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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫

作者:黒鐡
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第2巻
  朝の鍛錬×今後の予定

プトレマイオス神国の朝は他の国よりも早い朝となる、メイドであるティッタもそうだがプトレマイオス神国に住んでいる者全員が異世界または別の外史から来た者達だと知る者は少数しかいない。屋敷の主であるティグルヴルムド=ヴォルンの表向きは、神国の大公をしているが裏側は創造神黒鐵として、ブラック・シャーク隊の大隊長=司令官であり、プトレマイオス神国の総司令官をしている者だ。無論今回与えられたのはこの名前だけなので、存在しない国を創りブリューヌとジスタードの中間にあるところにある。国と言っても首都はないから、神の国とされていて神に願いを来る者が絶えない時もあった。現在創造神黒鐵がいるとされている神殿に入れる者はこの国の者以外は立ち入り禁止だ。神殿は他の国よりも厳重であり、内部にはドームディフェンスモードになった時に開発された専用核エンジンをVPSの電力供給のためにある。

「今日も青空だな、戦が終えてから一日経つがディフェンスモード3になったから空が見えるな」

そう言ってから屋敷にある洗面所で顔を洗い、鍛錬する時の服装をしてから外に出る。俺達はいつでも戦闘に出れるように毎朝鍛錬をするという日課になっている。昨日一緒に戦ってくれたジスタート軍の者達は、宿舎にてまだ寝ているようだ。ウチの国には外から来た者を専用の宿舎がたくさん建てられているので、まだジスタートの者は見ない。ちなみに国のディフェンスモードはトレミーが管轄している、ここの真上に停止しているから。別名空の番人とでも言おうか、トレミーの索敵システムや様々なとこに無人小型偵察機をジスタートやブリューヌとかに大量撒いてるので何が起こるかは分かるようにしている。

「おはようございます隊長」

「おはよう桜花、結衣、沙紀。お前ら三人組はトレミーで寝泊まりしているんじゃないのか?」

「昨日の戦にIS部隊として出ていたので、昨日はライルのところで泊まらせてもらいました」

「隊長は、毎度朝の鍛錬ですか?」

「それなら一緒で構いませんか?」

「なるほどな、それに鍛錬は構わんさ。人数多い方が楽しく出来るし、久々にドライグ、サマエル、ティア、グレンデルが外に出たがっているからな」

そう言いながら専用の鍛錬所に到着すると、もう集まっている隊員達がいた。敬礼をしてから、皆各自で鍛錬なので自由にしている。この鍛錬所はここに住んでる者と外から来た者達の訓練所とも言うが、俺達は鍛錬所とも言う。桜花たちもそれぞれやるので、俺もランニングを10周してから筋トレやら隊員たちでの剣術の模擬戦とかを。

「やっと外に出れたぜ、グハハハハっ!」

「お前は暴れる事が好きなドラゴンだから、一真の許可無しじゃ外出れないわよ」

「同じく僕もかな~。ドラゴンキラーとも呼ばれているからね~」

「俺は昨日存分に暴れたからな、それにこの世界のドラゴンは弱すぎる」

上からグレンデル、ティア、サマエル、ドライグである。ティア以外は小型ドラゴンとして肉体を創ったお陰か、グレンデルはボールで出さなくとも召喚術で外に出せるようにしたからだ。俺は狙撃専用の鍛錬所にいてから、マイハンドガンを撃つが相変わらず正確射撃。ドライグ達はしばらく自由にさせておく、唯一ヒト型のティアがいるからな。IS部隊の中にティッタもいるが、あいつはあいつでやっている。エヴォルトシステムで、それぞれ特化された機体名をコールするだけで姿が変わる。

「隊長、お疲れ様です」

「お疲れさん、蒼太」

タオルを渡された後に、屋敷ではなく神殿に向かった。他が住んでいる一戸建てでもいいのだが、たまにはいいかと思い神殿に入る前にIDカードと網膜チェックと掌の指紋チェックをしたらやっとドアが開くようになっているけど厳重にしている。そこにはオーバーテクノロジーやトレミーに行けるワープゾーンがあるからだ。もちろん他の隊員達が住んでいる家や俺の屋敷にも地下にトレミーのワープゾーンがあって戻る時は、各自の家か屋敷に戻るようになっている。そして俺らは朝シャンをした後に、朝食を食べるが俺は屋敷にいるティッタが待っているので、ブリッジに行ってから屋敷に戻るようにしている。

「ようおはようさん。昨日の一撃はよかったぞ」

「おはようです~、昨日の火竜を倒したのはやっぱバレていたですか」

「ドラゴン同士なのに不自然な息吹だったからな、あれは最高出力のGNキャノンだろ?」

「当たりです、たまにはこちらも仕事をしたいですからね。それと昨日敗走した者たちはブリューヌの方に戻っているとの報告です」

「神国では二回目の戦いだったとはいえ、無敵と言うべき相手を二度も倒されたブリューヌはもう終わりかもな。報告ご苦労さん、また敵の動きがあり次第報告を頼む」

そう言った後に俺はワープゾーンに乗り、トレミーから屋敷に戻った。神国はブリューヌの北部と南部の間にあり、ブリューヌ内部で何かあればマスハスが神国に来ては報告をしてくれる。国の後ろはヴォージュ山脈にあるからと言っても、一見自然な山に見えるが俺が創造してジスタートに行く時は山ごと動かして道を作るときがある。前エレン達が使ったとこも、俺の声が無ければ両断されずに遠回りしただろう。地の精霊や僕たちがいるのでな。屋敷に戻った後に自室に行くと、ベッドの上に俺がいないと言う事で立ち去ろうとしていたら鉢合わせとなった。

