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緋弾のアリア  異端者にして転生者

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イ・ウー編
魔剣と秘められし過去
  第八弾 襲来

 
前書き
更新が遅れてしまい申し訳ありません 

 
それからはキンジが風邪をひくいがいには特にたいした出来事はなく一週間がたとうとしていた。

アドシアードまで後二日。

「久し振りだね。こうやって帰るの」

「ん?ああ、そうだな」

純粋に時間が合わなかったと言うのが大きいがヒステリアモードの性で女性から距離を置き気味のキンジである。残念きわまりない性格を除けば美少女の白雪と二人きりなどとんでもないことであるのだが今回は護衛対象であるため仕方ない。

「だけど良いのか?」

「え?」

「チアだよ」

アドシアードの閉会式には女子がチアの格好で踊るのだが白雪も誘われていた。だが白雪は断っていたのだ。先程言ったように性格を除けば美少女の白雪が出れば宣伝になると思うのだが…

「駄目だよ。キンちゃんも知ってるでしょ?私は君を星伽の守り巫女…人前に出るのだって控えなきゃいけない。本来なら星伽の社から出るのもダメなの」

「良いのかよ…それで…」

「良いの…それで…」

白雪はキンジに笑みを見せる。

(良いわけ…ねぇだろ…)

キンジは頭を乱暴に掻くと目の前の電柱に花火大会の開催のポスターがあった。

「……白雪」

「え?」

キンジは指を指す。

「アレ行くぞ」

「アレ?……ええ!?」

白雪は驚愕の顔をする。

「一日くらい良いだろ?俺も護衛するし」

「でも…」

「嫌か?」

「ううん!」

白雪は首を横にブンンブン振って否定する。

「じゃあ明日行くぞ」

「うん!」

翌日(かもしれない)

どうやら今日は白雪とキンジで花火大会にいくようだな。たまには息抜きも必要だろうし仕方ない、生徒会業務は俺が変わりに処理しておこうか。

そして一人生徒会室に残りひたすら書類作業に明け暮れており、終わったのはすっかり日も沈むころだった。

「目、痛ぇ。」

無理もない。4時間机に向かい続け立ったからな。

ベランダに出て少し風を浴びる

「ちょうど、今やってるころか。」

俺は遠い目をして向こうであがってる花火を見る。

「そろそろ戻るか。」

生徒会室に戻り支度をして部屋に戻った。なんだか白雪とキンジがギクシャクしてたよな。またお前は.....。俺の胃痛の原因を増やさないでくれよ。ホントに胃薬が最近手放せないのに。

更に翌日(かもしれない)

何も起こらないと信じていたが起こってしまった。

ケースD7だ。最悪の状況だ。

俺は原作を知っているため地下倉庫へと向かった。

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「..........。」

と声を立てずに様子を伺う俺

「何で私なの?私なんか対したことのない魔女だよ?」

「ふ…随分謙遜するのだな。謙遜は日本人の美徳だがそうするものじゃない。事実お前はこの学校の中でも指折りの実力者だ…そういうダイヤの原石を探しているのだよ…我々イ・ウーはな…」

「..........。」

沈黙する白雪

「神崎・H・アリアには警戒されたがいとも簡単にことは運ぶようだな。これもすべてあの役立たずの武偵のおかげだな。」

「え?」

「遠山金次のことだ。やつが落ちこぼれ以外の何だ?」

「キンちゃんは落ちこぼれなんかじゃない!」
 
「ふっ、そう熱くなるな。」

「だがやはりアドシアード本番は簡単だったな…貴様を呼び出すのは…」

---------------------
(つまり白雪は自分からいったのか!?)


キンジは驚愕する。


「改めて歓迎しよう星伽 白雪…我らは君が欲しいのだ…必要なのだよ…」

「……………でも…」

「何を迷う…遠山 キンジは神崎 アリアと上手くやっていくだろう…あの男にとって貴様はもう用済みなのだよ…」

「………そう…だね……キンちゃんは…」

白雪は自らの足で歩き出す…ダメだこのままでは…白雪が行ってしまう。

「白雪!!!!」

「え?」

「ほう…来ていたようだな」

キンジは白雪を見据える。

「何処行く気だよ白雪…」

「キンちゃん…今さら何か用?」

白雪の目には感情がなかった…


「俺はお前の護衛だぞ…守りに来て何が悪い」

「じゃあもうその依頼取り消すね?それに私は自分の意思で行くの…ほぅっておいて…」

「させるかよ…お前を犯罪集団の仲間になんかさせるか…」

キンジはナイフを構える…

一瞬の交錯…だが気付けばキンジの首筋には白雪の刀…イロカネアヤメが突き付けられていた…

「っ!」

「無駄だよ…キンちゃんじゃ私には勝てない…」

「くっ!」

キンジはナイフで弾くと蹴りを入れる

「うぉおおおおおお!!!!」

キンジは走り出すとナイフを振るう。
だが全て白雪には見切られ掠ることもない…


「はぁ!」

「がっ!」

白雪の突きが防刃ネクタイに当たり後ろにキンジは吹っ飛ぶ…

(これが…白雪の本当の実力…)

キンジは咳き込みながらも立ち上がる…

(だが…集中しろ…よく見れば見えないこともない…意識を研ぎ澄ますんだ…)

キンジは目を細める。

「キンちゃん…」

白雪は駆け出す。

「うぉおおおおおお!!!!」

キンジも駆け出すと飛び蹴りを放つため飛び上がろうとする…だが、

「え?」

突然足が凍りつき動けなくなった…

(まさか白雪?若しくは魔剣の力か!?)

白雪の刃が迫る。

(し…ぬ…?)

その瞬間黒い影。

「......。」

ベジットの姿がそこにあった。

イロカネアヤメを素手で握り締めている。血が出てる

「仲間割れはタブーだったはずだがな。」

「ベジット!」

「人の相棒に何すんの!」

アリアが小太刀で突っ込む

かわされたから距離をとる。

「アリアだけでなくベジットまできたか。一度撤退するぞ。」

白雪は声とともにどこかへと消えた

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「とりあえず無事か?」

「ああ、なんとかな。」

「ふたりとも早く追うわよ!」

作者のご都合主義により説明だけをしよう。その後白雪と遭遇。最初は従おうとしなかったから説得するために戦うようだ。俺のアリアは追いつく

「しつこい奴等だ…」

魔剣はローブを脱ぐ…その下には雪の様な銀髪を揺らし…両手剣と呼ばれる剣を持つ少女だ…

「氷を抱いて眠らせてやろう」

「よう.....二年ぶりだな。」

「!?どういうことベジット!」

「実に久しいな。『滅界鬼』。」

「!?」

「アリア、お前に言うことがある。俺は........二年前までイ・ウーのメンバーだった。」
 
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