。....。あった。」
 「うぉーーーっ。」
 「団栗。」
 「うん。」
 「ああーーーーっ。」
 「ドングリーーーッ。」
 「そう、団栗。」
 「うわあーーーっ、みてみい、シフォン。ぎょうさん、ぎょうさん落ちてまっせ。」
 「プリーーーッ。」
 「うわぁーーーっ。ほな行くで、シフォン。」
 「ラブちゃん、ここって。」
 「もしかして、団栗王国。」
 「団栗王国。」
 「うん。ナナさんとレイカさんは、ご存知ないと思うけど、私たち子供の頃、この場所をそう呼んでたの。」
 「ラブちゃん、この後私に説明させて。」
 「うん、お願い由美ちゃん。」
 「ここは、秋になるとたくさん団栗が落ちてて。」

 回想編 1997年秋 赤塚公園南の森

 「ハハーーー、うわぁ、ハハーーーッ。」
 「いっぱい拾いたくて、皆で夢中になって歩き回っていたの。」
 「アアーーーッ。」
 「ウフフフフフフッ。」
 「宝物探しみたいで、すごく楽しかったんだ。」
 「イヒヒヒヒヒッ。」

 現世に戻って

 「ヘェーーーッ。」
 「思い出したわ。あたし、もっと田舎の方に住んでいたから、近所の神社でよく拾ってたわ。」
 「ナナさんは。」
 「そうねえ。私も近所の神社や公園でよく拾ってわ。」
 「そうよ。あたしもよ。」
 「あっ、ミユキさん。」
 「スケジュール確認して来たけど、仕事は全く入っていないわ。」
 「また、練習漬けかあ。」
 「それはそうでしょ。やる事が無いなら、毎日練習して。そうでないと、オーディション突破できないわよ。でも、息抜きも大切だから、今日は、皆とお付き合いで一緒に宝探ししようね。」
 「はい。」
 「ありがとうございます。」
 「由美ちゃん、お久ぶりね。」
 「宝探しと聞いて、思い出してここへ来ました。」
 「そう。これからもよろしくね。」
 「はい。」
 「さあ、宝探ししますか。」
 「はい。」
 すると、6人の幼女がこの南の森に姿を現した。
 「こんにちは。」
 「こんにちは、あれ。」
 「あっ、ラブお姉さん。」
 「美希お姉さんと祈里お姉さんもいるわ。」
 「ところで、このお姉さんは。」
 「由美っと言って、私の幼少時がずっとクラスメートであるお姉さんよ。」
 「由美です。よろしくね、小さいお嬢ちゃんたち。」
 「はーーい。」
 「ところで千香ちゃん、お友達が3人増えてるけど、誰なの。」
 「お姉さんたち、紹介するわ。」
 「まじゅ、Mちゃん。」
 「千香ちゃんのクラスメートよ。」
 「Mです。以後、よろしくお願いします。」
 「次は、この子のクラスメートでNちゃん。」
 「Nでちゅ。よろちくね。」
 「何、幼稚園の年中の子。」
 「しょうよ。」
 「私と同じツインテールの髪型だね。」
 「最後、男の子っぽいけど、幼稚園年中の同じクラスメートRちゃん。」
 「Rです。よろちく。」
 「よろちくだって。」
 「本当に髪が短くて男の子のようだね。」
 「よく言われっちゅ。」
 「まあっ。」
 「ねえ、どうしてここへ来たの。」
 「宝物集めよ。」
 「宝物。」
 「やっぱり、知られているのね。」
 「だって、代々上級生から教えてくれるもん。」
 「そうなの。」
 「そう言えば、あたしたちもこの年頃から拾っていたもんね。」
 「そうでちょ。」
 「ドングリ王国って、そうやって次世代の子供たちに伝わっているんだ。」
 「お姉さんたち、一緒に団栗拾いましょうよ。」
 「うん。」

