銀河英雄伝説~美しい夢~
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第四十六話 真意
帝国暦488年 5月 12日 オーディン ブラウンシュバイク公爵邸 フレーゲル内務尚書
我々が困惑しているのが分かったのだろう。ブラウンシュバイク公が話し始めた。
「現在帝国、反乱軍はそれぞれ二百万人程の捕虜を抱えているのです。それを交換して頂きたい、そうお願いしています」
「二百万? そんなに居るのか」
リッテンハイム侯が呆れた様な声を出した。皆も驚いている、二百万と言えばかなりの人数だ。それより人口の少ない有人惑星も少なからず存在する。
「毎年戦争をしているのだ、そのくらいにはなるかもしれんな」
「むしろ少ないでしょう。宇宙空間では酸素が有りませんから人は簡単に死にます。一会戦で数百万の人間が戦う事を考えるとそれほど多いとは言えません」
ルンプの呟きにシュタインホフ統帥本部総長が答えた。なるほど、一会戦で十万として年二回戦争が有れば一年で二十万の捕虜が発生する。十年で二百万だ、となると一会戦あたりの捕虜はもっと少ないという事か……。
「その殆どが下級貴族と平民です」
ブラウンシュバイク公の言葉に皆が押し黙った。
「……捕虜を交換する事で平民達を宥めようというわけか」
「それも有ります。それも有りますが義父上、政府が自分達を見捨てる事は無いと理解すれば兵の士気の向上にも繋がります」
皆が頷いた。リヒテンラーデ侯が“なるほど”と呟いている。
「良かろう、公の説得だけでは平民達も納得しがたい部分が有るやもしれん。捕虜交換を行う事でそれが解消するならやる価値は有る。どうかな、軍務尚書、統帥本部総長」
リヒテンラーデ侯が二人の元帥に視線を向けると二人が“同意します”、“異議は有りません”と答えた。侯が他の参加者に視線を向けた。
「財務尚書としては積極的に賛成します。捕虜交換に多少の費用は発生するでしょう。しかし捕虜を交換して貰えば二百万人の納税者、消費者、生産者として期待できます。捕虜のままでは何の役にも立ちませんからな」
ゲルラッハ子爵の言葉に応接室に微かな笑い声が起きた。正直過ぎると思ったのかもしれない。しかし事実では有る。
「では軍の方で……」
「お待ちください」
リヒテンラーデ侯の言葉をブラウンシュバイク公が遮った。公の顔からは表情が消えている。応接室に微かな緊張が起こった。
「捕虜交換は軍主導ではなく政府主導でお願いします。押し付けるつもりは有りません。実務は軍で結構です。しかしあくまで政府主導という形でお願いします」
はて、如何いう事だ? 捕虜交換、軍主導ではなく政府主導? 公は嫌がっているわけではない、実務は軍でやると言っている。私だけではない、皆が困惑を顔に浮かべた。
「如何いう事だ、エーリッヒ。何かあるのか?」
大公が問い掛けると公は軽く息を吐いた。沈痛な表情をしている。
「義父上、捕虜交換を軍主導で行えば平民達はこれが私の発案だと考えるとは思いませんか」
「そうだろうな、それがどうかしたか?」
大公は訝しげな顔をしている。何を当たり前のことを、そんな感情が有るのかもしれない。
「このままでは平民達の支持が政府ではなく私に集中しかねません。それがどれ程危険な事か……。この帝国には二百四十億の人間が居ますがその大部分は平民なのです」
ブラウンシュバイク公の思い詰めたような口調に皆が息を呑んだ。口調だけではない、表情も厳しくなっている。
「今は未だ目立ちません。しかしいずれは誰もが気付きます。先ず改革に反対する貴族達が騒ぎ始めるでしょう。ブラウンシュバイク公は平民達を甘やかし支持を集め帝位簒奪を狙っていると。改革を中断させるにはもっとも効果的な中傷、誹謗です」
彼方此方で呻き声が起こった。
「そして私に対する中傷、誹謗が強くなればなるほど平民達は改革の継続を望み私を守ろうと団結する。そうなれば貴族達の思う壺です、連中は平民達を危険分子として弾圧し改革の中止を求めるでしょう。簒奪を防ぐためという大義名分を掲げてです」
皆が固まったまま動かない。有り得ない話ではない、いやそれ以前に平民を軽視し過ぎていたようだ。彼らが一つに纏まり一個人を崇拝するような事になれば確かに危険だ。ルドルフ大帝が銀河帝国を成立させたのも当時の連邦市民の支持が有ればこそだった。
今までは誰もが平民を無視していたから気付かなかった。だが彼らが一つに纏まれば、それを可能にする人物が現れれば……、ブラウンシュバイク公を見た。反逆を起こしそうな覇気や野心は見えない。しかし公ならば可能だろう、宇宙艦隊は公の配下にあるのだ。そして能力も有る。
