ハイスクールD×D大和の不死鳥
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31テロ
部屋にいるほとんどの者が停められいた。
「これはギャスパーか?」
俺がつぶやくと、サーゼクスがうなずいた。
「ああ、そうだろうね。おそらく会談を狙ったテロだ」
テロか……まあ、テロぐらいあるか。
サーゼクスはグレイフィアと話し合いを始めた。
動ける人数を確認すると、お偉いさんの全員と俺の手を握っていたリアス、他にはゼノヴィア、木場、イリナ、ヴァーリそしてイッセー
「ヤマトは聖魔フェニックス、イッセーは赤龍帝を宿す者、祐斗は禁手に至り、イレギュラーな聖魔剣を持っているから無事なのかしら。ゼノヴィアは直前になってデュランダルを発動させたのね」
リアスは冷静に状況を整理し、ゼノヴィアは聖剣デュランダルを異空間へ納めながら言う。
「時間停止の感覚はなんとなく、体で覚えた。――停止させれる寸前にデュランダルの力を盾に使えば防げると思ったけど、正解だった」
ゼノヴィアってスペックマジで高いなぁ。
で、外を見てみると新校舎が攻撃されていた。
黒いローブ姿の魔術師で、かなりの人数が攻撃していて攻撃の音が鳴り止まない。
アザゼルは敵が魔術師で人間が悪魔のように力をふるえるようになった存在だと説明し、さらに譲渡系の力でギャスパーの時間停止の神器の力を増大させて暴走させていることを説明した。
「ギャスパーは旧校舎でテロリストの武器にされている……。どこで私の下僕の情報を得たのかしら……。しかも、大事な会談を付けねらう戦力にされるなんて……ッ! これほど侮辱される行為もないわっ!」
リアスは全身から紅いオーラを放ちながら怒りを露にした。
「そうだな。雪、秋、レナも捕らわれてるはずだ」
俺も全身から黄金のオーラを放つ
「ちなみにこの校舎を外で取り囲んでいた堕天使、天使、悪魔の軍勢も全部停止させられているようだぜ。まったく、リアス・グレモリーの眷属は末恐ろしい限りだ」
アザゼルがリアスの方に手をポンと置くが、リアスは容赦なく払いのけた。
払いのけられたアザゼルは嘆息しながらその手を窓に向ける。すると、外の空に無数の光の槍らしきものが出現して、バッ! アザゼルが手を下げるのと同時に光の槍が雨となって、魔術師たちに降り注ぐ。テロリストどもは防御障壁を展開するが、それをなんなく貫いて一掃してしまう。
ふん…‥ざまあみろ!
アザゼルの一撃でかなり数は減ったが、また再び新たな敵が転移してきて攻撃を再開する。
「さっきからこれの繰り返しだ。俺たちが倒しても倒しても現れる。しかし、タイミングといい、テロの方法といい、こちらの内情に詳しい奴がいるのかもしれない。案外、ここに裏切り者がいるのか?」
呆れるようにアザゼルは息を吐く。
「ここから逃げられないんですか?」
イッセーの質問にアザゼルは首を横に振る。
「逃げないさ。学園全体を囲う結界を解かないと俺たちは外へ出られない。だが、結界を解いたら人間界に被害を出すかもしれないだろ。俺は相手の親玉が出てくるのを待っているんだよ。しばらく篭城していれば痺れを切らせて顔を出すかもな。早く黒幕を知りたいもんだ。それに下手に外へ出て大暴れすると敵の思う壺かもしれないってわけだ」
じゃあこのまま待つのかな?
「というように、我々首脳陣は下調べ中で動けない。だが、まずテロリストの活動拠点となっている旧校舎からギャスパーくんを奪い返すのが目的となるね」
と、サーゼクスが言う。まっ、あいつに動きを停められてる間に他の奴にグサッと殺されたらマズイもんな。
「お兄さま、私が行きますわ。ギャスパーは私の下僕です。私が責任を持って奪い返しに行きます」
強い意志を瞳に乗せて部長が進言する。サーゼクスはふっと笑う。
「言うと思っていたよ。妹の性格ぐらい把握している。――しかし、旧校舎までどう行く? この新校舎の外は魔術師だらけだ。通常の転移も魔法に阻まれる」
「――つ」
リアスが口ごもる。俺は口をだす
「俺なら旧校舎まで転移できます」
「え!?」
「俺が以前にパーティーに殴り込んだときに使いました。魔法で妨害されずに転移できる」
「それなら部室までいけるな」
「ちなみにどこに出るの?」
「俺の考えでどこでも行けます」
「なら、私とヤマトで決定ね」
「俺も行きます!」
と、イッセーが手をあげた
「そうだな、三人は転移可能性だし、ギャスパーを助けるならイッセーを連れて行ったほうがいいな」
「そうね。行くわよ、ヤマト、イッセー」
「「はい!」」
転移準備をしているとアザゼルがイッセーに何か渡していた
「待っていろ四人とも!」
俺達三人は炎のなかに消えていった
続く
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