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大神桜絵巻

作者:蒼鈴六花
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第3巻 村人と出会う

 
前書き
ギャグ要素増やしたいって思ってるのに減っちゃったよ。

うーん。
 

 
白いオオカミ!?それも二匹!とか驚いてる老人。

やぁ!面白人間な老人の前にいる久桜だよ!
頭でみかんはねさせてみかん傷まないのかな?とか思ってたら老人が話し始めたよ!

まさかあのイザナギと共に戦い恐ろしい怪物を退治したという、伝説の白いオオカミ白野威さまか?と言い始めてます。

俺とアマテラスは頭の上のみかんが気になってしょうがないです。

そんなハズはないわいと悩み始める爺さん。

じーーーーーーーーー。←(俺とアマ公のみかんに注がれる視線)

白野威さまにしてはちょっとトボけておるかのう?と爺さんが言う。

アマテラスは突然ミカン爺に唸る。

何じゃ!?ワシの悪口が分かったのか?じゃがトボけた顔をトボけてると言って何が悪い!と言う爺さん。

「いや、十分悪りぃよ!それに自分でも悪口って言ってんじゃねえか!アマ公にあやまれ!」

「な!?オオカミがしゃべった!」

「それより後ろから妖怪が来るぞ!隠れな爺さん!」

もたもたしてる爺さんの服を加えて放り投げる。

イッスンによるとあれが今国中に溢れてる妖怪らしい。ああやって人間から姿を隠し村に入り込んで悪さをするとか。

イッスンが電光丸抜いて妖怪に向かおうとしたけど先にアマテラスが飛び出す。

緑天邪鬼戦、開始!

「行くぜ!アマ公!」

「わん!」

吹き戻し(吹くとぴろぴろ鳴って、先に巻かれた紙が伸びて、吹くのやめると戻るおもちゃの事ね)で攻撃してくる。

「やる気あんのかてめぇらぁぁぁぁぁ!!」

ずぱぁっと思いっきり切り裂く。思わず刀でつっこみしちまった。やべぇ俺、このままだと危険人物だ。今は狼だから危険狼か?

アマ公と妖怪を瞬殺し、妖怪の張った結界みたいなものがなくなる。
なんか、涸れた泉の辺りから草花がぶわっと生えて消えたと思ったら泉がきれいに元通りになってた。

そして幸と書かれた球がこちらに向かってきてアマテラスと俺の中に入ってくる。
なんか暖かくてぽかぽかした感じになる。なんだろうさっきの球。

幸玉を手に入れたじゃねェか!ってイッスンが言う。

「さっきの幸玉っていうのか」

妖怪どもを退治した時に枯れた泉に水が戻ったのは、妖怪どもに抑え込まれていた土地の神サマの力が復活したからだそうだ。

「土地神を抑えるほどの力をさっきのやつらが持ってた事に驚きだよ」

「まぁ、オイラもそう思うけどよォ……」

イッスンもそう思ったらしい。ともかく、人はそれを神の力の降臨、神降ろしと呼ぶようだ。

「神降ろしかー」

キレイな自然が蘇れば蘇るほど、大神サマであるアマ公は力の源である幸玉を得られるようです。

「おいおい、幸玉は俺にも入っていったぜ?俺は神様じゃねぇんだが」

「それはオイラにもわからねェ」

イッスン曰く、今は神様信じる人あんまいないからアマ公の力は弱まってるのだとか、皆幸せいっぱいになった時、アマ公は全盛期の力を取り戻せるらしい。

「幸せ一杯になった時俺はどうなるんだか」

そう思っていると、イッスンがここ最近妖怪どもが急に増えて来やがったぜェと言う。
それに、さっきのミカン爺も俺達の事がただの狼に見えてたみたいだしと。

「そうなんだよなぁ、隈取とか神器が全く見えてない感じだったな」

人間には見ることができないほど神サマの力は弱まってるようです。

「ていうことは俺のはただの力不足?狼レベル1とか?せめてレベル2になってるといいな」

イッスンは何かぶつぶつ言ってて聞こえてないようだ。じーっと見るとはっとなって。

イッスンガが案内するらしいです。旅は道連れ、三人連れとか。
まぁ、だがその前に……

「おう!だが、まずは泉近くのつづらだぁ!!」

ちなみにつづらからは餌袋(豆)が入ってた。動物のえさだ。動物達にあげよう!
ついでとイッスンに道中扇とかいうアイテムの説明をしてもらった。

旅先で手に入れた物とかを使ったり確認できたり、色んな事ができる便利なアイテム。

階段を下りて村に向かう途中爺さん発見。でも気絶してる。
虚無僧がいて、後ろから邪悪な気配がと言い出した。妖怪が出てきたのでびっくりしたけど、アマテラスと一緒に倒す。