 一方

 タルトとシフォンは夢中になって団栗を拾い集め続けています。
 「あーーっ。シフォン、こっちや。こっちにメチャでかいのがあるでーーえ。ホラ、これすごいやろ。あっ、こっちの奴。シフォン、早ーーーっ。」
 「キュア。」
 「シフォンちゃんもいるのね。」
 「ねえ、シフォン見て。」
 「エヘヘヘッ、アハハハハッ。」
 「キュアーー。」
 「た、立ってる。」
 「本当だ。」
 「ラブお姉さん。」
 「今朝、立ち上がったのよ。」
 「そうなの。」
 「シフォンちゃんだってもちろん、パパやママのように成長するのね。」
 「私ね、思うんだ。」
 「エッ。」
 「シフォンにはこれから先、もっともっといっぱい楽しいことが待っているんだーーって。」
 「そうね。」
 「私もそう信じてる。」
 「お姉さんたちもそうなの。」
 「分かる。」
 「過ごして行くうちに、いろんなことを経験していくのね。」
 「つらいこともあるけど、楽しいこともあるわね。」
 「千香ちゃんたちだってこれから先、いっぱい楽しいことがあるはずよ。」
 「うん、そうだね。」
 「これからこれから。」
 「シフォン、タルト。団栗拾いの競争しようか。」
 「おおーーーっ、ピーチはん。わいに勝てまっか。」
 「まあっ。いきまいちゃって、負けないわよ。」
 「あのイタチ、元気ね。」
 「イタチやない。タルトやで。」
 「ははっ、まんまるの団栗発見。」
 「ピップゥー。」
 「ほらシフォン、松ぼっくりだよ。」
 「ぼっくりーー。」
 「シフォン、見てみい。枝付き団栗や。」
 「プリーーッ。」
 「頑張れ、シフォンちゃん。1、2、3。」
 「うわぁーーーっ、シフォン。それは違うのよ。ポイして、ホイッ。」
 「アハッ、たくさん拾ったわね。」
 「やったぁーー。」
 「アハハハハハッ。」
 「ハハハハハハッ。」
 「キュアー、キュアーー。フリップゥーー。」
 シフォンは、大木の枝に付いている未成熟の団栗を見ている。
 「キュア、プリー、プリッーープゥーー。キュア、プリーーーッ、プリーーーッ、プリーーーッ。」
 シフォンは浮き上がった。それを見ていたラブは向かった。
 「ごめんね、シフォン。」
 「プリーーッ。」
 「大木の枝に付いてるのは、まだ赤ちゃん団栗だから取っちゃダメなの。」
 「赤ちゃーーん。」
 「うん。赤ちゃん団栗はまだ寝てるの。シフォンだって、お昼寝中に無理矢理起こされたら、いやでしょ。だから、ドングリさんが目が覚めて落ちてくるまで、もうちょっと待ってあげようねっ。」
 「プリー、プリープゥーー。」
 「ウフフフフフフッ、ウフッ。」
 すると突然、、強風が吹き荒れ始めた。
 「あっ、うわあーーあーーっ。」
 「わあーーーっ。」
 「キャーーーッ。」
 「何なのよ、もうーーっ。」
 「強い風。」
 更に、妖しい人影がラブたちの側へ近寄って来ます。
 「バリッ。」
 「あっ。」
 「どうしたの、ラブ。」
 「あっ、ううーーん、何でもなーーい。さあ、シフォン。今日集めた中で一番大きい団栗を選ぼう。」
 「プリーーッ、プリーーーッ、キュアキュア。」
 「ドンドン。」
 何者かが、木陰からシフォンへ向けて呪いの魔法をかけ始めた。」
 「エッ。」
 「どうしたの、シフォン。」
 「シフォンちゃん。」
 呪いがシフォンにかかってしまった。

 スウィーツ王国ナノ研究所

 「ウーーウーーウーーウーーーッ。」
 「大変だ。調律担当を呼んでくれ。」
 「はい。」

 ラビリンス総連本部

 「ねえ、見て見て。」
 「どうしたの、ノーサー。」
 「ママがここにいて、シフォンに呪いをかけているよ。」
 「OK。皆でその場所へ行くよ。」
 「ハッ。」
 四天王は、ラビリンス携帯のGPSマップを開き調べ始めた。

