仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第百四十二話 獣人の力その四
「少なくとも退屈しないと思うから」
「それでは」
こうした話をしながらだった、月光達はまずはモンスター達とトレーニングを行いそうしてその後でだった。
ライダー達ともトレーニングを積んだ、その中で。
大兎はナイトと戦った、その彼と手合わせしながら言った。
「やっぱり」
「どうした?」
「お強いですね」
ナイトと実際に手合わせしたうえでの言葉である。
「秋山さんは」
「少なくとも場数は踏んでいる」
これがナイトの返答だった。
「それなりにな」
「だからですね」
「それは君も同じだと思うが」
「俺もですか」
「はっきり言う、君は強い」
大兎は、というのだ。空手で戦う彼もまた。
「少なくとも俺は全く手を抜いていない」
「そうなんですか」
「何度死んできた」
大兎への問いだった。
「その戦いの中で」
「わからないです」
「そうだな。それだけ死んできたからな」
それ故にというのだ。
「君もな」
「強いんですか」
「心もな」
「そこもですか」
「俺はあまりこうしたことは言わない」
実際にその通りだ、ナイト即ち秋山蓮はこうしたことは他人には言わない、だがそれはあくまで普段のことだ。
「しかしだ」
「それでもですか」
「今は言う、あえてな」
「それでは」
「君はその強さでだ」
ナイトはさらに言う。
「一つの戦いを終わらせた、そしてだ」
「この戦いもですね」
「終わらせるつもりだな」
「出来れば」
ナイトのランスでの攻撃を防ぎつつだ、大兎は答えた。
「そうしたいです」
「そうだな、君一人で出来なくてもな」
それでもだというのだ。
「仲間がいるな」
「月光達ですね」
「そうだな、彼等が」
「そして」
大兎はナイトも見た、そのうえでの言葉だった。
「秋山さん達も」
「そう言ってくれるか」
「そう思っていいですか?」
「頼りにされる分だけは戦ってみせる」
これがナイトの返答だった、大兎の問いへの。
「そしてだ」
「スサノオにですね」
「最後には笑うのは俺達だ」
「そういうことですね」
こう話してだ、そしてだった。
大兎はナイトと手合わせもした、そうしてだった。
トレーニングをした、その後でだった。
戦士達は食事も楽しんだ、その食事はというと。
カレーだった、月光はそのカレーを不機嫌そのものの顔で見てそのうえで美雷に言った。
「またか」
「私が作ったんじゃないよ」
「そうなのか、ならいいがな」
「どうしていいの?」
「御前の作りる料理はまずい」
こう言うのだった。
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