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インフィニット・ストラトス~黒衣の創造神~

作者:黒鐡
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第3巻
  任務

最近5時くらいにケータイが鳴った、これで5回目だ。俺は目をこすりながら電話に出た。

「ふわー、はいもしもし」

「睡眠中申し訳ありません隊長、ゲート反応がありました。場所は太平洋沖です」

「わかった、すぐに準備をして向かう。三機で行くから、お前らは出なくていいぞ」

「申し訳ありません。このことはIS学園には知られたくありませんですしね。ではご武運を」

ケータイを切って、ベッドから起き上がり顔を洗った。量子変換機で、パジャマから戦闘服に着替えた俺は持ち物を確認したら、ノック音が聞こえた。この時間起きてるのは俺か夜勤の人間のみだが、ドアを開けたら制服姿のセシリアとシャルがいた。二人ともまだ眠そうだったけど。俺は、二人を招き入れて部屋に入れた。この二人のケータイからも出撃命令を出すときは俺が電話から出る20分前にメールで来るようにしてる。電話だと、ルームメイトに迷惑だからだ。

「おはようございます、一夏さん」

「おはよう、セシリアにシャル」

「おはよう一夏。もうこれで5回目だよ」

「しょうがない、俺達の任務はドウターを殲滅する事だ。さて、準備はいいな」

二人とも頷いてから、空間切断で地下格納庫に行く。着いたら二人にはパイロットスーツに着替えてもらうために、脱衣所に行った。しばらくすると、オレンジのスーツを着たセシリアとシャルがいた。俺は量子変換機で、戦闘服からパイロットスーツに着替えた。

「今回は三機で行く、ガンダムハルートでな」

「それって確か二人乗りのだよね?一人は乗れないはず」

まあ見てろと言って、三機のガンダムハルートが出てきた。戦闘機モードで。コックピット席は二つあったが火器管制はハロが担当する事になっていた。

「これなら大丈夫だろう、では発進する。各機は海から出る事になる」

『了解』

敬礼したあと、俺たちは乗り込んだ。ちなみに俺のハロは黒、セシリアは青、シャルはオレンジにしてある。ガンダムハルートは海底からの発進で、しばらく海中にいたが日本の領海外になったので海中から出て外に出た。ゲートは既に消滅しており、自衛隊が出撃していた。ISでの攻撃は効くが、今回のドウターは全部で一万体。俺達が到着した頃には、自衛隊のIS部隊は空母に帰還していた。

「セシリア!シャル!攻撃開始だ!」

『了解』

ここからは俺達の番だ、ガンダムハルートでの高速移動しながらの攻撃で減りつつも、苦戦はした。GNキャノンで撃ちまくったり、GNシザービットで切ったりとしていた。あと五千体のとこで、三千体が日本に向けて高スピードで向かっていた。あれはやばいと、思いながらも行こうとするが前にいるドウターが邪魔で行けない。とここで二人から通信がきた。

「ここは任せて一夏さんは日本に向かったドウターを追ってくださいまし」

「確かGNバーニアユニットで行けるはずだよ」

「ここは任せたぞ。殲滅したらトランザムで来い」

といって巡航形態になって、一気に行った。今時間を見たら、日本時間は8時だった。あーあ、今日も遅刻かと思いながら加速していったがドウターは既に日本領海に入りIS学園の領空に入った。

一方IS学園ではちょうどSHRがやっていたが、三名足りないことに気付いたのはちょうどドウターが領空に入ったところだった。織斑先生は、なかなか来ない三名を待っていたが来ないので生徒に聞いた。

「織斑とオルコットとデュノアを朝誰か見てないか?」

とそこに手を挙げたのはラウラだった。

「午前5時頃に部屋を出たシャルロットを確認しました」

ラウラの発言にざわざわしたが、織斑先生の視線ですぐに静かになった。とここで警報が鳴った、そして校内放送が流れた。

『IS学園の領空にてアンノーンが接近中、生徒はただちに各アリーナの観客席に避難してください。繰り返します~』

「全員ただちに避難しろ、専用機持ちであるボーデヴィッヒは私と来い」

で全生徒は避難し、教師たちはISスーツを着用して専用機持ちの鈴とラウラは制服姿だったが、緊急時のためすぐにISを展開後エネルギーを補給した。教師部隊と専用機持ちはこちらへ向かってくるアンノーンを見たら驚愕した、あの時の化け物が三千体確認されたからだ。

「全機、あの化け物を攻撃せよ」

と織斑先生自身もISに乗り、指示を出していた。こちらは10機から20機だ、対して相手は三千体。とてもじゃないが勝てる要素はない。しかしここを守らなければ、避難した生徒にまで被害が出て最悪学園外に出る可能性もある。一体一体が1mを超えていて最大10mはあるのをISのみで倒すのは手厳しい。とその時通信が入った。相手は山田先生からだった。