普通の人間には見えぬ戦いワシには見えた!って言って戦いにかかった時間を教えてくれた。なんか幸玉出してくれました。肌がすごく青いけど大丈夫ですかね?

さ、村に行こ。

途中、すずめにさっきのえさをあげました。癒されて、幸玉もでて良い事づくしだな。
これから動物見かけたらえさやろ。

よかった。村人は全員元に戻って普通の生活に戻ってた。
なんか立て札のある家があったから立て札を読んで見ると。

天下無双の太剣士、スサノオの家と書かれていた。
字が間違ってる。

「バカ丸出しだな。なんだよ太剣士って、太ってんのか?」

それから先に進むと大きな岩が道を塞ぎ、商人が困っていた。
岩をどかしたいけど肩が重くて思うように力が入らない。何かに憑かれたのかもと言ってる。

いや、力が入ってても自分の何倍もある大岩動かせるわきゃねぇだろ……
そう思ってると妖怪出現。

琵琶っぽい楽器に乗った赤い天邪鬼。顔の紙はロって書いてる。
イッスンによると赤天邪鬼と言うらしい。まんまな名前で。

なんか尻をぺんぺんして挑発してます。ガキか!

赤天邪鬼をアマ公に任せ、俺は二匹いる緑天邪鬼を倒す。

全員倒すと結界がなくなり、また草花をぶわっと生えて消える。木や草花が生い茂り、幸玉が出てきて俺達の中に入って行く。

なんか急に体が光り始めた。

「お……おい、兄ちゃん達体が急に光りだしたぜェ?」

「……」

「なんなんだろうな?」

「とりあえず、道中扇で見てみれば分かると思うぜェ?」

「道中扇便利だなおい!」

道中扇を開くと何かの項目がでた。
アマテラスは体力、墨、胃袋、財布。とあった。神通力ってこんな効果があるのな……

えーと俺はっと。

「力、武器、桜、界。力と武器は分かるけど、桜と界ってなんぞや?」

「兄ちゃんの謎は深まるばかりでィ……」

「とりあえず力を上げとこ。そういやさっきのおっさんは?」

すっかり体が軽くなったけど大岩は動かせないと。当たり前だろ!!

おっさん曰く、外に出る唯一の道のようだ。なんかこの人、狼にスサノオってやつを連れてきてくれとか頼んでるし。

スサノオって太剣士とか立て札に書いてたバカか?英雄の子孫らしいけど。

その前に村を散策だ!いやー、まっすぐ行ったら戦闘があったから村人に話しかけたりしてないんだよね。

おっととうさぎ発見えさやりえさやり、あーうさかわいいー。

よしうさぎにえさやったし!さっそくあの美人さんに話しかけよう!
近づいたらアマテラスと一緒に撫でてもらえました。犬好きのようです。

あらオオカミさん達こんにちはとか、お名前はなんていうの?って狼にも普通に話しかけてくれる天然のクシナダさんです!