 ナノ研究所

 「どうしたの、所長。」
 「シフォンがラビリンスによって呪いをかけられてしまった。」
 「分かったわ。プリキュアメンバーの誰かへ発信する。」
 「ありがとう。俺は、緊急メールを送信する。」

 南の森

 「ん、スウィーツ王国から着信が入ったわ。」
 「あたしたちには緊急メールが。」
 「もしもし。」
 「チェリーさん、ナノ研究所所属の調律担当よ。」
 「シフォンちゃんの呪いをどう解けば良いの。」
 「子守唄ダウンロードした。」
 「あたしはまだ。」
 「メンバーの誰かに聞いて。」
 「はい。」
 通話を切られた。
 「誰か。子守唄ダウンロードしていない。」
 「してないわ。」
 「まだ。」
 「私はしてるわ。」
 「ナナ。」
 「鳴らしてみるわ。」
 ナナはリンクルンを開き、ミュージックファイルを探し、子守唄を見つけ鳴らし始めた。
 「シフォン。」
 「シフォン。」
 「お願い。戻って。」
 「そんなヒマがあるなら、子守唄を至急ダウンロードしなさい。」
 「はい。」
 「シフォンが少しずつ下降して来たわ。」
 「誰か、イヤホーン用意して。」
 「はい。」
 祈里はイヤホーンを用意した。
 「届いたら、シフォンの耳穴の付けて。」
 「はい。」
 祈里はシフォンの両耳にイヤホーンを付けた。
 「OK。つなげるわよ。」
 「プチッ。」
 シフォンの表情が変わった。
 「あっ。」
 「良かった。」
 シフォンにかかった呪いが解けた。
 「プリッ。」
 「はっ、シフォン。」
 「シフォン。」
 「プリーーッ。」
 「良かった、シフォンちゃん。」
 「でも、シフォンに呪いをかけてくるなんて。」
 「ああーーーーっ、あーーーっ。」
 「ラーーーブ。」
 「ああーーーっ。」
 「ラブちゃん、シフォンはシフォン。そう言ったのはあなたでしょ。」
 「はあーーっ。....うん、そうだよね。シフォンはシフォン。私の大切な。」
 「プリップゥーー。」

 総連本部

 「皆、行くよ。」
 「ハッ。」
 「板橋区赤塚公園南の森へ。」

 赤塚公園南の森

 「シュシュシュシュッ。」
 「見つけたわ、プリキュア。」
 「はっ。」
 「ラビリンス軍四天王。」
 「そうよ。」
 「さあ、シフォンを渡してもらおうか。」
 「誰が。」
 「そうかい。団栗共、我らに仕えよ。」
 「ペタッペタッペタッペタッ。」
 「あっ。」
 「ああっ。」
 「ドーーーン、モクモクモク。」
 「由美ちゃん、新しいお友達3人、タルトとシフォンを連れてカオルちゃんのところへ行って。」
 「はい。」
 「ヘェ。」
 「ドドン、グリグリ。ドドン、グリグリ。」
 「オサキマックーラ11号、ナケワメーケ10~12号が姿を現した。」
 「あたちたちも逃げないわよ。」
 「千香ちゃんたちのお友達全員ここにいるなんて。」
 「何言っての。あたちたちだってプリキュアよ。」
 「エッ。」
 「まあ、良いわ。行くわよ。」
 「はい。」
 「シフォンは、絶対に渡さない。」
 ラブたち6人と千香たち6人は、一斉にリンクルンを出し変身用の操作を行い始めた。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア。」
 「チェンジ。プチプリキュア。」
 「ヒーーーートアーーーッッップ。」
 強制的着替えが始まった。フレッシュの6人は秋用コスチュームに、チビフレッシュの3人は通常コスチュームにそれぞれ自動装着した。更に、チビMは、四つ葉フレプリ紋様入り緑の縁取り入り赤い長袖付きブラトップ、右側に小型リボン付き緑の縁取り入り赤の濃淡ミニスカート&レッドショーツ、レッドハートエンブレム付き2連シュシュ、両耳にレッドピアス、首にレッドチョーカー、胴体ストラップキャリーケース、両脚に緑の縁取り入りレッドハイブーツ&赤いオーバーニーソックス、両腕に赤の濃淡ブレスを自動装着した。続いて、チビNは、四つ葉フレプリ紋様入り長袖のメロンドレス&グリーンショーツ、左右頭部付け髪付きグリーンハートエンブレム付きヘアバンド、両耳にグリーンピアス、首にグリーンチョーカー、胴体ストラップ付きキャリーケース、両脚に緑のハーブーツ&オーバーニーソックス、腕に緑の濃淡ブレスを自動装着した。続いてチビRは、五つ葉フレプリ紋様入り長袖付き白いブラトップ、白いミニパレオ&ショーツ、左頭部にホワイトハートの髪飾り、両耳にホワイトピアス、首にホワイトチョーカー、胴体ストラップキャリーケース、両脚に白いハイブーツ&オーバーニーソックス、両腕にフラワーシェルクペェを自動装着した。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「同じく、キュアチビピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「同じく、キュアチビベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「同じく、キュアチビパイン。」
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 「同じく、キュアチビチェリー。」
 「グリーンハートは浄化の印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアメロン。」
 「同じく、キュアチビメロン。」
 「ホワイトハートは誠実の印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアココ。」
 「同じく、キュアチビココ。」
 「6色揃って真の幸せの証!フルーツプリキュア!」
 「行け。シフォンを捕まえるのだ。」
 「ドドン、グリグリグリーー。」
 「シフォンは渡さないって、言ってるでしょ。」

