日本帝国ハ

昭和５年----------

ある一人の少女が将校になった---------- 

日の丸が青空に靡く、初夏の東京は何時もの光景で飾られていた。
まだ、東京に来て三年もなっていない。

璃空はお気に入りの喫茶店で何時も頼むブラックコーヒーを飲んでいた。
ここの喫茶店はよく軍人がよく来る。
璃空も軍人である為、よく此処に来る。

『それにしても、陽治は遅すぎるな』

待ち合わせ時刻から三十分たっていた。
重要な話があるのに･･･

カランカラン

扉の音がなり、璃空は向いた。
そこに居たのは陽治であった。

『陽治、遅すぎるぞ。』

『すみません、璃空様。大臣の秋波殿との会議がありまして･･･。なんでも、急な会議でありまして。』

『わかった。許そう。』

璃空は飲んでいたコーヒーカップを置いた
陽治は喫茶店のオーナーにコーヒーを頼み、璃空の話を聞いた。

『璃空様、話とは？』

『嗚呼、我がこの国の将校になった。』

『おお、それはめでたいことですな。』

陽治の頼んだコーヒーが届くと、陽治はコーヒーを一口のんだ。
タイミングを合わせているような感じで、璃空もコーヒーを飲んだ。

『陽治を読んだ理由は我の補佐官として我を支えて欲しいが良いか？』

それを聞いた陽治は

『是非とも、璃空様の補佐官として、立派に支えて見せまする。』

『嗚呼、ありがとう。明日は我が将校となる任命の日だ。しかと支えてくれ。』

『はっ！』

陽治は笑顔で、璃空の目の前で跪いた。 

将校任命のシーンは第二話です

お楽しみ