「エレン・・・・お前何している?」

「朝になったのでな、起こしに来たら誰もいなかったのでな」

「一応言っとくが、屋敷に勝手に入るな。ここは俺の屋敷であるぞ?」

「すまんすまん。ティグルに伝えておきたい事があってな」

そう言いながら1階に行く俺とエレン、朝食を既に準備していたので俺は席に座る。テーブルにはいつもの朝食だが、エレンにとっては見た事がない朝食なのかじーと見ていた。俺とティッタは無視してからご飯と味噌汁におかずを食べていく俺とティッタだった。

「それで?俺に用があったんじゃないのか?」

「それもあるが、ティグルは侍女と一緒に食事をとるのか?」

ご飯を食べながらだったが、聞いたらそれかい!と思ってしまった。まあ普通侍女=メイドと食べるなんてこの世界ではありえないと思う事だろう。

「ティッタは屋敷の侍女でもあるが、戦になると機械兵であるIS部隊の隊員の一人だ。昨日見ただろう、ヒト型が空を飛びながら攻撃していたのを?」

「そうなのか?一見ただの侍女にしか見え・・・・・」

見えないと言おうとしたらティッタは俺が使っているハンドガンをエレンに向ける。ティッタは「何か言いました?」的な目線を送るので、エレンは首を横に振っていたので、ティッタは銃をしまいながら一部展開でISを展開したり武器を取り出したりしてから、朝食を再び取り始めた。

「エレンが敵じゃなくてよかったよ、敵ならば容赦なく撃っていた。それと屋敷に住んでいるのは俺とティッタと交代で来るニールやライルがいるくらいだ、あいつらも住居を持っているのでな。それと俺達の朝は早くてな、先ほど朝の鍛錬を終えたところだ」

「鍛錬か、通りでここに住んでいる者たちは皆汗だらけなのだな。強さの秘密はそれか?」

「まあな。朝の鍛錬をした後は温水を浴びてから、汗を拭い、そして朝食を各自の家で食べるのさ。ここは国といっても、首都はないに等しい」

俺達が朝食を食っていると、ドライグ達が鍛錬を終えて窓から机に降り立ってきた。ティアだけは屋敷のドアから入ってきては、ティッタが準備済みかのように量子変換されたドライグ達小型ドラゴン専用の肉とティアの朝食を置いたのだった。

「竜がこんなにいっぱいいるだと!」

「深い緑しているのがグレンデル、灰色で上半身ドラゴンで下半身が蛇なのはサマエル、赤いドラゴンは知っていると思うがドライグだ。それとエレンの隣にいるそいつもドラゴンだ」

「な、何だと!『私の名はティアマットよ、よろしくね。コイツらの中で唯一ヒト型になれるドラゴンよ』なるほど、しかし竜がこんなにいては民が驚かないのか?」

「驚かないさ、ここにいる竜達は俺の味方だからな。それよりエレンの用件は何だ?」

「驚きすぎて忘れていたが、私はここを発つ。そこで今後の予定を聞いておこうと思ってな」

「奇遇だな、俺も今日ここを発つ事になっている。そっちはどうせジスタートの王に謁見しに行くんだろ?」

今後の予定と聞いて俺もここを発つ事になっている理由は、異空間または異世界にある神界と冥界に用件がある。昨日の戦で大勢の人が死んだ事の報告を聞きに行く事と、ジスタート王がエレンにちょっかい出すのなら、俺いや我が直接介入するだけの事。俺はここの大公だが、それは他国での位であるからあまり気にしていない。隊員達は俺の事を隊長かトレミーでは一真と呼ばれるが、今回もらったこの名は他国にも知れ渡っていない。

昨日は宴を開いたが、今日からはまた警戒モードでもある。ディナントで味方だったが、俺はプトレマイオス神国の者で大公をしていると知っているのはライトメリッツの者しか知らない。テナルディエの野郎はまた来ると思うのでいつでも戦闘できる態勢にあるし、俺がザイアンを殺したからな。ここの隊員達は三百から四百いるがオートマトンや神々を呼べば、最高千以上になるし、最強の部隊でもあるからだ。戦闘慣れしているのと、弩以上の武器を持っていて神の力を使える俺がいる。

「とりあえず俺がいない間は、ニールかライルとここにいるティッタが代わりとするのでな。そっちはどうするんだ?」

「この地が私の物なら、代官としてリムを置いておくがここはティグルの国だ。ティッタとニールの指示を聞くように言っておく、兵の大部分は引き上げるがな」

「了解した、それとジスタート王に謁見するなら頼みがある」

そう俺の頼みごとを引き受けたエレンは、屋敷から外に出たのだった。俺の名だけを出して俺に雇われたとでも言っておけとな、その後予想通り王が笑いものにするはずだから大天使化をした俺が登場するという事の顛末だ。リムはジスタートの者なので、とりあえずジスタートの客人として見ている。俺が朝食を食い終わるとドライグ達は食い終わったが、ティアは相変わらずだったから食い終わるのを待ってから出かける準備をするためドライグ達を俺のとこに戻したのだった。ちなみにペルセフォネは、既に食べ終わっているが、俺の肩に止まっていた。 
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