 ドーナツカフェ

 「いらっしゃい。おおっ、隼人君ではないか。」
 「カオルちゃん、大変です。ラビリンスで手強い最高幹部がここに来ております。」
 「何、それは本当かい。」
 「はい。」
 すると。
 「大変です、カオルちゃん。」
 「一体、どうしたんでい。」
 「ドングリ拾いをしていたら突然、不審な黒服を着た人たちに襲われてるの。」
 「何でい。それ本当かい。」
 「ホンマやで。」
 「オッ、兄弟。」
 「カオルちゃん、早く行きましょう。」
 「合点でい。」
 カオルちゃんは店閉まいを始めた。
 「この子は。」
 「ピーチはんの幼少時からのお友達で由美はんって言うねん。」
 「ゆーーーーみ。」
 「由美と申します。」
 「これはご丁寧に。」
 「よし、閉めたぜ。早速行くでい。」
 「はい。」
 皆、南の森へ向かった。

 南の森

 「グリグリー。」
 「ダブルプリキュアパーーーンチ。」
 「ケッ。」
 「ドンドン。」
 「キャーーッ、何でこっちへ飛んで来るの。」
 「ダブルプリキュアキィーーーック。」
 「バコバコン。」
 「ウゴーーーッ。」
 「うわあーーーっ、また。」
 「ダブルプリキュアソバット。」
 「ブーーン。バコバコン。」
 「ウゴオーーーッ。」
 「何であたしへ。」
 「シックスフォールド・プリキュアプチキィーーーック。」
 「チクチクチクチクチクチク。」
 「ウゴオーーーーッ。」
 「何でこっちへ来るの。キャーーーッ。」
 「ドスン。」
 「あっ、ママ。」
 「あの人危ない。」
 「待ちなさい。さっき、幹部の1人がママって言わなかった。」
 「エッ。」
 「ピュゥーーーーーーッ。」
 「キャアーーーッ。」
 「バリッ、バンバンバンバン。」
 「ううーーーっ。」
 「はあーーーっ。」
 「ミシッ、ドスン。」
 那由他は、4体のドングリナケワメーケの動きを止めた。
 「全く情け無い。」
 那由他は歩み寄って来る。

