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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三十話 雨が続いてその十二

「任せるわ」
「ここはね」
「義和さんが決めて下さい」
「何処に行くのか」
「わかったよ、じゃあ皆でそこに行こうね」
 僕は皆に行くことは絶対だと告げた、そして。
 この場はデザートを食べて解散となった、それからだった。
 僕は書斎に入ってそこでパソコンで何処に行くといいのか検索をはじめた。日本の代表的な観光地を調べていって。
 一時間程調べていると畑中さんが書斎に来てくれた、そのうえで僕に対して穏やかな声でこう尋ねてきた。
「今丁渡ですね」
「はい、何処に行くといいのか」
「考えておられるのですね」
「検索しながら」
 こう答えた。
「そうしています」
「そうですね」
「畑中さんは何処がいいと思いますか?」
 畑中さんにも相談した、今回も。
「夏に行くとすると」
「そうですね、そう尋ねられますと」
「難しいですよね、やっぱり」
「夏と言えば海水浴ですが」
「日本の海水浴場も多いですし」
「はい、幾らでもあります」
 それこそ星の数程だ。
「神戸にもありますし」
「須磨とかですね」
「関西だけでも白浜や伊勢もありますし」
「本当に何処でもありますよね」
「ですから何処かと聞かれますと」
「お返事に困りますか」
「私の好みで宜しいでしょうか」
 畑中さんはここでこう言って来た。
「それで」
「お願いします」
 是非にとだ、僕は畑中さんにお願いした。
「それで」
「わかりました、では」
「何処がいいですか?」
「私のお勧めの場所は長崎です」
「あそこですか」
「ハウステンボス、そして長崎市内です」
 つまり長崎県の北と南だというのだ。
「あちらがです」
「お勧めですか」
「ハウステンボスに拠点を置かれ」
「それで長崎にですか」
「行かれるといいと思います」
「そうですか、長崎ですか」
「あそこはいい場所です」
 こう僕に勧めてくれた。
「ですから」
「それで、ですか」
「私は勧めさせて頂きます」
「わかりました、ハウステンボスですね」
「そして長崎市です」 
 こちらもというのだ。
「どちらもいいので」
「そうですか、それじゃあ」
 僕もここでだ、考えを決めて言った。
「長崎にします」
「そうですか」
「はい、長崎なら泳ぐ場所もありますよね」
 海水浴場のことも尋ねた。
「そうですよね」
「はい、佐世保の方にも」
「じゃあそちらに」
「わかりました、では予定は」
 畑中さんは僕にあらためて話した。 
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