原作(オリジナル)の主人公、略してオリ主
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第03話 コウくんとおはなしするの(高町なのは@5歳)
前書き
なのはさんが友人にご馳走する回→読解力が充実→心が豊かなので性格も良い→彼女ができる
なのはさんがO☆HA☆NA☆SHIする回→読解力が雑魚→心が狭く顔にまででてくる→いくえ不明
今日、なのはに初めてお友達が出来ました。公園で会ったちょっと不思議な男の子。彼の名前はコウくんっていうの。
銀色の髪にとび色と金色の瞳がとっても綺麗なんだよ。コウくんはなのはの知らない不思議な力を持ってるみたいなの。
だからなのはのおうちでいっぱいおはなしするの!
「私はただの人間には興味ありません。この部屋の中に前世記憶者・転生者・チート能力者がいたらスペックをうpしなさい。以上!」
~~~~~~~~~~~
・・・滑った?
テイク2なの。
「あ、コウくん、さっきはごめんなさいなの。お腹は大丈夫?」
「ダイジョウブデス。」
「コウくんがお兄ちゃんに会いたくないみたいだったから、コウくんの抵抗を封z、動きを止めて急いでおへやに連れて来たの。
お腹が大丈夫みたいならお菓子とお茶の用意をするの。
なのは、一人でお茶を入れられるんだよ。
シュークリームもあるから、一緒にそれも食べながらおはなししよ。」
「イエ、オカマイナク。」
あれえ?
「――――おかしいなあ・・・どうしちゃったのかな、コウくん。
初めてなのはのおうちに上がって緊張するのもわかるけど、もうなのはとコウくんはお友達なんだよ。。。
私の言葉を上辺だけ聞いてる振りで、なおざりなおへんじするなら、おはなしの意味、ないじゃない。
ちゃんと、おはなししようよ。ねぇ、私の言ってること、そんなに間違ってる?
少し、頭冷やs「藤原さんは緑茶とかが好きですYO!ちょうど喉が渇いてたんだHA-HA-HA-!!」
すぐに用意するの。少しだけ待ってて欲しいの。」
シュークリームだから、冷蔵庫の中だよね、と思い返しながら瞬動を駆使した高速移動でダイニングへ向かう。
数秒でダイニングへ到着してリンカーコアの活性を落とすと、極々滑らかに体内魔力を循環させ、間断無く魔力放出が行えていたことに気が付いた。
こんなに充実した魔力運用が出来たのは久しぶりのことなの。
半分くらいはジョークのつもりで口にした言葉だと自分では認識していたけれど、思った以上に感情が高ぶっていたみたいなの。
もしかしたら魔力光も見えてたのかな?だからあんなに良い反応が出てきたのかな?
何にせよ、お互いの素性をほぼ正確に把握した今更になって、改めて距離を取り直そうなんて真似は不快だったの。
折角おはなしをするためにおうちへ連れて来たのに。いい加減なおへんじをして早く帰ろうなんて、お友達に対してすることじゃないの。
・・・もしかして、コウくんとお友達になれたと思っているのはなのはだけでコウくんはなのはのことをお友達だと思ってないのかなあ?
なのはが「高町なのは」と違ったからお友達にはなれないよってことなのかなあ?もしそうだとしたら絶対に許せないの。。。。
コウくんになのはが「高町なのは」とは違うことなんて事前にわかるはずないし、私がなのはなのもどうしようもないことなのにね。でも、絶対に許せないの。。。理屈じゃないの。。。。絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、許せない。絶対に許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。許せない。ユルセナイ。。。。ゼッタイニユルセナイノ。。。。。
。。不思議だなあ?
確かにコウくんと私は出自が似ているけど、それだけなのに。どうしてこんなにコウくんとお友達じゃないのが嫌なのかなあ?コウくんのせいでなのははすっごい悩みができたのに。あっ、そうか。コウくんのせいでなのはが大変になったのにコウくんは逃げようとしてるんだね。そっか、それは、許せないよね。許せないよね。うん、ユルセナイ。コウくんにはちゃんと責任を取ってもらわないとね。なのはが今、そう決めたの。
にゃっ?少し魔力を漏らしていただけなのに、火にかけるまでもなくお湯が沸いたの。ちょっと不思議だけどタイミングが良いの。
――熱湯を3つ用意した湯飲みへ注いで冷まします。温度が高すぎると茶葉から渋み成分が (中略) あと30秒、、、15秒、、、出来たの。
あとはシュークリームを載せたお皿とお茶の入った湯飲みをお盆にセットして、なのはのお部屋に運ぶだけなの。
お茶がこぼれちゃうから瞬動は使わないの。行きはヨイヨイ帰りは怖いっていう格言通りなの。 (※違います
「お待たせしました。
翠屋特製シュークリームと粗茶なの。」
「なのはさん、ありがとうございます。いただきます。」
「なのは『さん』?もう、駄目だよ。コウくん。
なのははコウくんにはなのはって呼んで欲しいの。
公園でそう伝えたはずだけど、忘れちゃったの?」
「(ビクッ)ああ、いや、ごめん。なのは。・・・これでいいでせう、これでいいか?」
「うん!
