歌集「春雪花」
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
13
君 想い
眠れず我が身を
抱きにける
ただ会いたきと
口にするなれ
寝付けずにいれば君を思い出し、余りの苦しさに自らを抱くしかなかった…。
ただ…会いたい。この想い伝われと願い、そして感情を抑えられずに涙する…。
会いたいよ…。
想いては
痛みし心に
聖人を
思いて今日も
溜め息を吐く
エレミアと言う預言者は、妻に先立たれた時、神に嘆き悲しむことを許されなかった。ただ、溜め息を吐くことだけを許された…。
私は聖人ではない。ただの人…。同性愛者の私は…許されるのだろうか?
エレミアの哀歌を聴きながら…。
ページ上へ戻る