歌集「春雪花」
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17
苛立ちを
隠せぬ日々に
空しさを
消せぬわが身を
思うものなし
彼を想う程に、日々に苛立ちを覚える…。君は今、一体誰と過ごしてるのだろう…好きな人が出来たのでは…。
いっそのこと、死んで消えてしまいたい。そんなことを考えても、そんな私を思ってくれるものなんていない…。
そしてまた…彼のことを想う…。
降り頻る
春雨の如く
我もまた
落ちてや流れ
逃れたきもの
この止まない春雨の様に、降ってはどこかへ流れて行ければ…。
私はここへ居たくない。彼との記憶が多くて…。
この苦しみから逃れたい。いつかは来る…彼の幸福を見る勇気もなく、それに堪えられそうもないから…。
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