「確かにブラウンシュバイク公の言う通りだな。リヒテンラーデ侯、ここは政府主導で行くしかあるまい」
「それは良いが政府主導と言っても何をすれば良いのかな、実務を軍が行うとなれば……」
リッテンハイム侯の言葉にリヒテンラーデ侯が困惑したようにブラウンシュバイク公を見た。
「主として平民へのアナウンスです。先ず、多くの兵が捕虜となり残された家族を苦しめている事に言及し政府もそれを憂いている事、捕虜を見捨てたわけではない事を伝え捕虜交換を反乱軍に提案すると発表をします」
「うむ、それで」
「次に反乱軍が捕虜交換を了承した時点でその事を発表し、家族に対しもう少しの辛抱だと伝えます」
「うむ」
ブラウンシュバイク公の言葉にリヒテンラーデ侯が頷く。
「捕虜交換が始まった時点で捕虜に対して捕虜交換が遅れ苦しめた事を謝罪し一時金、一時休暇の支給と一階級昇進を約束します。その後、退役するか軍に復帰するかを決めるようにと伝えるのです」
「なるほどの、随分と手厚いの。しかし平民達を宥めるためにはそのくらいは必要か」
リヒテンラーデ侯の言葉は皮肉ではないだろう、確かに手厚い。皆も同意するかのように頷いている。
「これらの政府発表をリヒテンラーデ侯にお願いしたいのです」
「私にか、広報官ではいかぬのか」
リヒテンラーデ侯が驚いている。それを見てブラウンシュバイク公が“侯でなければ駄目なのです”ときっぱりと答えた。皆がまた顔を見合わせた、未だ何かが有る。公は何を考えているのか……。
「平民達は不安に思っています、政府が何処まで改革に本気なのかと。その理由の一つが政府首班であるリヒテンラーデ侯の声が聞こえてこないという事なのです」
皆が息を飲みリヒテンラーデ侯が不愉快そうに顔を顰め“どういう事だ?”と問い掛けた。
「侯はこれまで宮内尚書、内務尚書、財務尚書を歴任して国務尚書になられました。しかし改革をしてきたわけでは有りません。改革を実施出来る状態ではありませんでしたから已むを得ぬ事でした。我々にはその辺りの事は分かります、しかし平民達にはそれは分かりません」
「なるほど、だから平民達の支持が政府では無くブラウンシュバイク公に向かうと言うのだな」
リッテンハイム侯の言葉に“そうです”と公が頷いた。
「此処でリヒテンラーデ侯に平民達に話しかけて貰えば平民達も侯が自分達の事を考えてくれていると安心するでしょう。侯だけでは有りません、他の政府閣僚も積極的に平民達に話しかけるべきです。その事が平民達から政府への信頼に繋がります。その分だけ改革はやり易くなる」
公が口を噤むと皆が顔を見合わせた。リヒテンラーデ侯が大きく息を吐いた。
「やれやれだの。大勢に話しかけるのは苦手だがやらざるを得んか」
リヒテンラーデ侯がぼやいた。その有様に皆が失笑した。侯が“笑うとは酷い奴らじゃ、他人事ではないのだぞ”とまたぼやいた。確かに私にも降りかかってくる。しかし、いかん、失笑が止まらない。
「宜しくお願いします」
ブラウンシュバイク公が生真面目な表情でリヒテンラーデ侯に頭を下げた。
少しの間応接室を静寂が支配した。皆がそれぞれの表情で沈黙している。安堵している者、沈思している者、眠たそうな表情をしている者……。
「取り敢えず一段落、そう見て良いのかな」
ブラウンシュバイク大公が皆を見渡した。誰も答えない。一段落、そう思いたいが不安は有る。貴族達を信じられない、平民達を信じられない、そんなところだ。皆が口を噤むのも同じ思いからではないだろうか。
「これで何とか来年からの決算報告書と資産目録は無事に乗り越えられると思うのだが……」
ブラウンシュバイク公が何かを言いかけ口を噤んだ。
「如何した、何か有るのか、エーリッヒ」
大公の問い掛けに公が沈痛な表情で息を吐いた。
「義父上、残念ですが本当の混乱は来年からです。場合によっては軍を動かす事にもなるでしょう」
応接室から音が消えた。皆が押し黙ってブラウンシュバイク公を見ている。
「如何いう事だ、何が有る」
大公が押し殺した声で義理の息子に問い掛けた。公がまた息を吐いた。
「貴族達が大人しく収益の四十パーセントを手放すと思いますか? 黒真珠の間で連中の顔を見ましたが皆、不満そうでした。念のためアンスバッハ准将にそれとなく探らせましたが政府を欺く、今以上に収益を上げる、等と話していたそうです」
大公が“なんと”と呻き声を上げリッテンハイム侯が“馬鹿な”と言って大きな音を立てて腿を叩いた。苛立っている。