 一方

 南の森の木陰にカオルちゃんたちがいます。
 「あのオバサンかい。」
 「そうです。」
 「でも驚きね。あの幼子たちがプリキュアだったなんて。」
 「俺はここで変身する。スイッチ・オーバー。」
 「ドロン。」
 「隼人さん。」
 「何。これが隼人君の戦う姿でい。」
 「そうなの。」
 「大丈夫や。ホワイトウェスターはんはプリキュアの味方やで。」
 「本当。」

 南の森戦いの現場

 「ハアーーーッ。」
 「この程度の奴等に手こずるとは。」
 「ママ、申し訳こざいません。」
 「まあ良い。このわらわが来たからには、プリキュア隊が何人かかって来ても一網打尽にしてみせるざーます。」
 「はあっ。」
 「オホホホホホッ、スイッチ・オーバー。」
 「ドロン。」
 「はぁっ。」
 「やっぱり、ママだわ。」
 「プリキュア隊よ。よく覚えておきなさい。我が名はノーザ。お前たちに嘆きと悲しみを植え付ける者ざーます。」
 「ドン。」
 「はあっ。」
 ノーザは胡桃を差し出した。
 「ゲキイテェー1号、姿を現せ。」
 「ミシッ、バン。」
 「ドロロロロロロロン。」
 「はあっ。」
 「イタイヨーーーーーーーッ。」
 木陰で見ているカオルちゃんたちは
 「あっ、あれは。」
 「間違いねえかい。」
 「はい、ノーザと言います。」
 「なるほど、あのオバサンか。」
 「俺は、あのババアが気に入らなくて以来、いろんな疑いをかけられ、危うく命を落としかけそうになった。」

 回想編 ラビリンス陸軍本部

 「あなたが最近、幹部に昇格したウェスター3等陸尉ざーますね。」
 「何だと。貴様、何者だ。」
 「誰に向かって喋っているざーます。3等陸尉の身分で何たる雑言。あなた、大学は。」
 「行ってねえぜ。」
 「あら、よく大学へ行かずに幹部に昇格したざーますね。」
 「何だ、クソババア。」
 「ウェスター、今すぐ謝罪しろ。」
 「このお方を誰だと心得る。恐れ多くも、ラビリンス最高幹部ノーザ財務大臣であらせられるぞ。」
 「そんな者知るか。こんなざーますババアに。」
 「こんな罵詈雑言ゴリラは、こうするざーます。」
 ノーザはウェスターへ向けて呪いの魔法を唱えた。
 「うわあーーーっ、力が抜ける。ヘナヘナになる。疲れてくる。」
 「ほーーーら、コリラ君。このわらわに無礼千万の上、雑言三昧を繰り返すからざーます。」
 「謝罪しろ。さもないと、上官侮辱罪で牢獄へブチ込まれるぞ。」
 「何でだ。」
 「あら、わらわを上官だとはいまだに思っていないざーますね。グッ。」
 「うわあーーーーっ、やめろーーー。」
 「いくら体を鍛えてるからっと言って、このわらわの魔法で筋肉を脂肪に変えてしまうほど弱体化できるざーます。」
 「ウウーーーッ。」
 「ドデッ。」
 ウェスターは気絶した。
 「連れて行くざーます。メビウス様に報告を入れるざーます。」
 「ハッ。」

 意識が回復して

 「何で、何で、何で何で何で何で俺は牢獄にいるんだ。出せーーー、出せーーー、出せーーーっ。」

 現実へ戻って

 「俺は、あのババアがそんな偉い人だとは思わなかった。」
 「何、良いんでい。あんなクソババアに雑言言って。」
 「そうか。」
 「だから今、正義に目覚めた今の君がいるんでい。」
 「ありがとう、カオルちゃん。」
 
