ソードアート・オンライン~Guilty Player~
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第3話~イノシシの驚異~
前書き
ではでは3話です~!
どぞどぞ~
「・・・・・・・・・」
これは、そういう仕様なのだろうか?
キリトとクラインと別れて二十分。
僕は・・・イノシシの群れに追い回されていた。
一時間程前。
同じことがなかっただろうか?
確かに、あの危機的状況は僕に刺激をくれたけど・・・。
正直、飽きた。
というよりは、このイノシシに嫌悪感しか抱かないというか・・・・。
なんか、実際は違うんだろうけど、獣臭というか・・・嫌な臭いがするような気もしてきて・・・。
なんか、帰りたい・・・・。
心が折れそうな僕は、剣を構える。
「もつ・・・かな」
細剣“フレーリ”。フィールドに出て使い続けたからかもう、耐久値がぎりぎりになってる。
迎撃態勢をとり、足を止める。
向かってくる、イノシシの、群れ。
ソードスキルを使うとスキルディレイと言われる硬直が起こり、一定時間体が動かなる。しかし、これにはスキルそれぞれで異なり、簡単なスキル―単発技等―はスキルディレイが短い。
まぁ、つまり、ソードスキル発動直後は隙が生まれるということだ。
だから容易には使えない。使いどころがみそなのだ。
まぁ、でも。せっかく新しいの覚えたことだし・・・。使ってみたいのも事実。
「・・・よし」
僕は構え、剣に淡いライトエフェクトが宿る。淡い黄色を宿した僕の剣は、システムアシストに従って・・・。
「シッ!!」
一閃。
消えるように、草原を駆け抜ける。
細剣用単発広範囲技《ストリーク》。
イノシシの群れは動きを止め・・・ライトエフェクトを放ち、ポリゴン片となって消えた。
一匹を残して。
「なっ・・!」
しまった・・・。撃ち漏らしがあったとは・・・・!
イノシシはこちらを振り返り・・・突進してくる。
別に、HPが危ないわけじゃない。むしろ、まだ一撃もくらってないため、全開である。
でも、いや、だからこそ。
ここで、ダメージをくらいたくない。
と、いうか。
こいつには・・・イノシシなんかには・・・!
「絶対にくらいたくない!!!」
まぁ、ただのプライドなのだが。
それでも嫌なものは嫌なのだ。
「う・・・ごけ・・!!」
はやくはやくはやくはやく・・・!
迫ってくるイノシシ。
動けない僕。
・・・・・何この状況。
「ふぅ・・・」
僕は硬直されているフリをやめて、イノシシを突いた。
先ほどと同じようにポリゴン片となって消える。
「一人芝居・・・つまんない・・・」
相手がAIだしね。そりゃぁ、反応くれなかったらおもしろいわけないよね。
と、一人少しがっかりしながら、友達のいない自分のことを呪った。
先程使ったソードスキル《ストローク》。
これは《リニアー》の命中と威力が上がった強化版のようなもので《リニアー》となんら変わらない。そして、下級ソードスキルのスキルディレイは極端に短く、最短で1、2秒あれば硬直がとけるようなものもある。ついでに、《リニアー》や《ストローク》は2秒ほどで硬直はとけるのだ。
時間は午後4時55分。
あと5分でチュートリアルが始まる。
けど、
「間に合う気が・・・しない」
チュートリアルは最初の広場で行われるのだが、イノシシから逃げまくっていた僕は今どこにいるのかもわかってない。(マップを見ればすぐにわかることなんだけど、ナギ君は気づいてません)
街への方向もわかんないし・・・どうしよう・・・。
と、悩んでいたためか、僕は全く気づいてなかった。
推定、十五匹。
「・・・・もう、やだ・・」
イノシシの群れは僕を囲んでいた。
なに、まじで・・・。
僕はそういう体質なのだろうか?
《イノシシに好かれるor寄ってくる性質》
・・・・考えただけで最悪なんだが・・・。
まぁ、とりあえず、その問題はおいといて・・・
現状の打破に頭を使わなければならない。
相手は僕を包囲しているため、ソードスキルによる一点突破は逃げるためにしか使えない。
そして、そんなことは僕のプライドが許さない。
イノシシ畜生に背を向けて逃げるなど、絶対にやだ。
・・・・追いかけ回されていたときは、戦略的撤退だっただけだ。決して、逃げたわけじゃないぞ。断じて違うからな。
「・・・ほんと、どうしよう・・・」
なすすべがない・・・わけではない。やろうと思えば逃げれる。けれど・・・それはできればしたくない。
徐々に間を縮めてくるイノシシの群れ。
時間は・・・午後・・・五時。
目の前を、淡く、青い光が、覆った。
後書き
ふぅ~・・・終わった~・・・
疲れた~・・・
しっかし、アニメいいですね!
マザーズ・ロザリオ編は絶対感動しそうです!
それではまた次回・・・!
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