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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第五章 楽園
  第12話 忘れられた記憶

 
前書き
明日のテストが現代国語と家庭科というとても楽な教科なのでテスト期間中ですけど投稿することになりましたー。

あとすいません。少し変更点を。

僕の名前、『gucci』ってしていましたが、それを友達に見せたところなんか読みにくいっていうことで『グッチー』にしようとしたら既に使われているという涙目な状況でして(汗)

ということで、携帯アプリで使っている『ラーフィ』というユーザー名に変更しましたー。

つまり、『gucci』→『ラーフィ』に変更いたしました。はい、それだけです。これから『ラーフィ』としてよろしくお願いします! 

 
士道と上条はいつもの朝を迎えていた。

その日は、四糸乃が急に具合が悪くなったり、凜袮が鍵を無くしかけたり、ASTからの通達があったりと何だか騒がしかった。

凜袮が上条と士道をデートに誘い、三人でのデートが始まった。

さすが士道だ。








そう。



士道は6月28日の記憶を失った。





そして今日は、二回目の6月28日。



ーーーー
ーーー
ーー





上条「………どういう状況でせうか?」

上条が見ているのは凜袮が士道の指を舐めているところだった。

うん、確かにアイスが指に落ちてしまうのはあることだけどね?流石に他人にそれを舐めさせるとは……

さすが士道だ。

士道「も、もういいから離してくれ!」

その言葉を聞いた凜袮は士道の指を離す。流石の士道もこのことには疑問を覚えたようだ。



さあ、選択肢の時間だ。



凜袮を問い詰めるか


凜袮を心配するか





士道が出した答えはーー



士道「……凜袮、大丈夫か?顔色悪いけど……」

心配する、だ。

凜袮「え?う、うん……大丈夫だよ。ちょっとアイス食べ過ぎちゃったみたい……」

士道「そっか。あんま無理すんなよ」

凜袮「うん……それも、そうだ………ね………」

と、突然

ふらっと凜袮が転けそうになった。

士道「お、おい凜袮!」

凜袮「だ、大丈夫……貧血ぎみなのかな……」

上条「大丈夫か?」

凜袮「平気平気。少し休憩すれば、すぐ良くなるよ……」

上条「なら、少し休むか」



ーーーー
ーーー
ーー



あの後、凜袮がもう大丈夫だと言ったので、家に帰ることにした。

士道「(凜袮に頼りすぎたから……こんなことになったのか……?)」

士道は今までの自分の行動を振り返り悔やんでいた。

上条「(これはかなりヤバイな……)」

上条は凜袮をチラッと見なが危機感を覚えていた。

凜袮「………」

凜袮はいつもの笑顔と元気さは何者かに取られたようになくなっていた。


ーーーー
ーーー
ーー




凜袮「今日の夕飯どうだった?」

士道「もちろん、美味しかったよ」

結局凜袮に飯を作ってもらうことになってしまった。

凜袮「〜〜♪〜〜♪」

先ほどとは変わって、取られた元気と笑顔が戻ってきたように楽しそうに皿洗いをしていた。

そんな中、士道は勇気を振り絞って凜袮に言った。

士道「な、なあ凜袮。最近凜袮に頼りすぎてると思うんだ。だからさ、もう夕飯とか朝飯とか作りにこなくてもいいぞ……」

凜袮「え?そ、そんなことないよ!」

士道「でもさ、本来これは俺のやることだし……テストもあるし、凜袮もこっちばっかり構ってられないだろ?」

凜袮「そんなこと……」

士道「だから、さ……」

凜袮「やっぱり、私……お邪魔だったかな……」

と、突然座っていた士道は立ち上がり、言った。

士道「そんなことねぇよ!凜袮がいてくれてすんげぇ助かってる!」

凜袮「じゃあ明日も手伝いに来ていい?」

士道「でもテスト期間ぐらいは……」

凜袮「いいの!別にこのままでもッ!体調管理もしっかりするし、士道の迷惑にもかからないようにする!だから心配しないでッ!!」

いつもの大人しい凜袮とは異なった怒りが混じった叫びだった。

士道「り、凜袮……!?」

凜袮「士道……ッ!」

士道「……分かった、分かった!でも無理な時は無理って言えよ!」

凜袮「うん。ありがとう士道」


ーーーー
ーーー
ーー



〜士道side〜


やっべ、勉強に集中できねぇ……一方通行、助けてくれぇ……

確かあいつはリビングにいたはずだな。ちょっと行ってみるか。










ん?誰かが話してる?

士道はリビングのドアの目の前まで来て、話し声が聞こえたのでそちらに耳を傾けた。


琴里「今までの霊波反応は不安定だったけど、さっき少しだけ安定していたわ」

安定?

一方「ほォ……」

琴里「ただ……」

ただ?

琴里「最終的には大きくひずんでさらに不安定になった状態よ」

マジかよ……

一方「暴走したら終わりってわけか……」

琴里「そうゆうこと。それこそユーラシア大空災になりかねないわ」

一方「………一ついいか?」

琴里「何?」

一方「そのユーラシア大空災ってのは何だ?誰が引き起こした災害だ?」

琴里「一番初めに生まれた精霊が起こした空間震よ。それも30年前にね」

一方「なるほどなァ……30年前なンて、生まれてねェしなァ……」

琴里「あら、親とか友達の一人も話題に出したことがなかったの?」

一方「俺には友達はいねェし、両親の顔なンざ覚えてねェ……本名も忘れてるぐらいだしな」

琴里「あ、ごめん……」

一方「気にすンな。それより、今はやるべきことがあンだろ?」

琴里「そうね……確かに想像していた以上に猶予がないのは確か。この不安定な『敵』を早く何とかしないと……」

かなり切羽詰まってるみたいだな……

士道は気づかれたら色々マズイと判断し、自分の部屋へと戻った。




ーーーー
ーーー
ーー




?「……やはりダメなのか……最早私自身も制御できない……」

夢の中で出てくる少女は、また呟いた。

?「一体なぜ……精霊の真似事をしても意味がない……?」

?「これが望む結果……か」

?「ならばやるべきことはーー」



夢は、閉ざされた。











































今日は、6月28日。 
 

 
後書き

 
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