 戦いの現場

 「イテッ、イテイテイテイテイテイテイタイヨオーーーーーーーーッ。」
 「はあっ。」
 「何。」
 ゲキイテェー1号は、4体の団栗系怪物を取り込み合体した。ゲキイテェー2号の誕生である。
 「フン。さあ、このノーザの恐怖にひれ伏すが良いざーます。」
 「イタイヨオーーーーーーーーッ。」
 「ピューーーーッ。」
 「えっ。」
 「クルックルッ。」
 「あっ。」
 「ドスン。」
 「キャーーーッ。」
 「モクモクモクモク。」
 「早い。」
 「はぁーーっ。」
 「ドドドドドドドドドドドドドドドド。」
 「キャアーーーーーッ。」
 「ドスン。」
 「ああーーーっ。」
 「す、すごい。」
 「流石はママね。」
 「大丈夫か、プリキュア。」
 「隼人君。」
 「ホワイトウェスター。」
 「ノーザは大将で最高幹部。その力は測り知れないぜ。」
 「あーーら、お久しぶりね、ウェスター君。上手く亡命して逃げたと聞いてるざーます。」
 「ああ、貴様の命令だけは聞きたくねえからな。だから、ラビリンスから抜けてプリキュアの味方になったんだ。」
 「確かに、プリキュア隊の方が可愛い子ちゃん揃いね。」
 「ウェスター、やっぱり女目当てでしょ。」
 「イースまでそう言うか。」
 「そうよ。」
 「バン。」
 「雑談はこれまで。さあ、シフォンをよこせ。」
 「何を。」
 「プリーーッ。」
 「皆。」
 「OK。」
 「キィーーーーッ。」
 フレッシュの6人とチビフレッシュの6人は、一斉にリンクルンを差し出しピックルンを差し込み横に開き、カーソル中央ボタンを押し続け始めた。
 「俺も助太刀するぜ。」
 「やってみなさいざーます。」
 「ハッ。」
 「トオー。」
 「エイッ。」
 「オーレ。」
 「ハアーイ。」
 「ヤアー。」
 12人全員キュアスティックを受け取った。
 「届け。愛のメロディー、ピーチロッド。」
 「響け。希望のリズム、ベリーソード。」
 「癒せ。祈りのハーモニー、パインフルート。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、チェリータン。」
 「楽しめ。誠実のグランツィア、ココリコーダー。」
 「浄めよ。浄化のユビーロッソ、メロンガン。チェンジ。」
 「ミ、カチャッ、ボン。」
 「メロンバズーカー。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ、キィーーーン。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア。」
 「クリーーーンフィルターーーー。」
 「ラブサンシャイーーーン。」
 「エスポワールシャワーーー。」
 「ヒーリングブレアーーーー。」
 「ホットハーーーート。」
 「バッドメモリーリムーーーーーブ。」
 「プチダブルスペシャル。」
 「ボン、ボンボンボンボンボン。」
 「シューーーッ、コンコロロロロン。シューーーッ。」
 「ウッウッウッウッウッ。」
 「何。カプセルが弾かれた。」
 「どうしたの、メロン。」
 「悪霊を閉じ込めれないの。」
 「オホホホホッ。このゲキイテェーに住み着く悪霊は、完全に消滅させない限り怪物本体も討伐できないざーます。」
 「クソッ。」
 「何だって。」
 「はあっ。」
 「イタイヨオーーーーーー。」
 「ピン、キン。」
 「プリキュアの技が効かへん。」
 「プリーーッ。」
 「うーーーーうーーーっ。」
 「イタイヨオーーーーーーッ。」
 「キーーーン。」
 「くだらない。そのまま消えて無くなれ。」
 「イタイヨオーーーーーーッ。」
 「ブーーン。」
 「キャアーーーーーーーッ。」
 「12人全員吹っ飛ばされてしまった。」
 「ドデッドデッドデッドデッドデッドデッ。」
 「大丈夫か、プリキュア。」
 「プリーーーッ。」
 「そんな顔しないで。」
 「プリッ。」
 「大丈夫だよ、シフォン。もっともっと、いっぱい楽しいことしていっぱい笑おうね、うふっ。」
 プリキュア隊12人全員立ち上がった。
 「ん。」
 「ねえ、シフォンが。」
 「プリッ。」

 回想編 南の森

 「赤ちゃん団栗はまだ寝てるの。シフォンだって、お昼寝中に無理矢理起こされたら嫌でしょ。だから、団栗さんが目が覚めて落ちてくるまで、もうちょっと待ってあげよう、ねっ。」
 現実に戻って
 「プッ、プリーーーーッ。」
 「何や。」
 「キュアキュアフィリップゥーーーーッ。」
 「何ざーます。」