「収益など簡単に上げられるわけが有りません。おそらくは無理をして失敗し膨大な損失を出すでしょう。当然ですが政府への十パーセントの支払い、領地開発への資金も出せなくなる。つまり領地経営に失敗したという事になります」
彼方此方で呻き声が聞こえた。ルンプ司法尚書が“馬鹿共が! 折角の温情を無駄にする気か!”と吐き捨てた。
「領地経営を失敗か……、取り上げだな」
「はい」
「抵抗すれば反乱として取り潰すか」
「はい」
大公と公の会話は淡々としていた。それだけに重く響いた。
「……どの程度の貴族が生き残るとお前は見ているのだ」
「帝国貴族四千家の内、領主として生き残るのは半分もいないと思います。それ以上は……、何とも言えません」
ブラウンシュバイク大公が大きく息を吐いた。
「お前は予めそれを想定していたのか?」
「……あの法は領主としての能力、自覚、責任を持っている貴族を対象にしているのです。当然ですがそれらが無い貴族はあの法の主旨が理解出来ない。排除される事になるでしょう」
公の答えは肯定だった。皆の視線がブラウンシュバイク公に向かった。だが公は怯むことなく平然とそれを受け止めた。
「誤解しないでください。貴族が嫌いだからあの法を作成したわけではありません。宇宙から戦争を無くすためです、そのためにはあの法が必要でした」
今何と言った? 戦争を無くす? 聞き間違いか? 慌てて皆の顔を見回した。皆驚いている、聞き間違いではない。公は確かに戦争を無くすと言った。ブラウンシュバイク大公は呆然と義理の息子を見詰めていた。
「そうか、この宇宙から戦争を無くすか、そのためにはあの者共が邪魔か。だから排除するというのか……」
「……」
「そうか、捕虜交換も平民達を慰撫するだけではないという事か。気付かなかった、何と愚かな事か……」
ブラウンシュバイク大公が目を閉じて大きく息を吐いた。
「分かった、わしは止めぬ、いや止められぬ。エーリッヒ、お前の好きに遣るが良い」
ブラウンシュバイク大公の言葉にリッテンハイム侯が“大公!”と叫んだ。だが大公は首を横に振った。
「リッテンハイム侯、皆も聞いて欲しい」
「……」
「このままでは帝国は崩壊する」
思いがけない言葉だ。皆が息を呑んだ。
「……それは改革をしてもですか?」
「改革をしてもだ、フレーゲル内務尚書。少し前にエーリッヒからそれを指摘された。わしは否定出来なかった。気になって調べた。確かにこのままでは帝国は崩壊するだろう。状況はわしが思っていたよりはるかに悪い。まさかこんな危機が潜んでいるとは思わなかった、認識が甘かった……」
皆が固まった。大公は酷く疲れた様な表情をしている。崩壊の理由は分からない、しかし事態は深刻だという事だ。
「如何いう事です、ブラウンシュバイク大公。改革を進めているのに何故帝国が崩壊すると?」
「人口の減少だ、軍務尚書。このままではいずれ帝国は国を保てなくなる」
思いがけない事を聞いた、人口の減少?
「かつてこの銀河には三千億を超える人間が存在した。しかし今では帝国、反乱軍、フェザーンを合わせても四百億に満たぬ人間しか居らぬ。長期に亘る戦争と混乱により人類は約十分の一にまで減少した」
十分の一、その言葉が耳に響いた。そんなにも減ったのか。
「更に拙いのは成人男子が酷く減少している事だ。男が少な過ぎる、男女の均衡がとれぬのだ」
悲鳴のような口調だった。
「結婚出来ぬ女、子供の産めぬ女、家庭を持つ事の出来ぬ女が増えている。我ら貴族は街に出ぬ故分からなかったが帝国領内では男子が圧倒的に少ないのだ。これは大きな社会問題になりつつある」
大公の声は苦渋に満ちていた。
「このまま戦争が続けば戦死する成人男子と子供の産めぬ女が増えるだけだ。つまり新たに生まれてくる人間は減り続け人口の減少には歯止めが効かぬ状況が続く。エーリッヒが捕虜交換を言い出したのもそれを考えての事だろう。二百万人の成人男子が戻ってくる。しかし気休めにしかなるまい、おそらく五十年後には人口の減少は深刻な社会問題になっている。百年後には帝国を崩壊させかねぬ事態にまで深刻化しているだろう。百五十年後には……」
大公が首を横に振った。確実に帝国は崩壊するという事か……。暗澹としているとブラウンシュバイク公が“その後は私が話しましょう”と言った。
「帝国が崩壊すれば人類は惑星単位で生活水準を維持する事になります。つまり場所によっては中世に近いような生活を強いられるという事です。簡単な病気で人が死ぬでしょう、伝染病が起きれば無人惑星になるかもしれない。特に辺境星域は酷い事になる筈です。帝国では人類は比較的発展していた帝国中心部に細々と生存する事になると思います」
