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ファンタシースターオンライン2 the bluestory

作者:Sノワール
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第五話 安らぎ

 
前書き
アリア「ねえ、作者さんって何歳?」

作者「む、それは…答えられん!」


アリア「何で?教えて…」


作者「や、止めたまえ!そんな子猫のような目で見るのは…」


アリア「じー…」

作者「あ、わわわ…じゃあ第五話行ってみよー」


アリア「あ、逃げた…」 

 
アリアの襲撃から数時間経ち、ジルベールはアリアをナハト家へ連れて行った

アリアはこれまで研究室で過ごしていた為、研究室が凍結してから家無しなのである


そこで身元引受人のジルベールがアリアをナハト家に居候させたのである

姉、妹達も了承し、服もカルアの昔着ていた服をお下がりとして頂いた




そしてアリアはいまナハト家の大浴場で湯船に浸かっていた



アリア「ふう…」


お風呂に入るのは何年ぶりのか…今にも眠たくなったアリアであった


アリア「…ん!(チャポン!)」


アリアは深くなっている湯船の中央に潜ってみた


アリア(すごい…プールみたい…)

そしてアリアは立ってみた


水嵩はアリアの首元まであった


ナハト家の湯船は中央に向かって段階的に深くなっているのである

腰掛けての入浴が可能なので老人でも簡単に入浴出来るのである




ジルベール「湯加減はどう?」


と外からジルベールの声が聞こえた


アリア「うん!とても良いよ」


ジルベール「良かった…あ、湯船の真ん中には…」


アリア「ジル!このお風呂プールみたいだね!」


ジルベール「え、立てるの?」

アリア「うん!首元まであるからびっくりした」


ジルベール「そうか…」


アリア「あ、もう少しであがるね」


ジルベール「もうご飯出来てるから」

アリア「はーい」




アリアはもう一回潜り、湯船から出て脱衣場に入った


濡れた体をバスタオルで拭き、ジルベールが用意した服を着た


それはピンクの可愛らしいワンピースで、ハートの刺繍が施されていた


脱衣場を出たアリアは、出てくるのを待っていのかジルベールを見つけた


アリア「おまたせ」


ジルベール「そのワンピース、似合うな」


アリア「えへへ…ありがと…いこ?」


ジルベール「ああ」









二人は夕食が並べられているキッチンへと向かった


リシア「あ、やっと来た!」

アーシア「にぃに、アリアおねえちゃん!はやくはやく!」



妹達はアリアと完全に打ち解けており、アーシアに至ってはもう一人お姉ちゃんが出来たとはしゃいでいた




アリア「わぁ…美味しそう…」

ジルベール「そうかな?普通の和食だけど…」


アリア「私、長い間ジャンクフードしか食べてなかったから…」


カルア「それは大変だったわね…」


リシア「早く食べてみて!美味しいから!」


アリア「うん!」


ジルベールとアリアは席に着いた


アリア「……」

しかしアリアは食べようとはしなかった


ジルベール「アリア?どうした?」


アリア「ジル…この二本の棒のようなのどうやって使うの?」

ジルベール「え?箸を知らない?」


アリア「はし?」

カルア「こう使うのよ」


カルアはアリアに箸の持ち方、使い方を教えたが…

アリア「うーん…こうかな?」


アリアはなんと僅か数秒で箸をマスターした


カルア「凄いわね、もう使えるようになったの」


アリア「意外と簡単…」


アリアの恐ろしい学習能力であった…



アリアはジルベールの食卓を見ていた

アリア「ジル…なんか量多くない?」


ジルベール「ん?」


ジルベールの食卓にはでかい丼に山盛りになったご飯、これまたでかい味噌汁、またまたでかい焼き魚に豚肉のしょうが焼き


アリア「ジルって…野菜嫌い?」

ジルベール「………ああ…」


アリア「よく太らないね…」

カルア「それ以上に動いているからこの量食べても太らないの」

ジルベールの運動量は普段彼の流派、ナハト流の修行で体を激しく動かす為、この量でも体重が増える事はない、むしろ減るのである

アリア「……(パクッ)…美味しい…」

アリア嬉しそうにバクバク食べた


カルア「美味しいかしら?」

アリア「はい!とても美味しいです!」

満面の笑みで美味しそうに夕食を食べるアリア


ジルベールもそれを見て自然と笑顔になった

アリアも一人の女の子、こうして笑うことも出来る







夕食を食べ終えたジルベール、その足で何処かへ行った


アリア「アーシア、ジル何処行くの?」


アーシア「にぃにはどうじょうで、しゅぎょうしてるの」

アリア「道場?」


カルア「この奥よ」


カルアはアリアを家の奥へと連れて行った


そこに襖があり、それを引くと広い空間が現れた


手前には畳が敷かれており、一段降りて木で出来た床があった


その中央にジルベールが木刀(鞘に納めている状態)持って立っていた


と、不意にジルベールの右側から矢が飛んできた

アリア「あ!危な…」


バキィン!!