 スウィーツ王国ナノ研究所

 「所長、クローバーボックスが。」
 「すごい反応を示しておる。」
 「シフォンがゲキイテェー2号に魔法攻撃を仕掛けているわ。」
 「この魔法は一体。」

 南の森

 「す、すごい攻撃。」
 「何とか必死に弱体化しようとしている。」
 「何ざーますか。この攻撃は。」
 「よし。俺がこの怪物に大ダメージを与え、傷口を広げて見せるぜ。」
 「ホワイトウェスター。」
 「やるんでい。」
 「はい。ぬおおおおおおおおおおおおおおおおっ。」
 「ドタバタドタバタドタバタドタバタ。」
 「隼人君。」
 「名付けて、必殺。流星蹴り。」
 「ポイッ、ピューーーーーーーッ、.....。ピュウーーーーーーーーッ、ドスン、バコーーン。」
 「ウゴオーーーッ、ウゴオーーーーッ、ウゴォーーーーーッ。」
 「何て奴ざーます。」
 「亀裂が生じたぞ。今だ、プリキュア。ここを狙ってもう一度、撃つんだ。」
 「はい。」
 「チビッコの6人、ここはキュアスティックを引っ込めて。」
 「はい。」
 「ピンポイントで傷口を狙って撃つからね。」
 チビプリ6人はキュアスティックを引っ込めた。
 「さあ、もう一度やるわよ。」
 「OK。」
 「そうは行くか。」
 「ならばサウラー、俺たち2人が相手だ。」
 チビプリ6人は、リンクルンを操作し始めた。
 「チェンジ。ミニマムプリキュア、ヒーーーートアーーーッッップ。」
 「消えた。」
 「何、この方があの連中を懲らしめることができるんでい。」
 「なるほど。」
 「さあ、サウラーをぶちのめすぜ。」
 「はい。」
 「何を、オリャアーーーーッ。」
 「ダブル男パーーーーンチ。」
 「バコバコッ。」
 「うわあーーーぁーーーっ。」
 「ドデッ。」
 「チェンジ。」
 「ファ、カチャッ、ボン。」
 「メロンガン。」 
 「ドレミファソラシド、カチャッ、キィーーーッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア。」
 「ラブサンシャイーーーーン。」
 「エスポワールシャワーーーー。」
 「ヒーリングブレアーーーー。」
 「ホットハーーーート。」
 「クリーンフィルターーーー。」
 「バッドメモリーリムーーーーーブ。」
 「フレーーーーッシュ。」
 「ボン、シューーーーーーッ。」
 「ウウウウウウッ。」
 「ハアーーーーーーーッ。」

 一方

 キュアチビピーチとキュアチビココは、イースの体内にいます。
 「ダブルプリキュアキーーーック。」
 「バコン、ズキン。」
 「痛いわ痛いわ。」

 更に一方

 キュアチビベリーとキュアチビココは、ニューウェスターの体内に入り込んでる。
 「ダブルプリキュアキィーーック。」
 「バコン、ズキン。」
 「痛ーーーーい、マジ。」

 更に一方

 キュアチビパインとキュアチビメロンは、ノーサーの体内に入り込んでる。
 「ダブルプリキュア・キィーーーーック。」
 「バコン。」
 「キャアーーーッ、マジ痛いざーます。」