「織斑先生、あの化け物から後方より接近する高速物体のアンノーンを確認しました」

「何!さらに来るのか?このままでは」

「アンノーンからメールが来ました、我が行くまで持たせろと」

「メールだと!?誰が向かってくるんだ」

と光学映像が入ったので見ると巨大な戦闘機だった。オレンジ色で、真っ直ぐこちらに来た。俺は、GNバーニアユニットを最大加速で飛んで行ったらIS学園が見えた。だが、既に戦闘中であったから俺はメールで持たせろと打って送信した。戦闘範囲に入った事で、GNキャノンで中型を撃ちながらドウター三千体と教師部隊の間に入った。GNシザービットで次々と屠りながらメールを送った、こちらはブラック・シャーク隊だとね。そしたら通信が来た、おいおい、こっちはGNドライブだから通信できないはず。で応じたら相手は、千冬だった。

「こちらIS学園の教師部隊だ、貴様は何者だ」

「こちら国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークの隊長で織斑一夏である」

「なっ!一夏だと、なぜそれに乗っている!答えろ!」

「今はそれどころではないので、通信を切らせてもらう」

これはたぶんオープン・チャンネルだろうなと思いながらも、次々と屠るがそこへ味方機が飛んできた。セシリアとシャルである、ガンダムハルートの二機はGNキャノンやGNシザービットやGNソードライフルで次々と撃った。あと百体になったところで、俺の機体は変形して人型になった。そしてマルートモードにしてからは、IS学園に近づく前に屠った。GNソードライフルで撃ったり切ったりして、最後の一体は三機のGNシザービットで斬りまくっての消滅で終わった。俺は巡航形態に戻って、海の中に潜ろうとしたが三機とも囲まれていた。まあ囲まれていたとしても効かないけどね。

「三機とも第三アリーナの中に着陸を要請する」

と要請されたが、三機で巡航形態は入らないのでGNシザービットで牽制し、セシリアとシャルが乗ったガンダムハルートは海に潜った。残り一機となった俺は、第三アリーナの中心から着陸台を上げてから空間切断で歪ませて、ブラック・シャーク隊のラファール隊が出てきた。それと地上部隊が、ガンダムハルートを囲むようにして並んでいる。第三アリーナにいた生徒たちは驚いていたが、まもなく教師部隊が出てきたが数はこちらが上なので攻撃態勢に入っていた。そして着陸台の中に着陸した。

「そこの機体のパイロット、おとなしく出てこい」

と言われたらますますうちの隊に刺激を与えれるので、コックピットを開けて出た俺。近くにいたレイに敬礼して、俺はラファール隊の前に出た。ヘルメットを外すと観客席にいた生徒と教師部隊と専用機持ちである鈴とラウラは驚愕した。隊員にマイクを渡されたので、声を出した。

「そこの教師部隊、攻撃態勢を解け。そうじゃないとうちの隊の野郎どもが攻撃をする。野郎どももラファール隊もだ」

しばらくしたら、教師部隊は撤収したが鈴とラウラと千冬だけはISを装備していた。

「お前らはどこの部隊だ?答えろ!」

「さっき言ったろうに、我々は国連軍第00独立特殊機動部隊ブラック・シャークの者だ。でこいつらをまとめている隊長が俺」

「国連軍だと!ここをどこだと思っている。ここは一切の干渉が許されないところだぞ」

「知っている。ここの学園長からは既に許可済みだ。我々は、お前達が言う化け物を殲滅するためには我々の力が必要のことであり、お前達では把握してないからな」

それはそうだ、ドウターは少なくて千体で多ければ一万体とかが出る。しばらく無言になっていたが、俺の機体は着陸台が地下に降りていきすぐに埋まった。隊の者もお疲れといいながら空間切断して元の場所に戻らせた。俺も空間切断で地下格納庫に行った。行ったら、セシリアとシャルはもう制服姿に戻っていたので、俺もスーツから制服に着替えた。蒸しタオルで顔を拭いたけど。

「お疲れ様です一夏さん」

「一夏、上は大丈夫だった?」

「ああ、ただ疑われるかもな。一度軍に行って説明を要求されるかもしれない。あと上に戻ったら一度学園長に報告をするから二人とも来い」

俺達はエレベーターに乗って上に行き、学園長室に向かった。ドアの前には教師達が群がっていたので、俺はハリセンで一人ずつ一発入れて道を開けさせた。ドアを開けようとしたら中から声が聞こえてきた。声の主は千冬だったが、俺達はノックしてから中に入った。俺達に気付かない千冬は学園長に説明を要求していたところだった。

