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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)

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帰還の日

さて、あれからの後事の説明をしよう。

あの結界内の出来事中、ナルトは試験中にいきなり豹変してしまった我愛羅くんを
助けるために暴れまわったそうだ。

その最中に四代目によって自身に封印された九尾とコンタクトがとれてしまい、
その中で共闘を結んだらしい。

まぁそれが切っ掛けなのか我愛羅くんを救うことに成功し、
二人で談笑していたところを四代目に発見されたらしい。

どうやらナルトには四代目の記憶を九尾に見せてもらっていたようで、
出会えた嬉しさの余り、飛び付いて四代目が気絶。
後日俺のところに搬送されてきた。

所々の破壊された箇所は俺が錬金術を使って直したり、
木遁とかいう珍しい術が使える男が直していた。

そして中忍試験の結果、見事ナルトは昇格を果たし、
借家で宴会となったのは忘れない。

更に自分の感情を優先させた五代目であるうちはイタチはそのまま解任。
火影岩に刻まれることなくその地位を落とされた。

後日、再不斬と白に付いてこないかと誘ったところ、
やることがまだ多く残っているとの事で、やむ終えず断念することとなった。

今回の事で復活を果たした四代目火影の波風ミナトは
ナルトと共に借家から自宅へと引っ越していき、この借家も
もうじき返すことになった。

日向家の屋敷へ行き、事情を説明すれば、
何とか残ってもらえないだろうかと足を掴むようにねだられ、
「別にもう来ない訳じゃないから」と説得しておいた。

そしてーーーーーー





「ユウジの兄ちゃん…ホントに行っちゃうってば?」

里の門の前。
そこには世話になった、もしくは世話をした者達で賑わっていた。

「そんなに悲しい顔をするなよ。
笑いこらえるのが大変だろ」

「鬼ですね」

「あぁ、鬼だ」

おいおい、世間では純真で超優しい男と聞けば確実に俺が上がる程なんだぞ?

「「嘘だな(ですね)」」

「お前ら仲良いな」

「ユウジ殿、どうかお達者で」

「世話になったよじーさん。
精々長生きしてくれ」

「はっはっはっ!そうしましょうかのう!」

「貴方には本当に世話になってしまって…。
正直返すことが出来ていないのが悔やまれます」

「わはは!なら更に恩が増えることを驚き泣きわめくと良い!」

「え?…それはどういう」

「家に着いたらわかるさね」

まぁ俺が直ぐに帰らなかった理由がそれだからな。
いやぁ、探すのに苦労したぜ。
何せ死体を土の中から探さなきゃならなかったんだからなぁ。
(作業時間19秒)
まぁ父親がいて母親が居ないのは少し悔やまれると思ったし、
ナルトも喜ぶんじゃないかな。

「兄ちゃん…」

「だぁから泣くなって。ヒナタの嬢ちゃん、ナルトを頼むぜ?」

「は、はいっ!」

「それから当主。あんまり厳しく当たりすぎると嫌われたり苦手意識持たれるから
もう少し優しくすることをお薦めするぜ?
嬢ちゃんが引っ込み思案になったのもソレが関係してるはずだからな」

「そ、そうだったのか!
すまんヒナタ!今度からは気を付けよう!」

「え?そ、その…はい」

うんうん。
いい感じだな。この里にも活気が溢れてきたし。
お帰りにはもってこいってな。

「そんじゃ、行くよ…ナルト!」

「ぐっ…う…ズビッ」

ナルトは涙鼻水と大洪水だ。

「これやるよ。お前が持つのに相応しいだろうしな」

渡したのはエメラルドの宝玉。
軟式ボール程の宝玉で、持ち主の危険を俺に知らせる物。

「それはじーさんに渡したやつと違うから間違っても割るなよ」

「…う"ん!」

「……またな」

「…う"ん!」

俺は転移を精製し、俺の世界へ道を繋げた。

「じゃあな!また会おう!」

俺はその言葉を残して転移した。

















「さ、入ろう」

ナルトの家。

「ん……」

先ほど渡された宝玉を大事そうに抱えたナルトは、
自分の家へと帰ってきていた。

「まって、誰かいる…」

ふと、家の中に日との気配がする。
そしてその時、ユウジの残した言葉が思い出された。

『家に帰ったら楽しみにしとけ』


もしかしたら……あるのかもしれない。

「この…香りは…」

「父ちゃん?」

「クシナ!クシナかい?!」

「…!ミナト!無事だったってばね!」

燃えるような赤い髪色の女性。
名前はうずまきクシナ。
この日、ナルトは一般家庭の普通をてに入れた。
そして、笑顔を。 
 

 
後書き
これにてナルト編は終了です。
次はまた空白になると思いますが、閑話などを書くのもいいかなっと思っております 
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