それでね?公園のおはなしの続きなんだけど、コウくんは『4年後の事件』がどういう展開になると思う?」
「・・・やっぱりお前、じゃなかったっ ごめんなさい!
やっぱりなのはは転生者なんだよな?」
「そうなの。」
「じゃあ『4年後の事件』のことはちょっと予想できないな。」
「そうだよね。」
やっぱりコウくんは頭の回転が速いの。変な素振りも見えないし、おはなしすることにしたのは正解だったみたい。
「まず、今俺の目の前にいるなのはが『シナリオ』通りに動こうとしても、それはほぼ不可能だろうしな。「うんうん。」
月村すずかやアリサ・バニングスと友人関係になるのだって、「『シナリオ』のために友誼を結んでも早晩破綻することは目に見えているの。」、、だよな。
下校時刻もなのはの行動次第で数分~数十分は優にずれるだろうし、そしたら行き倒れのユーノを上手く拾えるかもわからないしな。下手すれば野犬や野良猫に・・・
そんな感じで『シナリオ』を開始することさえ覚束ないということは、『シナリオ』にはもう大した価値はないよな。
なのはに何か考えはあるのか?」
「勿論あるの。『シナリオ』はほとんど破綻することになるけど、かえって『シナリオ』より良い結果が出せると思っているの。
寧ろ、良い結果を出すこと、ハッキリ言ってしまえばそれ自体が目的なの。
それで、もしコウくんが反対じゃなかったり、良いアイディアを持ってたりするなら手伝って欲しいと思ったの。
それが私がコウくんとおはなししたいと思った理由。
コウくん、責任を取って、、、間違えたの。なのはのお手伝いを、してくれますか?」
答えを待つ間、じっと彼の持つ綺麗なオッドアイを見つめてみる。触れ合わない視線から、彼が凄く迷っていることが伝わってくる。
彼は何を恐れているのだろう。もしも、私と同じものを恐れていて、その上で断るというのならそれはとっても残酷な結論なの。
・・・理性は彼の結論を尊重するべきだと告げるけど、断られて一人になることを想像するとなのはの目には自然と涙が浮かんで、リンカーコアがある胸のあたりはポカポカ暖かくなってきたの。悲しい時にも、胸は温かくなるんだね。初めて知ったの。
何時の間にか漏れ出ていた黄金の魔力光がなのはの部屋を真昼のような明るさで照らし始めた頃、首を縦に振る形でやっとコウくんがおへんじをくれたの。
あれ?コウくん全身にびっしょりと汗をかいてる。今日はそんなに暑かったかなあ?
魔力光に数分照らされてはいたみたいだけど・・・
確かに、なのはの魔力光は色が変わったけど、今のなのはにも炎熱の変換資質は無いからちょっと眩しいだけだったはずなの。
・・・・うん、いろんな考え事は後にするの。今はただ、共に困難へ立ち向かってくれるパートナーが出来たことを喜ぶの。
「ありがとう。コウくん。」
未来のことはもうほとんどわからないけれど、だからこそ自分を信じて進んでいくんだね。迷いで足が止まってもきっと彼が背中を押してくれる。
私にはたぶん、たくさん辛いことや苦しいことが起きるだろうけれど、同じくらい嬉しいことや楽しいこともあるんじゃないかなって今は信じられる。
そんな風に思えることが嬉しくて。精一杯の感謝を込めて私は彼の右手を握り締めた。
これでおはなしが半分くらい終わったの。でも、おはなしすることはまだまだあるの。
後書き
ラストの雰囲気で上手く伝わっていれば良いのですが、今話で第一章が終了です。
人生で初めて物書きの真似事をしてみましたが、ここまで大変だとは。
にじファンで50話とか100話とか投稿されてた作者の方々って本当に凄かったんですね。。。
私がこの話を書き始めた動機ですが、端的に言ってしまえば、「枯れ木も山の賑わいだよね」ということです。
拙作がこの新たな二次創作ファンサイトの賑わい増す事に僅かでも貢献できるのならば、それに勝る喜びはない。そういった思いがきっかけとなり、打鍵を始めました。
ナイナイ尽くしの物書きモドキですが、完結までは不屈の心で頑張ろうと思います。なのはさんの奇行、ゲフン、行く末を生暖かい目で見守ってやってください。
最後になりましたが、二次創作ファンへ新たな活動の場を提供してくださった肥前のポチ様に感謝を。
没ネタ?
「イ"ダダダダ!なのはさん!!藤原さんの右手が砕けそうですよ!!」
「なのは『さん』?」
「ア"ーッ!!!」
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