「学園長から説明がありませんと皆納得しません、説明してください。あれはいったいなんなんですか!」

「そうですね、その前に報告を聞きましょうか。織斑大佐」

千冬は後ろを向くと俺に気付いた、その後ろにはセシリアとシャルがいたけど。俺達は千冬をどけてから、敬礼をしてから報告した。

「本日午前5時にゲート反応があり、我々は出撃しました。今回は太平洋沖でしたので、三機で行き到着したら数は一万体でした。五千体まで殲滅したところ、うち三千体がIS学園に向かってると聞き私が単機で向かいました。到着したら、苦戦してた教師部隊とドウター三千体の間に入り、攻撃を再開。そのあとこの二人が来たので一気に殲滅したということです。撤収しようとしましたが、こちらの織斑教諭が着陸を要請しましたがうち二機は撤収し、一機である俺は第三アリーナから伸びた着陸台に着陸してから、隊の者たちを呼びました。我々は国連軍だと言ってからこちらの部隊は撤収し、私も撤収しました。報告は以上です」

「そうですか、ご苦労様です。朝早かったのでしょう?今日はゆっくり休みなさい。授業は明日からでいいから。そちらのオルコット少佐とデュノア少佐もお疲れ様でした。二人共も今日の授業はいいですからゆっくり休みなさい」

『ありがとうございます』

ビシっと敬礼した。まだ俺たちが何をしたのか呑み込めてない状況だった。しかも学園長がわざわざセシリアとシャルを階級で呼んだことに、終始驚きでいっぱいだった。

「しかしこれは、一度国連軍に教師を連れて行って説明する必要がありますね。機体もそうですが」

「そうです、あの機体もそうですがISのこともです」

「では、織斑先生と一年の専用機持ちに行かせましょう。明日にでもよろしいですかな?織斑大佐」

「構いませんよ。軍のとこには私が説明しますので」

それではと言って俺たちは学園長室を出た、そのあと各自寮に戻って部屋で寝た。避難した生徒は、通常通りの授業があったそうだ。午後になってから起きた俺は、ケータイを出して司令に電話をした。今回のことでの説明を要求されてと。説明したあと、隊の研究所も見せる必要があると言われたのでためらわずに言った。来る人数も言ってから電話を切ると、空間からノーパソを出して機体の調整をした。地下格納庫にいるハロに整備マシン「カレル」とドッキングすることで、機体の整備が可能となる。時間からして授業が終わったところで、ノック音が聞こえた。ドアを開けるとセシリアとシャルだった、誰もいないこと見て入ってもらった。すぐに紅茶の準備をして入れた。それぞれのティーカップに入れて二人に渡した。ちなみに俺はいつもミルクティーにするから砂糖とミルクを入れた。

「今日はお疲れさん、二人とも」

「いえ、一夏さんにはいつもお世話になっていますからこれくらいは」

「それにこの時間は授業が終わったときだから、おそらく僕たち目当てに聞いてくるんじゃないかと思ってここに来たんだ」

「だと思ったよ。今ノーパソで各機体を整備しろと、ハロに命令しといた」

と、飲んでいたらこちらの部屋に近づいてくる者がいた。ノーパソで、外の監視カメラを見たら大勢の女子達だった。なのでドアをVPSにして機密シャッターを閉めた。女子達は、ドアを開けようとするがビクともしない。鈴とラウラはISを装備してドアを壊そうとしたが、逆に弾き返される。ここで鬼軍曹こと千冬の登場により沈静化したのだったけど。生徒がいなくなったところで、千冬も開けようとしたが開かなかったが機密シャッターを開けてドアを元の状態に戻した後に開けた。

「千冬、何か用か?」

「明日のことなんだが、今いいか?」

俺はいいと言って入ったらセシリアとシャルがいたことだが、俺の関係者だというとそうかと言った。コーヒーを入れてしばらくすると口を開いた千冬。

「明日のことだが、ボーデヴィッヒと鳳と私で行くことになった。明日は何時集合で格好は何で行ったらいい?」

「明日は午前9時頃に正門に集合してください、鈴とラウラは学園の制服で千冬はいつもの服装でいいです。その前にSHRには出席しますが、席にはいません。後ろで立っています。我々は軍服を着て教室に行きますので」

「そうか。にしてもまさかオルコットとデュノアが軍属だったとは、それぞれの政府は知っているのか?」

「おそらく上層部しか知らないかと思います」

「そうか。あとあの機体はどこに隠した?」

「それについては明日お話します」

といってコーヒーを飲んだ千冬は部屋に戻った。夕食の時間になったので、一緒に行くことになった。まあ左右には俺の腕を絡ましながらだったけど。食堂に現れた俺たちを見て、こっちに来そうになったが俺のハリセンを見て撤退した。すでに千冬の出席簿並みに畏怖してるからだ。夕食を選んで、席に座ったら箒と鈴とラウラが来た。そして一緒に食うことになったが、無言のままになって俺たちが食い終わる頃に新聞部の奴らが来た。

「はーい、新聞部でーす。今日はあの機体について聞きたいのですけど」

「あれは機密だ。言うことはない」

「で、では、あの化け物については」

「ノーコメントだ」

と言って俺たちは行った。そのあと明日になったらセシリアとシャルは自分の部屋に戻ったが、女子たちが聞きたがっていたが口を閉じてたそうだ。 
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