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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫

作者:黒鐡
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第1巻
  勝鬨×警戒

夕暮れの風を受けて、獅子の旗と黒竜旗がひるがえる。俺は帝釈天と共に、プトレマイオス神国へ凱旋を果たした。赤龍帝の鎧は解除してあるし、先に戻ったIS部隊とオートマトン部隊はこの後勝利の宴をするために準備しに行った。神国へと戻った後に俺が呼んだ神々に礼を言ってから、それぞれ神界と冥界へと戻って行った。俺としても大公としてジスタート兵達に礼をしたかったし、また攻めてくるかもしれないので、明日からの神国周辺を警護すると言っていた。俺が神々と一緒になって戦ったとルーリックに言ったら、さすが神々を味方にしている神国ですなと呟いていた。

「にしても、最初の戦で援軍無しで五千の兵と地竜を六体も倒すとはな」

「それについては教えんぞ?さすがにそれを知れば兵達が来た意味がないからな」

「勝利したとはいえ、警戒は必要ですね」

警戒、かと思ったが恐らくまた攻め込む可能性が高い。後継者を失ったテナルディエは、俺達神国の者たちを許さないだろう。だが最初に喧嘩を売ってきたのはそちらだと言っても無駄だと思われる。何としてでも神国と俺を破壊しようと企むに違いない。テナルディエ以外だとガヌロンやブリューヌ王国の反応や和平をしていたはずなのに、あちらが神国に牙を剥かせた事についてなど。

「戦姫の持つ『竜具』にあのような武器は存在しない、龍殺しの武器なども存在しないしあの破壊力がある龍の息吹並みの攻撃を持つ鎧なども聞いたことがない。世の中には他に聖剣や魔剣という伝承があるが、ティグルの剣はまさに聖剣だった。『竜具』以外の力があってもおかしくない、が・・・・」

まあそうだな、戦姫が持つ『竜具』ぐらいの力を持つ武器は御伽噺に出てくる武器ぐらいしか聞かないだろう。まあ俺達は実際に目にした事はたくさんある、聖剣や魔剣と神の力というのもな。神を召喚する力を持つ人間などこの世にいないと思いがちだが、実際は俺だけが召喚できた。

「いったいティグルたちは何者何だと聞きたいくらいだ」

「そういえば歴史書の中にこういう事が書かれていました、一度神国を攻め込んだブリューヌ軍を倒したのは赤い鎧をまとった者と神々を召喚できる者と共に戦ったと戦姫と一部家臣だけが見れる書に書いてありました。今まさにティグル様がやった感じでした」

「ティグルの国は見た事がないものばかりであった、確かに始祖の頃にもそう書かれていたな」

「俺らの国はブリューヌやジスタートや他の国が出来る前からある神が住んでいると言われている国だぞ?そりゃ始祖の頃から住んでいるけどな、俺達はただの人間ではなく神からの贈り物によって不老不死となったからな」

不老不死という言葉で反応したエレンだったが、実際はそうだと言いたい。それに大公である俺や神国の隊員達は見た事のない兵器を使っているからか、エレン達が他の国で使われない理由を知ったのだった。

「とりあえず俺は誰の物ではないと言っておく、俺は神国の者でありエレン達はジスタートの者だ。和平や中立をする限り俺達はどちらの味方でもないが、今日あちら側が攻めてきたのでブリューヌを敵と見なす。まあ貴族の暴走であろうと俺は思うし、いつかブリューヌに平穏を取り戻せるなら俺達が取り戻してみたいと思うな」

「ティグルは神国の王かもしれないな、神々を従わせてまるでブリューヌを神の一撃みたいにしたのだからな。ティグルが王や大公とか関係なく、この先も友好的になりたいと私は思う」

「私も同意見です、エレオノーラ様とティグル様の力があれば他の戦姫も従うかもしれません」

「俺は従わせる気はない、ただ王がむかつくだけだ」

とりあえず俺達の戦は終わったと見てもいいと思う。プトレマイオス神国を怒らせるとどうなるかはこの先で知ると思うが、俺達の平穏は少しだけではある。今回はドウターも出ないので、トレミークルーにとっては一番長い待機任務だと思う。ホントは俺だけで来るはずだったが、ストーリー原案を見てから船で来てから存在しない国を創り上げて、ジスタートを創った黒竜の化身を俺の部下として創造神はここにありと言ったところではある。

「トレミーはコンディションレッドからブルーになったです」

「とりあえずこちらが勝った訳だが、火竜だったか。あれを殺したのはドライグじゃなくて俺らの船で殺したからな」

「GNキャノンを最大威力で放ったのだから、それとGNミサイルで爆撃をしたのもこちらだというのは気付いていないと思う」

「私たちはあくまで裏で活躍するつもりだけど、この先が心配ですね」

「ジスタートの王を一喝した後のストーリーだったか、味方である戦姫同士を戦わせるなんて事はバカげた話だ。ワシらで言うなら、グレモリー眷属とシトリー眷属を敵に回したような感じにな」

「ですです~、でも一真さんの味方ですから平気だと思うです~」

「私もそう思う、今回ブレイヴに龍殺しの剣を使って見たが一撃だった。今後竜が出てくるなら私たちの出番でもあると断言できる」

「僕もそう思うね、そのために一真さんに龍殺しの剣を創造させてくれたのだから」

とトレミークルーは今後のためと思いながら、勝利の宴として食堂ではいつもより豪華な食事を食ったのだった。 
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