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Bistro sin〜秘密の食堂へいらっしゃいませ〜

作者:黒米
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罪と罰.2

.2
 暗がりの中、隠れた男を探すのは用意ではない。
だが、逆にそれは賢太郎自身も動かなければ見つからないと言うことである。
京極はただジッと黙って立っている。
痺れを切らした相手が、「おいテメェ!さっさと渡さねぇとブチ殺すぞ!」と怒鳴りつけた。
それと同時に、京極は何処からか視線を感じ取っていた。

 不穏な空間に静けさだけが漂い、一人のスーツの男が声を出した。
「もういい、殺せ。」
こいつが沢城だ。

沢城がそう言うと、周りの男たちが小刀を持ち出して京極に向けた。
その瞬間、ゴミ収集所の京極たちがいる一角だけライトが照らし出された。
太田がゴミ収集所のライトのプログラムにハッキングしたのだ。
隠れていたもう一人の男も、照らし出された。
ちょうど賢太郎は照らされない位置にいて、見つかることはなかった。

いきなりの出来事に、慌てた二人の男たちが襲ってきた。
京極は、背後に隠れていた男の攻撃を避け、溝内に一発。
続いて、正面からの男の攻撃を小刀を持った右手を蹴り飛ばして防ぎ、
そのまま、男の首を掴んでへし折った。
後ろの男がまた攻撃してくるのを左手で止め、今度は体にめり込むほどの勢いで
心臓の近くに指を突き刺した。
男は息ができずに、その場に倒れこんだ。

その時、一発の銃声が響いた。

「おい、こっちを向きな!」
京極がそちらを向くと、沢城ともう一人の男が小次郎に銃を突き付けていた。
「コイツ、お前の仲間だろ?言うこと聞かねぇと頭ぶち抜くぞ?」
「そんなやつ知らん…。」
「知らねぇなら、殺されても文句はねぇよな〜?」
「クッ…。」

沢城は男に、人質の始末を命令した。

沢城の拳銃は京極の眉間を狙い、男の拳銃は小次郎の頭に突き付けられて引き金に掛かった指が今にも引かれそうだった。 
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