「おう!俺は白渡久桜だ!よろしくクシナダさん!」

「あらあら、オオカミなのにしゃべれるの?じゃあ、こっちのオオカミさんもしゃべれるのかしら?」

「んー、残念ながらアマ公はしゃべれないんだ」

「くぅーん」

「残念だわ……」

イッスンも会話に参加する。
クシナダさんは酒を造ってるらしい。

「へー、クシナダさんってお酒造ってるんだー」

でも稲刈りは一人じゃ大変で毎年スサノオに手伝ってもらってるようです。

「ワンちゃんと久桜ちゃんを見てるとついお話がしたくなっちゃうわ」

「そりゃよかった!この体じゃ稲刈りは、手伝えねぇけど話はするよ!」

「ふふ、ありがと久桜ちゃん」

クシナダさん曰く、スサノオって奴は村に住むちょっと変わった人で、大きな剣を背負っていつも鍛錬に励んでるらしい。

「いつも鍛錬してるのか」

なんでも伝説の英雄イザナギの子孫だとかなんとか、酒も大好きでよく買いに来るらしい。

スサノオにも挨拶してあげてねーと最後に言われた。

「ふーん、じゃ、後で行ってみるよ!」

それからクシナダと別れ、今度は犬を連れ、虫を持っている少年の所に行ってみる。

弱っちそうなヤツらとかいきなり言われた。

「俺はそこまで弱く見えるのか?」

「うわ!オオカミがしゃべった!こっちのオオカミもしゃべんのかな?」

アマテラスが話せない事を言って、なにやら少年は唐突にオイラの犬のハヤブサに勝てるか?とか言い始めた。

ここで!ムシカイの少年によるゲーム説明!

少年の母親が番をしているという畑から少年の母親の攻撃をかわし大根を掘り出せ!以上!

現在のハヤブサの記録9本!畑には10本植えられている。なお母親の拳骨は痛い。

まずは、アマテラスからゲーム開始!

「わん!」

……しばらくお待ちください。

そして、俺の番。

……しばらくお待ちください。

終了ー!結果発表です!

アマテラス:10本 俺:10本

俺達の勝ちー!え?なに?途中経過も言え?しかたねぇな。

アマテラスは筆業を駆使して拳骨母ちゃんを怯ませ、その隙に大根掘り掘り。
俺は刀が見えないことをいい事に拳骨母ちゃんの頭の上にある水の入った入れ物を切り裂いて怯んでる間に大根掘りました。

ずるい?邪道?大人気ない?はて?なんのことやら。
なんか最後に変な形の大根出てきたよ。

少年と愛犬ハヤブサはこの変な形の大根を追い求めてた様子。

「お前らこれ追い求めてたのかよ」

お前らハヤブサの記録を破って大根10本全部掘りに成功したのか!?とやや興奮気味に少年は叫ぶ。

「ああ」

少年は素直に負けを認め、挑戦出来る目標が出来てスがスがしい気分だとか言ってる。
ええ子らやー。

幸玉が出てくる。ハヤブサにもえさをあげると幸玉がでた。

次は川で洗濯してる婆さんの所へ。

婆さんは最近妖怪が出てくるから気をつけるんだよと狼の俺等に注意してくれる。
ええ婆さんや。

イッスンがアマテラスは白野威の生まれ変わりだって言ってオイラと兄ちゃんとアマ公が組めば妖怪どもなんか物の数じゃねぇとか言ったけど。

婆さんは何かに悩んでるみたいであんまり話ができそうにない。

「なんか悩み事で話を聞くどころじゃねぇみてぇだな。なぁ、婆ちゃん何に困ってんだ?」

「あれまぁ!オオカミがしゃべった」

多少驚いたものの婆さんは話してくれた。物干し竿がなくなって困ってるようだ。

「アマ公、画龍で直せないかな?」

「わふ!」

アマテラスは画龍を使い物干し竿を出した。
婆ちゃんは喜んだが、最近妖怪がでた影響か、太陽が引っ込みがちでなかなか乾かないと言う。

「んじゃ、次は光明かー。アマ公、お願いできるか?」

「わん!」

それから婆ちゃんが夜になったら桜餅あげると言った。

「やった!桜餅だ!」

「わん!」

「アマ公も桜餅好きか?」

「わん!」

「そっか、夜が楽しみだな!」

「わふ!」

さーてじゃあ桜餅の前にスサノオの家に行きますか。

ん?もう時間?じゃ、この辺で、次回!スサノオの家に行くよ!
てきとーに次回予告やっちまったが、これからやった方がいいのか?

ま、そん時の気分でいいか!



 
 

 
後書き
次回ようやく問題のスサノオさん登場。

なんていうかきれいなスサノオ……いや違うな……どう表現すればいいのやら。

後、この小説は出来る限りサブイベントも書きます。ネタバレ注意です。
 
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