 南の森、フレッシュ6人戦いの現場

 「ハアーーーーーッ。」
 「ウゴーーーーーッ、シュワシュワーーーッ。」
 「パン、パンパン。」
 「悪霊が破裂して消えたわ。」
 「だから、メロンバズーカーのカプセル攻撃が効かなかったのね。」
 「ねえ、チビプリたち呼ぼう。」
 「OK。」
 「チビプリの皆さーーーーん、ゲキイテェーーーを倒しました。今すぐ出て来てぇーーーー。」
 「はーーーーい。」
 「か、体の中から幼子のような声が。」
 チビプリ6人が女3幹部の体内から出て来た。
 「シュンシュンシュンシュンシュンシューーン。」
 チビプリ6人は、元の大きさに戻った。
 「チビッコたちありがとう。お陰で討伐できたわ。」
 「やったあーーー。」
 「さちゅがはフレッチュ6人。」
 「何をやってるざーます。さあ、引き上げるざーます。」
 「イテテテテッ、畏まりました。」
 「さあ、入るざーます。」
 女3幹部は、ノーザが作り出したワープホールへ入って行った。
 「プリキュア隊の皆様に一言。」
 「何よ。」
 「簡単には手に入らないと言うざーますね。おもしろいわ。また会いましょうざーます。」
 ノーザもワープホールへ入って行った。更に、入口を閉め、ワープホールは消えた。

 男たちの戦いの現場

 「チッ。」
 「シューーーン。」
 「おい、待て、サウラー。」
 「隼人君、深追いするんじゃねえ。」
 「はい。」
 「さあ、俺たちも引き上げるでい。」
 「はい。」
 カオルちゃんとホワイトウェスターも南の森を後にした。

 南の森、女幹部と戦った現場

 「ハハハハハハハハッ。」
 「キュアー。」
 「皆、いなくなったね。」
 「まだ由美姉さんがいるわ。」
 「ねえ、由美。かくれんぼしない。」
 「かくれんぼ。」
 「とりあえず、この木で目を閉じて。」
 「こう。」
 「この後、『もういいかい。』と、言って。」
 「うん。」
 「うふふふふふっ。」
 「もーいいかい。」
 「まーだだよ。」
 「もーいいかい。」
 「まーだだよ。」
 「もう変身解いて良いわね。」
 「はい。」
 「ドロン。」
 プリキュア隊12人は、一斉に変身を解いた。
 「もういいかい。」
 「もういいよ。」
 「皆、どこへ行ったのかしら。」
 「由美。」
 「ラブちゃん。」
 「由美ちゃん。」
 「ミユキさん。」
 「由美姉さん。」
 「千香ちゃん。それに皆。大丈夫、どこへ行ってたの。」
 「あの連中が恐くて、公園内の建物に入って避難していたのよ。」
 「そうなの。」
 「さあ、これまで集めた団栗、皆で持ち帰ろうね。」
 「はい。」
 「キュアー。」
 こうして13人の女たちは、団栗を持って解散し家路へ向かった。

 ラビリンス 不幸のゲージがある部屋最下階

 「グルッ、ジャーーーーーッ。」
 「ノーザ様。」
 「ママ。」
 「皆様、お疲れ様。」
 「我が部隊へご協力いただき誠にありがとうございます。」
 「お分かりになってくれるざーまね、イース、ニューウェスター、ノーサー。」
 「ママ、今後も協力してくれますか。」
 「もちろん、心配しなくても大丈夫ざーます。さっさと、インフィニティを手に入れさせてあげるざーます。」
 「ありがとうございます。」
 「じゃあ、わらわは引き上げるざーます。フフフフフフフフフッ。」
 ノーザはワープして去った。

 財務省内大臣執務室

 「人の不幸は蜜の味。嘆いて育って、悲しく育って、フフフフフフフッ。」

 四ツ葉町 桃園家ラブの部屋

 「ヒューヒューヒューヒューーーッ。」
 「ノーザ、強かったね。」
 「ううーーん。」
 「ウニューーーーーーッ。」
 シフォンの手から団栗が落ちた。それをラブが拾った。
 「あっ。....。でも、シフォン。いやスウィーツ王国の妖精たちは、私たちが守る。」
 「うん。」
 「ムニューーーーッ。」
 「絶対に私たちが.....。」

                  完
 
 

 
後書き
 ラビリンス軍幹部5人も登場した壮絶な戦いは一度、幕が降ります。次回から、ノーザが提供した怪物兵器「ゲキイテエー」との戦いへ移ります。次回の総攻撃は、イースが作り出したカードをパワーアップした最終怪物兵器誕生までお預けです。 
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