思わず溜息が出た。私だけではない、他にも溜息を吐いている人間が居る。表情は皆一様に暗かった。
「これを食い止めるには戦争を終わらせるしかありません。方法は二つ、和平か、統一かです。直ぐ可能なのは和平です、人口減少は帝国だけの問題では有りません、反乱軍も同じ状況の筈です。人口が少ない分だけ向こうの方がより状況は厳しいでしょう。話の持って行きようでは和平、或いは休戦は可能だと思います。しかし……」
「貴族達が邪魔か」
リヒテンラーデ侯の言葉にブラウンシュバイク公が頷いた。
「連中は反乱軍と交渉した事を非難してくるはずです。彼らにとっては千載一遇の機会です。我々を失脚させ改革を無かったものにしようとするでしょう。そしてフェザーンはそんな彼らを煽り帝国を混乱させようとする筈です」
公の言葉に呻き声が起きた。確かにその通りだ。和平などフェザーンにとっては許せる事ではない、必ず貴族達を唆す筈だ。
「なるほどの、それであの法を作ったか。……正直に言えば公からの提案をゲルラッハ子爵から聞いた時、公の狙いは分かった。貴族達を排除しようとしているとな。余程に怒っていると思ったがそうではなかったか……。人口の減少か、気付いてはいたが……。鈍ったの、歳は取りたくないものよ」
驚いた、リヒテンラーデ侯は気付いていたのか。鈍った? ならば気付かなかった私は如何なのだ? 侯が国務尚書の地位にあるのは当然という事か、改めてリヒテンラーデ侯の凄みをひしひしと感じた。ブラウンシュバイク公の凄みも。
「では連中を排除した後に和平を?」
シュタインホフ統帥本部総長が問うとブラウンシュバイク公は首を横に振った。
「和平は一時的なものになる可能性が有ります。それでは人口の減少を根本的に止める事は出来ません。戦争を無くすのであれば統一をと考えています」
軍務尚書と統帥本部総長が大きく頷いた。二人は軍人だ、和平というのは受け入れ辛いのだろう。公にも同じ気持ちが有るのかもしれない。
「この場合も連中が邪魔になります。反乱軍を降伏させるとなれば大規模な軍事行動が必要です。当然ですが帝国領内の軍事力は手薄になる。その時、連中が何を考えるか」
「クーデター、ですか」
私が問い掛けると公が頷いた。
「反乱軍を下し、宇宙を統一すれば連中はもう何も言えなくなる。その前にクーデターを起こし宇宙艦隊を孤立させる。艦隊司令官はいずれも下級貴族か平民です。補給を断って見殺しにするくらいやりかねません」
また呻き声が起きた。そうなればどれだけの兵が失われるのか。人口の減少は拍車がかかるだろう。
「それに大規模な軍事行動を起こすとなればそれを支えるだけの財政面での裏付けが必要です」
公の言葉にゲルラッハ子爵が頷いた。
「如何なさいます、それ無しでは統一は不可能ですが」
「貴族達を排除しその領地を帝国直轄領とする事で可能になります。そうでは有りませんか、ゲルラッハ子爵」
ゲルラッハ子爵が“それは”と呻くように言った後、蒼白になって頷いた。子爵だけではない、皆が蒼白になっている。ブラウンシュバイク公は全てを考えてあの法を作っていた。
「そうか、そこまで考えての事か。いずれ連中も気付くだろう、嵌められたとな。お前は彼らには恨まれるぞ、それも覚悟の上か」
「はい」
「……可哀想な奴だ、お前は先が見え過ぎる、そして見過ごす事が出来ぬ」
「申し訳ありません、義父上」
大公が首を横に振った。哀しそうな表情をしている。
「責めているのではない、哀れんでいるのだ。お前を養子にしたのは間違ってはいなかった。帝国は安定した、繁栄もするだろう。ブラウンシュバイク公爵家も滅びずに済む筈だ、感謝している。人類は何時かお前に感謝するかもしれん。だが……、お前個人は幸せとは言えまい。……お前に重荷を背負わせてしまった。済まぬ、許せ」
大公は俯き公も俯いている。二人とも泣いているのかもしれない。二人から視線を逸らした、とても見てはいられない。
「不幸では有りません。重荷を背負ったとも思っていません。私はこの国を変えたいと思った、誰もが安心して暮らせる国にしたいと望んだのです。……だから義父上、謝らないでください。私は不幸ではないのです、この道は私自らが選んだ道ですから」
絞り出すような声だった。
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