ジルベールはその矢を木刀で叩き落とした

そして続け様に矢が全方位から飛んできたが、ジルベールをこれを避けもしないで全部木刀で叩き落とした

アリア「すごい…」

カルア「最初、ジルはこれが出来なかったの…お父様から指導を受けて努力をしてやっとナハトの当主になったのよ」

アリア「ジルの師匠ってジルのお父さんですか」

カルア「そうよ、でもお祖父様からが多かったかな…お祖父様は歴代のナハト家の中で最強の当主だったから」

そう話している間にもジルベールは飛んでくる矢を叩き落としている


アリア「……私と…全然違う…」

アリアは自分の右手を見て

アリア「私のこの力…努力をして手に入れてない…研究室で無理矢理手に入れたもの…ジルと全然違う…ジルは努力をして汗水流して手に入れたもの…私がジルに敵わないはずだもん…」


カルアはアリアの肩に手を掛けた

カルア「なら、あなたも闇夜(ナハト)流の修行してみる?」


アリア「闇夜流…ジルの技ですか?」

カルア「そうよ、私達は全員闇夜の技を習得してるの」


闇夜(ナハト)流は元々一子相伝の流派であり、主に親から子へと受け継いでいたのだった

しかし、ジルベールの祖父が受け継ぐ者だけに闇夜流の全てを教え、その他の子供には戦える最低限の技を教えるようにしたのだった


闇夜流は主に高速移動技の刹那を主体とした亜音速を超える超高速戦闘である

その技は目視不可能で常人では見切る事が出来ないのである

アリア「私に…出来るかな……ううん…自分を変えたい………カルアさん私、やってみます!」


この日からアリアはジルベールと共にこの道場で修行することになった














そしてその夜、修行を終えたジルベールは風呂に入り、寝巻きに着替えて自室へと向かった


部屋に入るとピンクのパジャマを着ていたアリアがいた


ジルベール「アリア!?なんでここに?」


アリア「あの…ジル……」

アリアは頬を赤めながらモジモジして


アリア「一緒に……寝ていい?」

ジルベール「……………は?」

ジルベールは思考回路が一時的にフリーズした

アリア「だめ?……」


ジルベール「あ、いや…アリア、あのさよーく考えろ、年頃の男女が同じベッドで一緒に寝るって…」


アリア「……(子猫のような目で)」

ジルベール「………わかった…良いよ…」

ジルベールは電気を消してベッドに横になった

アリア「じゃあ、お邪魔します……よいしょ…っと」

シングルベッドの為、二人の距離がかなり近いのである


アリアはとある事に気付いた


アリア「月の光…明るいね…」

ジルベールの部屋は大きな窓があり、夜になればアークスシップの大気ドームにホログラムされた月の光が指すのである

ジルベール「俺はこの月が好きだな…見ていてとても落ち着くし…ゆっくりと眠れる」


アリア「私も…なんか良い…優しくて…包んでくれる雰囲気だよね」

アリアはジルベールをぎゅっと抱き締めた

ジルベール「ちょっ!?アリア?」

アリア「……あったかい……気持ち良い……」

アリアに抱き締められたジルベールは動揺したが、アリアの可愛らしい笑顔を見て次第に落ち着いた

アリア「ジル……わたし……しあわせ………ふにゅう………すぅ……」


アリアはそのまま深い眠りに就いた

ジルベールに抱き付いて気持ち良さそうに寝ているアリア、つい先刻まで殺すことに快楽的になっていたあの時のアリアとは違う、ただ一人の普通の女の子である

ジルベール「気持ち良さそうに寝やがって…」

ジルベールはその頭を優しく撫でた

アリア「ん……うにゅう……すぅ………」


ジルベール「おやすみ……アリア……」


ジルベールも深い眠りに就いた


月が深い眠りの二人を優しく包んでいた

程好いその光は二人の眠りに安らぎを与えるかのようであった…



 
 

 
後書き
今回は短めです


ジルベールの家族


カルア・ナハト 種族ヒューマン 年齢22歳
イメージ声優 堀江由衣

ジルベールの4つ上の姉、ナハト家次女
物腰柔らかい雰囲気で優しい性格、時々厳しい態度も取ることもある。彼女の料理は天下一品の美味さ
回復テクニックが得意でアークスシップのメディカルルームで働いている


リシア・ナハト 種族ヒューマン 年齢16歳
イメージ声優 石原夏織

ジルベールの2つ下の妹、ナハト家三女
活発で元気な性格で、かなりのブラコン。現在アークス養成学校、ハルシオン高校第一学年
末っ子のアーシアが他人に泣かされた時、途端に性格が激変し、超攻撃的な性格になる


アーシア・ナハト 種族ヒューマン 年齢14歳
イメージ声優 小倉唯

ジルベールの4つ下の妹、ナハト家四女
完全的に…いや、最早重度のブラコンで、ジルベールにいつもくっついていないと泣き出してしまう程のブラコンである。現在アークス養成学校、ハルシオン中等部第二学年


 
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